概要
あらすじ
東京武偵高校。
そこは、武偵――武力を行使することを認められた探偵――を育成する学校である。
とあるきっかけで、頭脳が活性化する体質を持つ遠山キンジは、周囲にそのことを秘匿しつつ
平穏を求めて日々を送る『探偵科(インケスタ)』所属の二年生。
だが、通学途中に巻き込まれた爆弾事件をきっかけに『強襲科(アサルト)』のアリアと出会う。
そこから、キンジの日常は平穏とは程遠いものへと変わっていく……。
――MF文庫J 緋弾のアリア公式サイト 第1巻あらすじより、意訳。
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赤松中学によるラノベ作品。MF文庫Jより刊行。イラストはこぶいち。
大スケールなアクションと、ツンデレ少女とのラブコメを描いた作品。
主な登場人物には、他作品に登場する(あるいは実在の)有名な人物の末裔という設定が付与されていることが多い。
具体的にあげれば、主人公である『遠山キンジ』は遠山の金さんこと遠山金四郎景元の末裔。
イニシャルヒロインである『アリア』はシャーロック・ホームズの曾孫という設定である。
その他、“苗字が『峰』であるリュパン四世”であったり源義経の末裔が登場する。
※なお、この世界では『チンギス・カン』と『源義経』は同一人物として扱われている。
原作は2024年6月時点で41巻が刊行。他に番外編1巻が存在する。
こよかよしのによる漫画版が「コミックアライブ」(KADOKAWA、旧メディアファクトリーから引き継ぎ)にて2009年11月号から連載中。ストーリーの進行に伴い、途中でタイトルを『緋弾のアリア 紫電の魔女』→『緋弾のアリア Gの血族』に改めいる。単行本は旧題が全16巻、『紫電の魔女』が全4巻、『Gの血族』が5巻まで刊行中。
また、スクウェア・エニックスの漫画雑誌「ヤングガンガン」にスピンオフコミック「緋弾のアリアAA」が掲載されていた。
登場人物
主要人物
遠山キンジ(CV:間島淳司) | 神崎・H・アリア(CV:釘宮理恵) |
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本作の主人公。探偵科所属のEランク武偵だが、かつては強襲科Sランク武偵。名奉行遠山金四郎景元の子孫で、ヒステリア・サヴァン・シンドロームという特異体質を持つ。 | 本作のメインヒロイン。強襲科所属のSランク武偵。2丁のガバメントと2本の小太刀を使いこなす。世界的有名な名探偵シャーロック・ホームズ の曾孫。 |
星伽白雪(CV:高橋美佳子) | 峰・理子・リュパン4世(CV:伊瀬茉莉也) |
本作のヒロインの一人で、キンジの幼馴染。普段は大和撫子を絵に描いたような美少女だが、キンジに他の女性が近づいたときは、ヤンデレと化す。本名は「緋巫女(ひみこ)」で二つ名は「火焔(ほむら)の魔女」。 | 本作のヒロインの一人で、キンジと同じで探偵科。武偵ランクはA。天然の明るい性格で、クラスの人気者。 |
レキ(CV:石原夏織) | ジャンヌ・ダルク30世(CV:川澄綾子) |
本作のヒロインの一人で、狙撃科のSランク武偵。無感情で無口、無表情なためロボット・レキ」と呼ばれている。 | イ・ウーにいた銀氷の魔女と呼ばれる女剣士で、現在は武偵高の情報科の生徒。ジャンヌ・ダルクの子孫。 |
その他の人物はこちらを参照
緋弾のアリアAAの登場人物についてはこちらを参照
用語
本作に登場する職業。凶悪化する犯罪に対抗するために新設された国家資格。語源は「武装探偵」の略。
物語の舞台となる学校。武偵を育成するために設立された高校で、東京湾に浮かぶ人工浮島に建築された。通称武偵校。この他にも北海道武偵高校や名古屋武偵女子高校(ナゴジョ)、パリ武偵高校やイタリヤ武偵高校など、日本だけでなく世界各地に何箇所かある模様。
キンジら遠山家の人間が持つ特異体質。正式名称は、「ヒステリア・サヴァン・シンドローム」。
物語初期に主人公達と敵対する国際犯罪組織。
キンジが「イ・ウー」を倒したことにより、開戦した争い。
- 超能力
ステルスと呼ぶ。超能力のことを指す。超能力を使う武偵や犯罪者も存在し、その研究も進められている。また、それらを使う武偵を「超偵」と呼ぶ。
- 色金
人の心と繋がる特殊な金属のこと。その繋がりには超能力の力を供給する人に繋がる「法結び」と感情の繋がりである「心結び」の2種類がある。また超常の力を与え、延命の効果もあるとされている。色金の能力を使いこなせる者は「超々能力者(ハイパーステルス)」と呼ばれる。
アリアが埋め込まれた緋緋色金の他に、瑠瑠色金・璃璃色金の3種類ある。
- 乗能力(マルチレイズ)
通称「マル乗」。特異体質によって身体能力を高める技能の総称。ヒステリアモードもこれに当てはまる。
TVアニメ
2011年4月より同年7月にかけて、TBS、BS-TBS、CBC、毎日放送、南日本放送で放送された。監督は渡部高志、アニメーション制作はJ.C.STAFF。
また、「緋弾のアリアAA」についても、2015年秋期にテレビアニメ化されている。こちらの監督は川畑喬で、アニメーション制作は動画工房。放送局はTOKYOMX、KBS京都、サンテレビ、テレビ愛知、BS11、AT-Xに変更された。
主題歌
- OPテーマ「Scarlet Ballet」
作詞 - 井上秋緒 / 作曲・編曲 - 浅倉大介 / 歌 - May'n
- EDテーマ「カメリアの瞳」
作詞・作曲・歌 - 中野愛子 / 編曲 - 河野陽吾
関連項目
緋弾のアリア100users入り / 緋弾のアリア500users入り / 緋弾のアリア1000users入り / 緋弾のアリア5000users入り / 緋弾のアリア10000users入り
緋弾のアリアAA:スピンオフ作品
ホームズ・ツインズ!:実質上の同作者作品。(原作名義は当時に赤松が所属していた作家団体のものになっている)19世紀末を舞台にした物語で「ホームズ家」の人間が登場する。
超ヒロイン戦記:神崎・H・アリア&星伽白雪&峰理子&ジャンヌ・ダルクが参戦