概要
「女の子だって暴れたい」とはプリキュアシリーズの初代プロデューサーである鷲尾天が、『ふたりはプリキュア』の企画書に記したコンセプトである。
作品のキャッチコピーとしても一部採用されるなど(例:2003年11月26日発行東映アニメーションプレスリリース「女の子だって暴れたい!『ふたりはプリキュア』 2004年2月1日より放送開始」)現在では有名なフレーズ。
想定される幼年期の視聴層においては男女の差は目立ってなく、よく観察してみれば女の子も元気に外で遊んでいた。男女問わず遊びに興じていた姿を見た鷲尾Pは「その年頃の好みに差はないのではないか」と考えた。
この経験に基づき、プリキュアは徒手空拳で戦うアクティブな女の子ヒーローとして登場しており、まさしくこの言葉を実現しようと考えられたコンテンツだった。
関係者曰く「予想外に」この思惑は上手く行き、後のシリーズ化に繋がることとなる。
その後の作品においては、ある程度の差はあれど徒手空拳、あるいは全身を使ったダイナミックなアクションは受け継がれており、この理念を体現していると言える。
とはいえ、「暴れたい」と言ってはいるが、内容は決してバイオレンスではない。男児向け作品のようにただ力に訴えて敵を倒すのではなく、敵はあくまでも「浄化する」というスタイルを取る。このアクティブさと優しさを両立している点もプリキュアの魅力であり、この点も後のシリーズにしっかり受け継がれている。