絶対ナル孤独者
ぜったいなるあいそれーた
2014年から電撃文庫にて出版されているラノベ。2021年4月現在5巻まで出版中。
元々は川原礫が自身のサイトで2004年から執筆していた小説で、
連載が休止されていたため、加筆修正をして、電撃文庫にて文庫化された。
「絶対的な≪孤独≫を求める...だから、僕のコードネームは≪アイソレータ≫です」
舞台は、宇宙から謎の生命体・サードアイが飛来した2019年の東京。
人と干渉する事を拒絶していた少年・空木ミノルはある日、箕輪朋美との接触をきっかけに
特殊な能力を持ったサードアイ保持者同士の戦いに巻き込まれる---
サードアイ
2019年9月に宇宙から飛来した謎の有機生命体。
外見は直径2cm程度の球体で、人間に寄生する。
これに寄生された人間は身体能力が向上する他、「孤独」「加速」といった特殊能力を得る。
この特殊能力は寄生された人間の強い欲望を反映する。
サードアイの保持者は同じ保持者が能力を使っていると感知できる。
だが、範囲は狭いため、≪特課≫の中ではDDが能力を使って敵を捜索している。
- ジェットアイ
サードアイの内、黒い球体のもの。
空木ミノルや安須ユミコなどの≪特課≫メンバーがこれの所有者に該当する。
- ルビーアイ
サードアイの内、赤い球体のもの。高江洲晃や須加綾斗がこれに該当する。
ジェットアイと違い、身体能力と特殊能力の他に、殺人衝動を所持者に与える。
≪特課≫メンバー
殺人衝動のあるルビーアイ保持者の捕獲及び無力化を目的とした組織。
正式名称は≪厚生労働省安全衛生部特別課≫で、ジェットアイの保持者が所属する。
≪〇〇者≫というのはサードアイ保持者のコードネームで、≪特課≫が名付けた。
「≪孤独者≫...アイソレータ、気に入りました」
本作の主人公。普通の高校生だが、8年前、家が強盗に襲われ、家族を皆殺しにされた。
髪の色素が抜け落ちて白髪になっているのはこの事件のストレスから。
この事件以降、他人と干渉する事を拒絶するようになってしまった。
高江洲晃との一件で、「全てのルビーアイを根絶した後、自らを知る他人の記憶から、自分の記憶を消してもらう」ことを条件に≪特課≫に加入する。
コードネームは≪孤独者(アイソレータ)≫。全身を透明な殻で防御する。
物理法則を無視する殻で、≪咀嚼者≫の攻撃も防御しきるほどの防御力を誇る。
この殻の謎は、彼を「ミッくん」と呼称する伊佐理々でも解明できていない。
「それでも、私は君を信じるよ」
本作のヒロイン。青い髪が特徴で、赤い髪止めを使用している。
コードネームは≪加速者(アクセラレータ)≫で、自分自身や対象物を加速させる。
その速さは、アグスタF3-800のバイクをマッハ0.7で走らせるほどの速さ。
ルビーアイとの戦闘の時はスタンバトンを用いた白兵戦を行う。
≪特課≫の課長。30代後半の男性。
コードネームは不明だが、記憶操作の能力を使う。
危険が伴う≪特課≫では、組織所属者の親族の記憶を操作するなどの使い方がされている。
≪特課≫の課長代理兼作戦指揮官。小学四年生の少女で、所属は2組。
白衣を羽織るその外見から、組織のメンバーからは教授と呼ばれている。
コードネームは≪思索者(スペキュレーター)≫で、答えのある疑問ならすぐに
解答を導き出す能力だが、本人は「悩む、迷うという人間の特権を失った」と言っている。
≪特課≫のメンバー。日本とフランスのハーフで、高校生である。
眼鏡をかけた美少年だが、ゲームが大好き。
コードネームは≪分断者(ディバイダ)≫で、殆どのものを一刀両断できる。
≪特課≫のメンバー。本名はダイモン・デンジロウで、小柄な少年。
コードネームは≪探索者(サーチャー)≫で、通常のサードアイ保持者より広範囲の能力の使用を感知できる。