キャラクターとしてのキューティーハニーについてはこちらで。
概要
スーパーロボット系漫画の大御所と言える漫画家・永井豪氏の代表作のひとつ。日本の変身バトルヒロイン物の元祖的作品である。
半生体アンドロイドの少女・如月ハニーが空中元素固定装置の力で戦士キューティーハニーとなり、空中元素固定装置を狙う犯罪組織パンサークローに立ち向かう物語。
参照:如月ハニー
ハニーの服が破けて一旦全裸となる変身シーンはかなり有名であり、本作を語る上では外せない要素の一つで、後の変身ヒロインの変身シーンに多大な影響を与えた(尤も全年齢向けだと、下にレオタードを着ていたり、裸ではあってもエロくなかったり(身体が発光したり変色する=肌色ではない)するが)。
設定ではハニーの変身は空中元素固定装置により、服を一度元素レベルにまで分解した後に再固定(再構築)する事で完了するので何も間違ってはいない。
インパクト抜群のOPテーマ、健全かつ過激なお色気シーン、バラエティーに富むハニーの七変化などから大ヒットを記録したが、裸のシーンの多さが問題視され、2クール・25話で打ち切られている(これは開始時点で制作局の日本教育テレビ=現在のテレビ朝日が教育用のチャンネルだったため)。
放送時間は夜8時30分からの放送(8時だョ!全員集合の裏番組)と言うアニメとしては珍しい時間帯での放送だった。また、25分枠での放送だっため、本放送用の25分バージョンと遅れネットや再放送用の30分バージョンがある。後者のみエンディングが放送されたがその尺は凡そ2分半あり、次回予告も約2分とやたらと長い(これはこの枠で放送されていた『デビルマン』『ミクロイドS』、および後年日曜18時台に放送されたマグネロボシリーズ等にも言える)。
実写映画化(後述)の際には、OPソングが倖田來未の手でカバーされた事も話題になった。
漫画版はあの永井豪なのでハニーの親友が目の前で焼き殺されると言うグロいシーンもある。
変身ヒロイン、日本的スーパーヒロイン、ヒロピン・リョナなど、後の文化に与えた影響は計り知れない。
実際、後に有名な変身ヒロインアニメである『美少女戦士セーラームーン』のシリーズ放映後に製作された『キューティーハニーF』は、「お色気要素」を除けばセーラームーンシリーズと遜色の殆ど無いストーリー展開になっており、この時から見た視聴者達は、原作者の永井豪氏が、スーパーロボット漫画家で有名とは思いもよらなかったであろう。
登場キャラクター
派生作品
アニメ
- 『新キューティーハニー』 - 続編として制作されたOVA全8話(1994年から95年)
- 『キューティーハニーF(フラッシュ)』 - 『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』の後番組となった少女向けアニメ
- 『Re:キューティーハニー』 - 映画版とのスピンオフで生まれた
- 『Cutie_Honey_Universe』 - アニメーション制作がこれまでの東映アニメーション(東映動画)からプロダクション・リードに変更。
実写
- キューティーハニー(監督:庵野秀明)
- 深夜特撮『キューティーハニーTHELIVE』
- 映画『CUTIEHONEY-TEARS-』
漫画
原作御本人
- 『キューティーハニー90’s激闘伝説』 - 完結編、本編より数年後が舞台。
- 『キューティーハニー天女伝説』- 早見一家の子孫とおりなす探偵モノ、双葉社より
- 『キューティーハニーvsあばしり一家』
- 『キューティーハニーvsデビルマンレディー』
公式二次創作
- 『キューティーハニーseed』 作画:星野小麦
- 『キューティーハニー aGOGO』作画:伊藤伸平
- 『ハニー&雪子姫 キューティー・ヒロイン大作戦』作画:越智一裕
- 『悪魔の爪に囚われて キューティーハニーBOYS』 (花丸ノベルズ)
舞台
- 『キューティーハニー・エモーショナル』
- 『キューティーハニーThe Live〜秋の文化祭〜』
- 『キューティーハニーCLIMAX』
未定
等々、数多くのシリーズ作品を持つ。
余談
どういうわけか『魔女っ子大作戦』というキャラクターゲームでこの作品が参戦している。
魔法少女という言葉が戦うヒロインに代名詞になってしまった今では別におかしくないように思えるかも知れないが、ここで参戦している「魔女っ子」はエブリデイ・マジック系の日常ファンタジーばかりだったので(魔法使いサリーやひみつのアッコちゃんや花の子ルンルンなどそういう系統ということ)、ハニー以外は戦うキャラではなく明らかに浮いていたりする。
ただし参戦作品は「東映魔女っ子シリーズ」繋がりなので、ハニー(ただし放送枠が違うので番外扱い)が居ても間違ってはいない(後年だがGジェネなんかプラモ狂四郎まで出てるし)。と言うか、このゲームは魔女っ子たちが爬虫人類と殺し合いをするという奇ゲーなので、むしろハニーが一番ゲームの空気読んでいたりする。
先ほど派生作品で述べた『キューティーハニーvsあばしり一家』仰天の楽屋オチ、続いて
『悪魔の爪に囚われて キューティーハニーBOYS』に関してはキューティーハニーの後継者として造られた少年アンドロイド、しかもBL小説である。 → 公式が病気だ。
ゲスト出演
永井豪作品内ではたびたび客演しており、あばしり一家やマジンガーZ(後年の作品)にも顔出ししている。
- 『バイオレンスジャック』終盤には重要なキャラクターとして登場する。
- 『マジンガーエンジェル』には如月ハニーの乗る巨大ロボ・キューティーハニーが登場。スーパーロボット大戦X-Ωに参戦
- 『グレンダイザーギガ』ヒロイン・牧場ヒカルの正体
- 『ダイナミックヒーローズ』ではハリケーンハニーに変身しダブルスペイザーを操縦した。
- 『ロボットガールズZオンライン』CV:沢城みゆき
- 2016年10月14日開始のイベントに期間限定で登場。
- Zちゃんたちの変身アイテム「携帯型光子力応用装置」の元になった、「空中元素固定装置」を体内に備えた女性型アンドロイド。
- 世界的犯罪組織パンサークローを宿敵とし、その大幹部であるシスタージルの行方を追って光子力町へとやって来た。
- 最初はZちゃんたちをパンサークローの怪人と勘違いして襲い掛かるが、すぐに誤解は解け、共闘してシスタージルと戦うことになる。
- ハニーと共闘するキューティーZちゃん+キューティーゲッちゃんと敵対のシスタージル
- よく似た親戚がたくさんおり、一番年下の親戚は泣き虫で、いつも「涙」を流しているらしい。
関連動画
【公式】キューティーハニー 第1話「黒い爪がハートを掴む」
※1973年10月13日放送