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鷲尾天

わしおたかし

鷲尾天は東映アニメーション所属のアニメプロデューサー。「プリキュア」シリーズ初代プロデューサー。
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概要

1965年9月16日生まれ。秋田県出身。慶應義塾大学法学部卒業後、就職浪人を経験したのち、三省堂(出版社の方)、秋田朝日放送などを経て、1998年に東映アニメーション入社。2015年6月より企画営業本部テレビ企画部長(映画室長・シナリオ室長兼務)。

来歴

元々は地元の秋田朝日放送で報道記者をやったり、ドキュメンタリーを制作したりしていたが、映像制作の面白さを感じて、より多くの人に見てもらうものを東京で作ろうと、東映アニメーションの中途採用に応募。正直なところアニメについて別段強い興味はなかったということだが、業界の外にいる人の考えを採り入れようとする当時の東映アニメーションの部長の考えで採用となったということ。
1998年、OVA『ビー・バップ・ハイスクール』の制作進行として、アニメ制作業界でのキャリアをスタートさせる。
1999年、映画金田一少年の事件簿2・殺戮のディープブルー』でプロデューサー補となり、2002年のTVアニメ『キン肉マンⅡ世』でプロデューサーに昇格。『釣りバカ日誌』のプロデューサーを経て、2004年、関弘美から朝日放送制作日曜朝8時30分枠を引き継ぎ『ふたりはプリキュア』を成功させた。
その後『ふたりはプリキュアMaxHeart』『ふたりはプリキュアSplash☆Star』『Yes!プリキュア5』『Yes!プリキュア5GoGo!』のプロデューサーと、同作の劇場版映画の企画、『金田一少年の事件簿スペシャル』のプロデューサーを担当。
2009年にプリキュアTVシリーズのプロデューサーを梅澤淳稔に引き継いだ後は、TVシリーズでは『怪談レストラン』『空中ブランコ』『トリコ』『マジンボーン』のプロデューサーを務めた。
なお、プリキュアシリーズにはTVシリーズのプロデューサーから離れた後も映画「プリキュアオールスターズ」の『DX3部作』(2009年〜2011年)の企画として担当している。

2015年6月1日付で清水慎治の後任としてテレビ企画部長に就任。今後は作品プロデューサーからは一旦退き(清水の前任である関は、2012年にテレビ企画部長を退任後『京騒戯画』を手がけている)、東映アニメーション制作のTV作品全般に、最高責任者として関わることになる。

「プリキュアの父」

鷲尾は「プリキュアの父」と呼ばれている。前年の『明日のナージャ』が商業的失敗に終わった後の日曜朝8時30分枠を任されるに当たって、女の子だって暴れたいをテーマに、『ドラゴンボール』等を担当してきた西尾大介をシリーズディレクターに迎え、今までの女児向けアニメにないコンセプトを盛り込んだ野心的企画を立ち上げた。『ふたりはプリキュア』である。
『ドラゴンボール』や『美少女戦士セーラームーン』という範はあるものの、自社オリジナル作品としては全くの白紙の状態から始まった『ふたりはプリキュア』は急速に人気を得、続編『MH』を経て東アニの定番シリーズとなっていった。

鷲尾が『ふたりはプリキュア』を立ち上げるに当って、女児とその親が見るアニメであることを意識して、作画演出やセリフに関してかなり細かいルールを現場に徹底させたことで知られる(例:「女の子の顔・腹への直接攻撃はしない。(ガードする)」「食べ物を残さない・粗末にしない。」etc.)。ただし、明文化したルールを守るならばそれ以外の部分で従来の女児アニメの常識など一切無視していいというスタンスも示したため、保守的な部分と挑戦的な部分が同居する稀有な作品としてプリキュアは成立したのである。
これらの制約はプリキュアシリーズの長期化に伴い時代に合わせた変更や撤廃がされている部分も多いが、保守的かつ挑戦的という理念自体は今でも伝統的に継承されている。

なお、上述のように2015年からテレビ企画部長になったことでプリキュアシリーズの「企画担当」となることになり、4年ぶりにプリキュアシリーズにより上の立場から関わるようになった。
また、鷲尾がテレビ企画部長になってからはプリキュアシリーズではOPで鷲尾を含めた企画担当が一番初めにクレジットするようになった。企画担当はあくまで裏方なので基本的にクレジットされること自体が今までなかったのだが、このあたりはプリキュアシリーズにおける鷲尾天という存在の大きさゆえなのだろう。

ちなみにプリキュアシリーズで鷲尾がプロデューサーをしていた時代にはかなり厳格な「演出上のルール」が決められていて、それは鷲尾がプリキュアシリーズを離れても守旧的に継承されていた。しかし、鷲尾が企画担当に戻ったと同時にそれらを「時代に合わせて見直す」流れが加速したことも付記しておく。単なる偶然かもしれないが興味深いところではある。

人物像

年齢のわりには白髪が目立つ飾らない風貌が特徴。なお、40代当時でも既にグレーカラーとなっているほどだった。プリキュアのガッツリとしたファンであれば、イベントの関係者席を見て鷲尾の存在を一目で見分けることができるほど。
見た目通りに柔らかな人物でるが、作品作りへの思い入れの熱さがすごいとのこと。それ故にアフレコ前には校長先生の朝礼の長いスピーチのような前説をする癖があるらしく、これは丹特作品における名物となっている。
しかしプリキュア5のときは姉御肌な竹内順子が居たため、程よく話が進むと竹内がスパッと話を切って収録に入ろうとするため、鷲尾Pは少ししょんぼりとしてしまっていたとかなんとか。
イベントでは温かい口調で作品への思いをとても熱く語ってくれる。

自分が旗振り役を努めた3シリーズのプリキュア達を娘のように思っており、『5』でキャラクターの入れ替えが検討された際は頑なに「こまち」と「かれん」の二名の離脱に反対し続けた。

自分の関わった3シリーズはどれも思い入れをもって取り込んでいるが、『S☆S』は様々なこだわりと挑戦心を持って乗り出した作品であったため、とりわけ思い入れが強いようである。
特に関係者が個人的に開催しているライブイベントには、観客としてよく顔を出しているのが目撃されている。

2019年3月には国際女性会議に出席している。

関連タグ

東映動画 東映アニメーション 東堂いづみ

鷲雄浩太:『プリキュア5』に登場したキャラクターで、鷲尾氏が名前の由来。「そのままの名前じゃ恥ずかしいから」と一文字だけ変えられている。

関連リンク

「Rooftop」2014年2月号・鷲尾天インタビュー
アニヲタWiki(仮) - プリキュアタブー

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