概要
RPG『Wizardry』シリーズに登場する呪文。英文字表記は"TILTOWAIT"。
核融合爆発を起こす魔法使い系最強レベルの全体攻撃魔法。尚、本家シリーズでこの名称が使われたのは#1~#5まで。
核反応を利用した攻撃は最近のRPGでは滅多にないため驚かれることが多いが、昔のファンタジーではちょくちょく登場していた。有名どころだとドラゴンクエストシリーズのイオナズンは最初期は核攻撃という設定だったりする。
ちなみに核爆発でこそあれ、放射線だけは分離して発生させているとのことなので安心して欲しい。そもそもこの手の範囲攻撃のお約束として、敵と至近距離に居る筈の味方の前衛には、ダメージ自体無い。
…実はTRPG版に放射線も残留させる極悪な上位呪文やフレーバーテキストにて「多用すると健康被害が発生する」等と書かれているものもあるらしい(?)のだが。
日本語訳としては「核撃」と「爆炎」の二種が主流。他には「業火」など。珍しいものでは「ドカーン!」(国産パソコン版の#5。英語版の説明「Ka-Blam!」を訳したもの)がある。
人名?
シナリオ#4『ワードナの逆襲』には、敵対する冒険者としてそのものズバリ「ティルトウェイト」という名前の司教が登場する。当然ながら得意技はこの魔法。
その登場階層は地下6階と場違いなぐらい早い。ワードナが使える呪文は魔術師レベル4~5であり召喚モンスターもまだまだ貧弱なため、遭遇して仕留めきれないとティルトウェイトやら集団即死呪文のマカニトやらラカニトでこちらを全滅させかねない。
真言葉設定
真語-True Word-での詠唱は
『ターイラー・ターザンメ・ウォウアリフ・イェーター』
TIL TO WA IT
(速やかな)(風・嵐)(光・解く・退ける)(解放・切り離す)
で、「速き風よ、光と共に解放されよ」という意味合いの言葉となる。
当初はラテン語由来とされていたが、「RPGにありそうな綴りにしただけの創作言語」であることが、後年になって命名者から公言されている。
ただし真言葉の設定は小説家の竹内誠氏が提唱したものであり、公式設定ではないどころか日本国内でも竹内氏が関わったもの以外ではほぼ使用されていないことに注意する必要がある。
その他Wiz系における近似・同等魔法
ウィザードリィ本家・和製Wizシリーズ
ニュークリアブラスト/N.C.Rブラスト - Wiz6以降の表記。
ティルトレイ - スターフィッシュ・マイケルソフト製作作品ではこの表記
メガデス - Businシリーズではこの名称が最大魔法となる
NAL Burst/ナル・バースト - ウィザードリィ・ルネッサンス系統ではこの表記。DS発売分はカナ表記である。
Wizライクゲーム(派生作品)
エンテルクミスタ - Wizと同形式のゲーム、エルミナージュシリーズにおけるほぼ同威力の呪文。火、氷、雷の三つの力を融合させることで発生する広域破壊呪文で各属性の補正値で威力が上昇する。ただし、この呪文の使用はそれらの属性のエレメントから嫌われるらしく、それを反映してか3で追加されたエキストラスキル「精霊契約」の恩恵を受けられない。
イペリオン - 剣と魔法と学園モノシリーズ。この系統では珍しく無属性ではなく光属性。
アトミックワーク - Wizと同形式のゲーム、GenerationXth・迷宮クロスブラッド・オペレーション・アビス系統における同等魔法
オメガインパクト - Wizと同形式のゲーム、円卓の生徒・デモンゲイズ系統における同等魔法。
関連タグ
フレア - ファイナルファンタジーシリーズにおける核反応を用いた魔法。メガフレアも参照。
フレイ(女神転生シリーズ) - 女神転生シリーズにおける核熱属性魔法。作品によってはメギド系魔法も該当。
ゴブリンスレイヤー - 「魔界の核(デーモン・コア)」より力を引き出す禁術が《核撃(フュージョンブラスト)》(同一のものか不明だが《核熱》という名称も使われている)で、使用する真言が《ウェントス(風)……ルーメン(光)……リベロ(解放)》と上記のティルトウェイトの真語を意識したものとなっている。なお蜥蜴僧侶によると、どうやら父祖のブレスは《核撃》らしい。