概要
2006年1月~3月にフジテレビのノイタミナで放送された怪談アニメ全11話。
鶴屋南北の『東海道四谷怪談』、泉鏡花の『天守物語』、オリジナルの『化猫』の三つの物語をひと月ずつに分けたオムニバス形式である。
各々でアニメーターが違い、独自の解釈や視点、描写、様式を用いて作られ、視聴者に新鮮な印象を与えた。とくに最後の『化猫』が古典原作の他二作と大いに違い、和風テクスチャや薬売りのキャラクターが人気となり、後に同じくノイタミナで、続編的な『モノノ怪』として復活した。
各話タイトル
第1話「四谷怪談」
鶴屋南北の『東海道四谷怪談』を原作とするエピソード。
鶴屋南北が四谷怪談の歴史を語るエピソード。いわゆるお岩さんの祟りについて描かれている。
第2話「天守物語」
泉鏡花の『天守物語』を原作とするエピソード。
表記上は天守物語を原作としているが、実際にはストーリーや設定に大きな変更が加えられており、事実上のオリジナルエピソードとなっている。
白鷺城という城に迷い込んだ鷹匠の青年、姫川図書助と白鷺城に棲む忘れ神の長である富姫との恋が描かれる。
第3話「化猫」
完全オリジナルエピソードであり、事実上この作品の続編としてモノノ怪が制作され、円盤化の際にもモノノ怪の1エピソードとして収録されている。
また、モノノ怪においても時系列的に連続していることが明かされている。
財政が傾きかけた武士の家である坂井家の娘が、塩野家に嫁ぐことになったが、その娘、坂井真央が怪死したことで、坂井戸家に異変が起こる。