概要
『緋弾のアリア』に登場する主人公・遠山キンジや神崎・H・アリアを始めとする主要人物達が通う、主な舞台とも言うべき学園。
元々は空港滑走路として使われるはずだった南北2km、東西500mに及ぶ程の巨大な学園島の一角に存在し、今作の特徴である国家資格・「武偵」の育成を行う学校。(飽くまで島の一部施設であり、この人工島には学生寮やコンビニ、ちょっとした商店街なども存在している。)
通常の授業に加え、強襲科(アサルト)や探偵科(インケスタ)、超能力捜査研究科(SSR)など幾つもの学科に分けられる。各地から寄せられる依頼を受けて実行し報酬を得る流れとなる「クエスト」が設けられている。このクエストを果たすと単位がもらえる為、試験結果が悪くても進級・卒業は可能。更に在学中は拳銃や刀剣の携行が義務付けられている。
学部・学科
強襲学部(アサルト)
強襲科・狙撃科という、戦闘向きの学科が属している。
- 強襲科(アサルト)
拳銃・刀剣その他の武器を用いた近接戦による強襲逮捕を習得する学科。
所属する学生の戦闘力は総じて高く、強襲科Sランクの生徒は、特殊部隊1個中隊と同等と評価される。
日常的に激しい戦闘訓練があり、犯罪組織のアジトに突入する依頼が来るなど、他の学科と比較して、危険度は高い。卒業時の生存率が97.1%と、約3%の生徒が死亡するため、「明日無き学科」とも呼ばれる。
- 狙撃科(スナイプ)
狙撃、観測といった遠隔からの戦闘支援を習得する学科。
狙撃は極めて高い集中力を必要とするため、性格的な向き・不向きに左右される傾向が強く、適性のある強襲科の生徒に転科をうながすこともある。
諜報学部(レザド)
諜報科・尋問科という、主に犯罪組織、犯罪容疑者からの情報収集方法を習得する学科が属している。
- 諜報科(レザド)
特殊工作員を養成する学科。敵地に潜入しての情報収集、破壊工作方法などを学ぶ。学内での異変について、調査レポートを作成することもあるが、ガセが多いことでも有名である。
- 尋問科(ダギュラ)
話術、心理学、人体学などを使用し、確保した犯罪容疑者から情報を引き出す方法を学ぶ学科。拷問方法も学ぶという噂もある。
通信学部(コネクト)
現代社会に欠かすことができない、情報の伝達と集積を担う通信科・情報科が所属している。
- 通信科(コネクト)
通信機器を用いた情報連絡によるバックアップを習得する学科。事件現場で錯綜しがちな情報から必要なものを聞き分ける術のほか、盗聴なども学ぶ。特に聴力・判断力が重視され、優れた学生はわずかな音声から、大量の情報を聞き分ける能力を持つ。緊急時だけでなく、イベント時などには学生や教員への連絡、放送を担当する。
- 情報科(インフォルマ)
情報処理機器を用いた情報収集と整理方法を学ぶ学科。大量に集積された有象無象の情報の中から、重要なものを選別して整理する方法が教えられる。学園内では、様々な情報をレポート化し、生徒や教員が閲覧できるようにする役目も担っている。また校内用のイントラネットを管理しており、教務科からのお知らせや犯罪情報の掲載も行う。
探偵学部(インケスタ)
主に犯罪調査、分析を担当する、探偵科・鑑識科が属する学部。
強襲科などと比べると、発砲機会は比較的少ない。
- 探偵科(インケスタ)
探偵術と推理学による調査・分析を習得する学科。武偵高の中では比較的まともな教員や生徒が在籍している。外部からの依頼で迷子や行方不明者を探したり、未解決事件のプロファイリング、浮気調査なども行っている。
- 鑑識科(レピア)
犯罪現場や証拠品の科学的検査を習得する学科。学内での事故や犯罪等の痕跡・遺留品の調査も担当している。探偵科と協力して捜査にあたることが多い。
兵站学部(ロジ)
実戦部隊の補助を担当する、装備科・車輌科が所属する学部。装備の調達や改装、人員および物資の輸送支援などを担当する。
- 装備科(アムド)
武偵活動における装備品の調達、カスタマイズ、メンテナンス方法を習得する学科。装備科はその性質上、機材の一括買い付けを行なっているため、他よりも安価で他学科の生徒へ弾薬などを販売している生徒もいる。腕のいい生徒は、高額で武器の改造やメンテナンスを請負い、かなりの利益をあげている。
- 車輌科(ロジ)
武偵活動における車輌・船舶・航空機の運転操縦、整備を習得する学科。必要に応じて様々な機材や技術、知識を他の武偵に提供している。車輌科に在籍していると、取得可能な年齢に達していなくても運転免許を取得できるメリットがあるため、それ目当てで入学してくる学生も存在する。
衛生学部(メディカ)
負傷者や病人の治療にあたる、衛生科・救護科が所属する。
衛生科は主に現場での治療を担当し、救護科は病院での治療を担当する。
- 衛生科(メディカ)
武偵活動の現場における、医療・救助活動を習得する学科。戦闘が行われている現場に飛び込んで治療を施すため、自衛程度の戦闘技術を習得する必要がある。学生・卒業生問わず、衛生武偵は、現場で治療を施した相手に事後で高額な請求をすることがままある。
- 救護科(アンビュラス)
主に武偵病院に勤務する医師を育成するための学科。医師としての専門知識や技術を学ぶ。依頼や訓練で負傷、ないしは体調を崩した生徒の治療も担当している。専門棟には武偵病院が隣接している。
研究部(リサーチ)
超常的な知識や技術を研究する超能力捜査研究科・通称S研と、美しい女性による捜査方法を研究する特殊捜査研究科・通称C研が所属している。
- 超能力捜査研究科(SSR)
超能力・超心理学による犯罪捜査研究を行っている学科。通称S研。日本各地の霊場で合宿を行う事もある。サイコメトリーやダウジングといった超能力捜査がメインであるが、中には攻撃的な超能力をもつ人間もいるらしい。武偵高でも特に秘密主義が徹底されている専門科で、関係者以外で詳細を知る者は少ない。
- 特殊捜査研究科(CVR)
特殊条件下における犯罪捜査を研究している学科。通称C研。ハニートラップの専門技術を磨く学科であり、美少女しか入科できない。諜報科でも手に負えないような相手に投入されるため、最も危険な任務に就く学科ともいえる。
中等部(インターン)
学園島外にあり、武偵高付属中学校の生徒が在籍している。武偵としての初歩的な教育が行われ、優秀と目された生徒はインターンとして武偵高に来ることもある。
教務部(マスターズ)
武偵高の教員が在籍する、教務科が所属している。
- 教務科(マスターズ)
その名の通り教職員が所属している。前歴が自衛隊、警察OB、特殊部隊、傭兵、マフィア、殺し屋らしき人物が多数在籍しており、強襲科、地下倉庫と並ぶ東京武偵高の「3大危険地域」と呼ばれている。民間からの依頼の仲介は、教務科が行っている。
武偵憲章
武偵となった者に課せられる法律。劇中では多用される物もあればそうでないものも多いため記載する。
1条 仲間を信じ、仲間を助けよ。
2条 依頼人との契約は絶対守れ。
3条 強くあれ。但し、その前に正しくあれ。
4条 武偵は自立せよ。要請なき手出しは無用の事。
5条 行動に疾くあれ。先手必勝を旨とすべし。
6条 自ら考え、自ら行動せよ。
7条 悲観論で備え、楽観論で行動せよ。
8条 任務は、その裏の裏まで完遂すべし。
9条 世界に雄飛せよ。人種、国籍の別なく共闘すべし。
10条 諦めるな。武偵は決して、諦めるな。