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概要

世界征服を企む魔王と、その野望を阻止するため人類の希望となった勇者が戦いあう――というファンタジーの王道……『を前提とした』、作品群の総称。

バトルをテーマにした王道ファンタジーとは異なり、『魔王』という存在そのものに重点を置いているのが特徴である。

基本的に王道ファンタジーのパロディであり、剣と魔法が存在するものはドラゴンクエストシリーズを下地にしたものが多い。

ライトノベル、(商業作品に限らなければ)2ちゃんねるのSSなどでメジャーなジャンルで、多くの場合、魔王と呼ばれるキャラクターと『勇者』と呼ばれるキャラクターの間で物語が展開する。

本家のドラクエのような作品と違って、日常系(エブリデイ・マジックオムニバス)が多く、『魔王』が人間達と争わず、共に暮らしたりラブコメ的掛け合いをするのが特徴であり、本来なら倒すべき敵である魔王を主人公あるいは中心的な存在に据えている。

魔王も(主人公なだけあって)読者が自己投影しやすい低年齢、等身大のキャラクターが多い。

魔王が悪役(ダークヒーロー)の位置にいる作品もあり、その場合は『世界を征服しようとするが、毎回ドジをやらかして失敗してしまう』『日常の人物をかき乱して消失してしまう』といった設定が多く、いずれの場合も、バトルではなくギャグキャラ萌えお色気や日常の掛け合いに重点が置かれている。

このジャンルは魔王と勇者は本来敵同士で争い合うという『普通』の構図をいかに料理するかがポイントで、関係性へのテコ入れや王道ファンタジーへのアンチテーゼを込めるといった試みがなされている。

事実、『まおゆう』などは勇者vs魔王という展開を覆したことで人気を呼んだとも言える。

魔王や勇者は種族上の名称であることもあれば、そういう肩書きを持つ人間(つまり魔王陣営も同じ人間)というパターンもある。

魔王と勇者が同じ意味の別の名称に変えられていることもある。

なんにせよ一度作品に触れれば、勇者は善良な人間、魔王は残忍な魔物といった固定観念を吹き飛ばすことうけあいである。

現代社会で暮らす俺様系の男性キャラが仲間に「魔王様」「黒王子」「鬼コーチ」「頑固親父」等のあだ名を付けられていて、周りの人物と同じように扱われている作品は魔王ものに該当しないと思われる。

余談

魔王ものに定義されるかは不明だが、魔王が何らかの理由でいなくなった世界を題材にした作品も存在している。

(『異修羅』、『デスティニーチャイルド』など)

こちらに関しては、どちらかというと異能バトルもの等の、魔王もの以外の定義に当てはまるのかもしれない。

関連タグ

ファンタジー ローファンタジー エブリデイ・マジック ラブコメ 倒叙

魔王 勇者 剣と魔法の世界

魔法少年 魔男

モンスター物…こちらは人間に育成・使役される使い魔魔獣がメインで、モンスターの性別、年齢が不明なものも多い。

魔女集会で会いましょう/魔法使い集会で会いましょう…女性向けに多く、魔法はともかく剣は登場しないことが多く、勇者と魔王が争っている世界は前提にしていない。

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