狼牙棒(ろうげぼう)とは、武器の一種である。
概説
中国の武器で、棍棒の一種。
春秋戦国時代と宋王朝に確認されており、現在でも中国の武装警察で儀礼や行進のための祭具としてレプリカが用いられることで話題を呼んだ。
形状
全長は1.5~2m前後。
長い柄の先に金属製の打撃部を取り付け、打撃部には狼の牙に譬えられる鋭い棘をびっしりと取り付けている。
要は西洋のメイスを大型化させ、棘だらけにした武器である。
戦国時代のものはラグビーボール状、宋代のものは角柱に太い棘を並べたものが主流。
戦国時代の狼牙棒は、パイナップルやドリアンに棒を突き刺したもの思い浮かべてもらうと判りやすいかもしれない。宋代のものは、日本の鬼が持つ金棒(金砕棒)を短くして柄を付けたものに近い。
使用方法
「棘の付いた打撃部で思いっ切りぶっ叩く」という、非常にシンプルかつ豪快な攻撃法。
基本的には両手持ちで振るう。
金棒やメイスに比べて柄もリーチも長いため、馬上からでも扱うことができた。
重量のある打撃武器なので、鎧を着こんだ相手でも十分なダメージを与えることが可能。
そのため宋代では重装騎兵の武器に採用されている。
使用者
文学作品
アニメ
- プリマエンジ…『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』のキャラクター高円寺つばめが変身した姿。