タグとしては「アッシュ」が多い。
概要
六神将の一人。神託の盾騎士団特務師団長。
初登場はタルタロスの襲撃の際。このときは画面側から背中を向けていたため素顔は見えなかった。
その後、アリエッタにコーラル城にルーク達を連れてくるために伝言を指示し、コーラル城にて油断していたルークを彼女にさらわせ、更にディストにルークのフォンスロットを開くように指示していた。
そのため、ルークとはフォンスロットを通じて会話ができるが、これはアッシュ側からしか会話できない。
性格
基本的にニヒリストで口が悪く、「屑が」という言葉をよく使う。端的に言えばやさぐれていて、自分以外の何物も信用せずに単独行動をとる一匹狼である。
外見
髪の色や髪型、服装は違うものの、ルークと瓜二つ。
髪の色はルークが明るい赤に対して、アッシュの方は暗めの赤である。
髪を下ろすとルークと同じ顔つきだとよくわかる。ただし、アッシュの方は若干目つきが鋭く描かれている。
戦闘
アルバート流剣技の使い手であり、同時に譜術も使いこなす。
ルーク達のパーティには限定的に加入するスポット参戦キャラである。技構成はルークと同じであるが、譜術を使用できる点や、秘奥義の効果範囲が異なっている。
関連イラスト
ネタバレ
※中盤以降のネタバレを含むため、閲覧注意。
正体
本名はルーク・フォン・ファブレで、正統なファブレ家の後継者である。
両親の間に生まれた正真正銘のルークなのだが、ある陰謀により拉致され、レプリカ(現実世界でいうところのクローン)を生み出すためのオリジナルにされた。これによって生み出されたのが主人公のルークで、誘拐された本物とすり替える形でファブレ家に送られた。
フィクションではよくある設定だが、レプリカの方が主人公というのは珍しいパターンである。
誘拐されたルークは自力で故郷に帰るのだが、そこには周囲の人間にルークとして扱われるレプリカの姿があった。この時の様子は漫画版・アニメ版ではより詳しく描写されており、特に漫画版では居場所を奪われたことを自覚した際に絶望の表情で涙を流すなど、悲惨さがより強調されている。
居場所を失った彼は「聖なる焔の光」を意味するルークの名を捨て、「燃えカス(灰)」を意味するアッシュへと改名、紆余曲折あって神託の盾騎士団に入団した。なお同じ六神将の烈風のシンクからは聖なる炎の燃えカスと呼ばれていた。
ルークとしての名は捨てたものの、かつての婚約者であるナタリアのことは未だに大切に想っている。ナタリアもアッシュの正体を知ってからは、主人公のルークではなく彼のことを想うようになる。
彼がアルバート流剣術を使える理由は、まだファブレ家にいた頃にヴァンから教わったためで、オープニングでもそれが描かれている。潜在的に第七音素(ローレライ)と同じ音素振動数を持ち、単独で超振動を引き起こす事ができる。ルークもそのアッシュと完全同位体のレプリカであるため、アッシュ、ルーク、ローレライの3人は同一体とも呼べる存在である。
物語序盤では敵サイドとして登場するものの、その内には自分なりの正義を抱えており、ヴァンや六神将の面々とは利害の一致から手を組んでいるだけに過ぎない。そのためヴァンの真意を知った物語中盤以降では六神将を脱退、独自に雇った漆黒の翼を手下にしつつ単独行動している。
また前述したフォンスロットでのメッセージ伝達をしばしば使ってルークたちと協力する。ちなみに漆黒の翼曰く彼の話はナタリアが6割、ルークが3割、残りがヴァンで構成されているらしい。
彼がパーティに一時参加する機会は最高で2回あり、1回目はユリアシティでのルークを倒した後、2回目は中~終盤に発生させられるルグニカ紅テングダケのサブイベントにて加入する。その期間中に料理をすると、ナタリアやルークとは対照的に料理が上手であることが分かる。
なお彼がパーティーに入る時は似たような戦い方をするためか、ルークの代理(1回目)またはルークと彼のどちらかを選択する(2回目)ことになる。しかしながら装備の変更などが一切できないため戦闘難易度が高いと殆ど戦力にならない。
このパーティ加入時にアビスシルバーの衣装を着せたまま離脱させてしまうと、終盤のとある重要なシーンが台無しになってしまうので注意。
性格
前述したやさぐれっぷりは自分自身のアイデンティティを奪われ、否定された経験からくるものであると思われる。また預言では自分が17歳で死ぬことが詠まれており、それを知りながらも預言でキムラスカ王国の繁栄が約束されていた事から、その事実を黙認し預言通りに動いていた父親や伯父である国王のことも憎み、預言を嫌っている。
自分の居場所を奪う形になり更にオリジナルである自身に至らないルークや、自身の死が預言に読まれていながらもそれを黙っていた伯父であるインゴベルト国王を始めとするキムラスカ上層部を憎む一方で、キムラスカの王族として国を憂う気持ちや、両親や幼なじみであるガイやナタリアへの想いは昔と変わっていない(前者からは「あくまでも俺にとってのルークはレプリカのほうだから」という理由からアッシュの正体を知っても友好的な態度を取ることは殆どなくアッシュ自身もガイの人柄を熟知していたことから離反するガイを無理に引き留めなかった)。
自分を誘拐して居場所を奪ったヴァンに対しては、あのままキムラスカにいれば預言通りに死ぬところだった状況から助けてくれたという恩もあり、非常に複雑な感情を抱いている。ヴァンが助けてくれたのは自分の能力を利用する為だったという事にも気付いており、それでもヴァンを慕い預言に縛られない世界を作ろうとする彼に付き従っていきたいと思っていた。しかしアッシュの根底にあるのはナタリアへの想いとキムラスカ王族としての誇りであり、人類全員をレプリカにするレプリカ計画だけは賛同することはできず、結果的にヴァンや六神将から離反した。
終盤ではルークの計らいで7年ぶりにファブレ家に訪れることになり、両親と再会。複雑そうにしながらも「ご無沙汰しております…」と僅かな時間だが家族と過ごす時間を得られ、両親からも再会を喜ばれていた。
詳細は不明だが両親とある程度言葉を交わした後は自らはもうルークと名乗らず、また自身の家にも戻らないことを決意している(それでもアニメでは母の方はルークに対し「2人で必ず帰ってきてほしい」と願う様子が描かれていた)。
最終的にはルークのことも少しは認めるようになったものの、それと反比例するように卑屈になりがちなルークに苛立つ場面も多かった。
とはいうものの、自らがルークと呼ばれることを嫌っている割にはルークをずっとレプリカ呼ばわりしているので、ある意味ではそれがルークを傷つけているともいえる。
ヴァンに優遇されており、ルーク自身もアッシュの方が優れていると見ているが、逆に本人は特別視されることを嫌っている。
しかし、セントビナーにてマクガヴァンに放った言い訳の内容(マクガヴァンがアッシュのことを断髪ルークと間違った時に「瞬間的に伸びた」と言った)や、ルグニカテングダケのサブイベント中に発生するスキットにて少し天然ボケな部分があることが分かり、ただの冷たい人間というわけでもない。
また、負けず嫌いな部分がありルークにもしっかり受け継がれている。
そのため、彼とルークが接触した場合に(レプリカ云々の事情を抜きにして)くだらないことで争うこともしばしばある。
その他の登場作品
マイソロシリーズ
マイソロシリーズではレプリカの存在自体が削除されているため、ルークとアッシュの関係は「よく似た双子の兄弟」という設定に変更されている。
テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー2
中盤辺りに登場するが、ラルヴァと呼ばれる技術の実験によってバンエルティア号に担ぎ込まれる。
その後症状が緩和してギルドアドリビトムに協力するようになる、ジャニス・カーンに剣を向ける事もあったが、テロ組織のナディに彼が狙われた時には「他人を責めて己を正当化するな」とナディの構成員を説得している。
ルークとの関係は後継ぎ候補とされていたが修道院に預けられた兄弟といった感じである。
他作品シリーズキャラとの絡みは少ないが、パニールから家族同然の存在として扱われることに満更でもない様子を見せたり、クレスと組ませた際にはスキットで頼りにされていたりと、原作に比べだいぶ棘が取れている印象。
今作以降の外伝作品では正式なプレイアブルキャラとして使用できる。
テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3
こちらではルークの弟という設定になっている。原作では彼の方が先に生まれている上に、ルークに兄としての威厳が見られないなのが気になる…
そのためルークにはあまり良い感情を持っていなかったが、こういったことを含めてヴァンとの手合わせの後に叱咤されている。
テイルズオブバーサス
原典と同じくアッシュがオリジナル、ルークがレプリカという設定で登場している。
大いなる実りをかけたユグドラシルバトルで本編の前の大会でニーズホッグ帝国最強のシグルスとして育成されていたのだが、帝国側はその才能しか必要としておらずフォミクリーによるレプリカ生成を知って出奔し行方不明である。
こちらではナタリアが登場していないが、彼女を思わせる王女が故人となったことを知る数少ない人物の1人であり、国について憂いているところもある。
戦闘時にはバーサスオリジナルの専用bgm「反逆の焔」という曲がかかるなど少し他のキャラクターより優遇されている。
テイルズオブザレイズ
イベント「闘技場復興大作戦 テイルズオブステージ開幕!?」にてナタリアと共に参戦。
エルドランド突入直後の状態でナタリアと共に具現化された。自分たちを助けてくれた闘技場の街の復興を手伝う中で、タイムリミットがなくなった事で自分を見つめ直す機会ができ、本編よりも落ち着いている。
レプリカの事が具現化(コピー)を思わせる内容のため、当初は周囲に気遣いルークとは双子で通していた。しかしイオンがレプリカとオリジナル両方が具現化された事で、イオンたちと先に具現化されたシンクとの関係から誤魔化しが効かない事を察し、後に本当の事をカミングアウトしている。
ルークもアッシュと和解できたことを素直に喜んでおり、本編と違い仲間としてうまくやっている。貴族としての教育を受けていたアッシュの方が礼儀正しいところもあり、だらしないルークに対して父親のように口うるさくする一面も見せている。
本作では、双牙斬・墜、崩襲脚・衝、雷神剣・轟、穿衝破・雷、牙炎煌、守護方陣・熾、エクスブレイズ(牙炎煌の技変化)、守護焼煌陣(守護方陣・熾の技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は「冥葬焼欠」「殲滅孤光閃」「エクスクルージョン・クロッグ」「皇将衝刃・鮮血」「轟火鳴弧慚」、ルークとのクロスオーバー魔鏡技で「レイディアント・ユナイト」。
「轟火鳴弧慚」は精霊装をレアリティ3まで強化すると使用可能になる。
関連タグ
背乗り:アッシュの視点から見たルークに対する印象。
ユーリ・ローウェル:公式でアッシュのコスチュームが用意されている。