製品諸元
機種 | PlayStation Vita |
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ジャンル | ファンタジー・ダンジョンRPG |
発売日 | 2013年1月24日 |
価格 | PS Vitaカード版 6,090円(税込)、ダウンロード版 5,040円(税込) |
販売 | 株式会社角川ゲームス |
開発 | 株式会社エクスペリエンス |
レーティング | CERO:C |
公式サイト | http://demongaze.jp/ |
概要
2013年、株式会社エクスペリエンスからPlaystation Vita用として発表。3Dダンジョン探索型RPGである。
2021年9月2日にプレイステーション4とニンテンドースイッチで追加要素を加えた『デモンゲイズ エクストラ』が発売、これは2022年4月26日にSteam版も発売された。
「ミスリッド」の地は、半機半人の存在「デモン」と地に溢れかえった魔物達によって混乱を極めていた。その混沌の中心たる「グリモダール城」の程近い場所に、その宿は存在した。周辺の廃墟に出入りしては日銭を稼ぐ賞金稼ぎ達を相手に経営される「竜姫亭」。物語は、その「竜姫亭」にある青年が担ぎ込まれる所から幕を開ける──
いわゆるWizardryなどに代表されるタイプの3Dダンジョン探索型RPGである。本作では同社が得意とする「学園Wizardry」カラーは使用されていないが、同社の作品である「円卓の生徒」と同一世界の物語であり(ただし同作の舞台であるアルダ大陸ではなく、時代もはるかに下る)、作中に関連を匂わせるアイテムなどが登場する。
不慣れなプレイヤーには敷居が高いとされることが多いダンジョン探索型RPGであるが、本作では「サークル」を使用することによってある程度種類を絞って装備品が得られることやレベル上げができること、「神器」を使用することでかなり高い自由度でスキルの調整ができるなど、取っ付きやすさを重視したシステムが採用されている。
また、LiaによるVOCALOID 3専用の歌声ライブラリ「IA -ARIA ON THE PLANETES-」を起用しているのも特徴の一つである。テーマ曲である「翔ける瞳」をはじめとして作中BGMの殆どにボーカルやコーラスとしてIAの歌声が使われており、独特の雰囲気を醸し出している。
主な登場人物
主人公
標準名「オズ」(名前・容姿・ボイスは自由に設定可能)。本作の主人公であるデモンゲイザーの青年。デモンを傅かせる魔眼を左目に持つ。重傷を負い記憶を失った状態で竜姫亭の前に倒れていた所を救助され、その治療費を返済するために賞金稼ぎとして活動することになる。その身にはある重大な秘密が隠されている。
プレイヤーの映し身でもあり、彼の発言は基本的に作中には登場しない。時折表示される選択肢への回答が彼の発言の代理である。なお《空の叙事詩》シリーズ(円卓の生徒・剣の街の異邦人・本作のトリロジーのこと)の他の作品と異なり、いかなる名前・容姿・ボイスにしたとしてもストーリーは男性である前提で進む。
フラン・ペンドール
宿酒場「竜姫亭」のうら若き女主人。荒くれ者集う竜姫亭を切り盛りしながら人知れぬ使命を全うしようとしている。可憐な容姿に似合わず金勘定に厳しい。CV:早見沙織。
ランスローナ・ベオウルフ
通称ローナ。引退した元ナンバー1賞金稼ぎ。主人公に似た「邪眼」の持ち主でもある。何かと主人公を気にかけ面倒を見てくれる。CV:田中敦子。
ピーネ
竜姫亭に住み込みで働くネイ(半猫半人の獣人族)の少女。いつも元気にドタバタと駆け巡っては要らぬ噂話に耳を傾けている。CV:沼倉愛美。全くの余談であるが、フランが不在の場合は彼女が家賃徴収を担当している。
ルゥ・ルナーク
通称ルル。竜姫亭の住人の一人である賞金稼ぎの少女。容姿こそ幼いがその実力は確か。ケンカっ早く、謎の多い人物。CV:田村ゆかり。
カッスル・グロンダイク
竜姫亭で武器屋を営む青年。賞金稼ぎ達を相手に商売をしながら、この地に隠された財宝を探している。CV:新垣樽助。
レゼルム・ランティール
竜姫亭で道具屋を営むエルフ族の青年。偉大な祖父を敬愛し、そうあろうと願うもお調子者の性分からかトラブルをよく招く。
プロメス
竜姫亭で葬儀屋を営む謎の少女。その言動は謎が多く、真意は掴みづらい。傷つき倒れた者を復活させる秘術を嗜む。羞恥心がほとんどないのか、下着姿でふらふら歩いていることも。CV:秋奈。
ククレ
スタイリストを名乗るミグミィ族の青年。竜姫亭の脱衣所で美容院を営んでいる。彼の手に掛かれば姿形は自由自在。CV:田村マミ。
クラス及びデフォルトキャラクター
本作においてキャラクターの「職業」として選択可能なものを示す。また、デフォルトキャラクターが設定されている(部屋を借りた際にフランが紹介してくれる)ものについては併せて述べる。
※ ここで示すキャラクター設定はあくまで取説に記載されているものであり、作中ではキャラクターとしての発言は一切ない。どのような人物像を思い描くかはプレイヤーの自由である。
デモンゲイザー
”デモン”をとらえる瞳、”魔眼(デモンゲイズ)”の所持者。”デモン”を倒し、瞳に魂を捕らえ、鍵へと変化させることで、使役が可能になる。主人公専用クラス。
ファイター
前衛での近接戦を得意とする生粋の戦士。強力な武器を扱い、瞬間破壊力は最強。一方でスペルは習得できない。
アヴィー
フランが紹介してくれる最後の冒険者。戦いに明け暮れるネイ族の女戦士。流浪の果てに賞金稼ぎとなった彼女は次々と敵を倒す心強い味方となる。
パラディン
主に防御に特化した戦士。身を挺して仲間たちを守るスキルを始めとし、防御に有効なスキルを習得する。
ジェローナ
フランが紹介してくれる最初の冒険者であり、おそらく多くのプレイヤーが最初に仲間にする。代々続く騎士の一族に生まれ育った。女性ながらも屈強な敵に立ち向かう結城を持ち合わせる守りの要。
サムライ
前衛としては軽装のスピードファイター。グループ攻撃スキルを数多く習得する。一撃必殺の剣を操り、敵の群れをなぎ倒す。
ウィザード
攻撃や戦闘補助の魔法に長けた魔術師。非力なため、近接戦には向かない後衛。
セリナ
フランが紹介してくれる3人目の冒険者。凛とすましたエルフ族の魔術師。生まれつき魔力に恵まれた彼女は同族からも一目置かれる存在となった。
ヒーラー
傷ついた仲間を魔法で癒す回復の要。非力なため、近接戦には向かない後衛であるが、ある程度の重装備ができるため術師系クラスにしてはタフな方ではある。
ペペット
フランが紹介してくれる2人目の冒険者。食べ物大好きな食いしん坊のヒーラー。ミグミィ族らしく人懐っこい性格でよく笑い、よく泣き、そしてよく食べる。
レンジャー
弓による遠距離攻撃ができる中衛クラス。火力は前衛に劣るが、命中は随一。
アサシン
敵をかく乱して戦う上級者向けのクラス。盾役、敵の足止め、暗殺など能力は多彩。
マキナ
「エクストラ」における追加職業。男女二人一組の魔法人形。作中の追加イベントをクリアすることで1組だけ仲間にできる。
二人組のため最初から二刀流ができたり、アイテム修練(同一のスタックアイテムを一度に複数個使用する)ができる。
最大の特徴は通常5個である神器の装備枠がレベルアップに伴い10個まで増えることと、仲間にする際にステータスボーナス値が40与えられて+20を上限に割り振った値がステータスの初期値になる(レベルアップでの増加分と合わせて45まで成長させることができる)点にあり、育成の自由度が非常に高い。
デモン
迷宮に潜む「半機械生命体」でミスリッドを荒廃に導いた謎の存在。
コメット
主人公が戦う最初のデモン。星を司る魔法少女で、暴走すると狼少女になる。空間や魔力を操る力を持ち、仲間になると、主に探索を助ける能力を発揮する。
マルス
炎に包まれる城下を徘徊する、竜人の姿をしたデモン。街を火の海にした張本人で、非常に好戦的な性格。賞金稼ぎたちを相手に日夜戦いを楽しんでいる。
仲間になると、主に攻撃に特化した能力を発揮する。
クロノス
奴隷たちの墓地を守る、超重装備のデモン。無口で多くを語らず、その真意は見抜けない。両肩の盾を自在に操り、防御に特化した能力を発揮する。どっせい。
ネプトゥヌス
湖に沈んだ旧市街に住む、人魚の姿をしたデモン。穏やかな性格で、迷い込んだ者におしおきをしようとする。仲間になると癒しの力で仲間を助ける。
ヘルメス
森の奥深くに住む、高速で空を飛ぶデモン。ニヒルな性格で、地上を這う者を蔑んでいる。仲間にすれば、スピードを極める能力を発揮する。
アストロ
所在不明のデモンで、腕に魔法銃を持つ紳士。ミスリルの力を自身に取り込み、魔力の研鑽を重ねている。仲間になると魔法を強化する能力を発揮する。
ユピテル
所在不明のデモンで、雷神のような姿をしている。病的な性格で、出会った者を人形のように痛めつけて弄ぶ。仲間になれば、雷の力で様々な戦闘能力を発揮する。
ヴィーナス
所在不明のデモンで、美しい踊り子の姿をしている。自らの美しさに溺れ、美しくない全ての者を見下している。仲間になると、成長を助ける能力を発揮する。
ウラヌス
所在不明のデモンで、槍を持つ天使の姿をしている。悪と認識した者を、神の名において断罪する。仲間になると主に物理攻撃戦をサポートする。
プルト
所在不明のデモンで、妖艶な夜魔の姿をしている。淫らな正確で、殺し合いを快楽として楽しんでいる。仲間になると主に魔法戦をサポートする。
コミックス版
作・くろの氏。電撃マオウ連載、単行本全2巻完結。ストーリーにおけるマルス・クロノス戦付近を中心としたアレンジとなっている。ゲームでは掘り下げられ方が少ないデモン側のエピソードに中心を置いた構成。