曖昧さ回避
- 実在の小説家。こちらの大百科で解説する。
- ドラマCD『文豪シリーズ』に登場するキャラクター。
- 『明治東亰恋伽』に登場するキャラクター。→泉鏡花(明治東亰恋伽)
- 『文豪ストレイドッグス』に登場するキャラクター。→泉鏡花(文豪ストレイドッグス)
- 『文豪とアルケミスト』に登場するキャラクター。→泉鏡花(文豪とアルケミスト)
- 『ラヴヘブン』に登場するキャラクター。→泉鏡花(ラヴヘブン)
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概要
本名は「泉鏡太郎」。友人だった画家の小村雪岱から「小柄で勝気な美女が男装したみたいな人」と言われていた通りかなりの美男子。
東京に出て尾崎紅葉の弟子になる。紅葉を大好き過ぎて、同じく紅葉の弟子だが別の作風に進んだ徳田秋声との折り合いはあまり良くなかった。また、紅葉からは「芸者だから」という理由で奥さんとなる伊藤すずとの結婚を猛反対され、挙げ句の果てには別れるハメになってしまった(が、紅葉の死から一年後に二人は籍を入れている)。
江戸時代から伝わる「向かい干支」(十二支を時計回りに配置し、自分の干支と向かい合わせになる干支の柄や小物を大事にすると幸運が訪れる)の風習を大事にしており、自分の向かい干支にあたる兎の小物をたくさん集めていた。
「婦系図(おんなけいず)」などの代表作がヒットして、1939年に亡くなるまで執筆活動を続けた。
ネタ
- 異様なレベルの潔癖症で、桃まで煮ないと食べられなかった。その他にも、潔癖症にまつわる様々な話がある。
- 煙管愛用者でもあるが、上記の潔癖症の為吸い口に被せるキセルキャップなるものを持ち歩いていた。ちなみに奥様が端切れで作ったお手製である。
- 紅葉の生前の食生活を問題視した秋声の発言が気に障り、衆人環視の場で秋声に泣き叫ぶまで暴行を加えた。
- 幻想的な作風から、夏目漱石の「吾輩は猫である」では、「雪の中から蟹が出てくるじゃないか」と言われている。
- 紅葉によって裂かれてしまったすずとよりを戻し、結婚してからは、これまでの反動からか、恐ろしいほど仲むつまじい夫婦となった。その仲の良さは、お互いの名前を彫った腕輪を常に身につけていたほどで、お互い死ぬまでそれを大事にしていたという。
……ちょっとダメだろうというエピソードもあるが、これでも当時の文士としてはまだ大人しい方である。
主な作品
関連タグ
泉そうじろう(「らき☆すた」)…鏡花の本名と名前が似ており、こちらも小説家。
帝都物語…鬼に襲われた辰宮恵子を助け助言をする。映画版では坂東玉三郎が演じる。
坂東玉三郎…鏡花を尊敬し、鏡花作品を数多く舞台化・映画化している