「……約束しろ!
必ず生き残るって!
でないと、ナタリアも
俺も………悲しむからな!」
「うるせぇッ! 約束してやるから
とっとと行け!。
ふん………俺には時間がないんだよ。
俺は………もうすぐ消えちまうんだからな……」
「そこをどけ」
「断る。おまえらの相手は
このアッシュ………いや………
"ルーク・フォン・ファブレ"だ!
覚悟しな!」
概要
ルーク・フォン・ファブレと鮮血のアッシュの二人を指すタグである。どちらも声優の鈴木千尋氏が声を当てているが…………
ネタバレ注意
アッシュ「教えてやるよ。『ルーク』」
ティア「アッシュ、やめて!」
アッシュ「俺とお前、
どうして同じ顔してると思う?」
ルーク「………し、知るかよ」
アッシュ「俺はバチカル生まれの貴族なんだ。
七年前にヴァンて悪党に
誘拐されたんだよ」
ルーク「……ま……さか……」
アッシュ「そうだよ! おまえは俺の
劣化複写人間だ。
ただのレプリカなんだよ!」
ルーク「う……嘘だ……!
嘘だ嘘だ嘘だっ!」
オリジナルつまり、本物のルーク・フォン・ファブレは鮮血のアッシュであり彼の本名、主人公であるルークは彼のレプリカである(現実世界におけるクローンやコピーのような存在)。アッシュの外見的特徴である赤い髪色と翡翠色の瞳と口調が粗暴で血の気が多く、負けず嫌い等の面はルークに強く引き継がれている。特に序盤のルークはその傾向が強い。しかし、自身が本当のルーク・フォン・ファブレでないこと、取り返しのつかない出来事を機に、彼は変わってゆく。
髪色はアッシュの方が濃い目の赤でルークは朱色的な赤である。
一つ分の陽だまりに二つはちょっと入れない
7年前、10歳だったルークつまりアッシュはマルクト帝国からの盗賊により誘拐されて、助けられるもののその時のショックで10歳以前の記憶を喪失しまっていた。その為、ナタリアと幼少期に交わした将来の契りも忘れてしまっていた。
しかし、助け出されたルークは生成されて間もないレプリカである主人公のルークだった。レプリカは記憶の複写は出来ないため、「忘れた」のでなく「最初から無かった」のが実状である。
誘拐された理由は身代金目的などではなく、ルーク(アッシュ)のレプリカの作成そして繁栄の為の犠牲である。その誘拐を企てたのが、ヴァンとルークの父親と伯父たちだった。実はオリジナルルークであるアッシュは17歳でアクゼリュス崩落で死ぬ事が預言で詠まれていた。しかしそれがきっかけでキムラスカ王国とマルクト帝国の戦争が起きてキムラスカが勝利し、大繁栄を迎える事が預言で詠まれていた為に、ルークの父や伯父の国王は国の繁栄の為に預言通りにルークを死なせる事にしていた(母は詳しい内情は知らなくともルークが17歳で死ぬ預言が詠まれていたのは知っており、それでも情を抱くのを恐れた夫と違って息子を愛していた)。誘拐から戻ってきたルークが城から出ることを禁じられていたのも、キムラスカ上層部にとってルークは預言通りに死んでもらわなければならなかった為であり、7年後には死ぬ存在のため我儘な性格を矯正される事がなかった(当初、両親は助けられたルークがレプリカである事を知らなかった)。
後にアッシュも自力で脱出し、ファブレ家に戻ったものの「お前のような薄汚い者が来るべきではない!」と門前払いされてしまうものの、塀を登ってファブレ家の庭で見たものは
自身に成り代わっていたレプリカであるルーク
であり、アッシュにとっては自身の家族や幼馴染、居場所全てを奪われたようなものである。当然、ルークに悪気など無く、むしろ彼は当時0歳同然の無垢な赤ん坊である。その為、本編時間のルークは7歳となる。
そして、自身は死んだものの同然。
「俺の名はアッシュ。
聖なる焔 ルークの燃えカスだ」
聖なる焔の名を捨て、アッシュとして生きてゆく事を決める。
鏡なんだ、僕ら互いにそれぞれを映す為の
共に同じ人物から剣術を学び、アッシュは右利きであり、ルークは左利きである為、相対する時には、まさに鏡写しのような形となる。
「ヴァンから剣を学んだもの同士
どちらが強いのか………。
どちらが本物の『ルーク』なのか、
存在をかけた勝負だ」
「どっちも本物だろ。
俺とおまえは違うんだ!」
「黙れ!、理屈じゃねぇんだよ。
過去も未来も奪われた俺の気持ちが
おまえにわかってたまるか!
俺には今しかないんだよ!」
「………俺だって今しかねぇよ。
奪われるだけの過去もない、
それでも俺は俺であると決めたんだ。
おまえがどう思ったしても俺はここにいる、
それがおまえの言う強さに繫がるなら
俺は負けない」
「よく言った。そのへらず口
二度と利けないようにしてやるぜ。
行くぞ! 劣化レプリカ!」
一人分の陽だまりに僕らは居る
アッシュはルークとの決闘後、自身の敗北を皮肉交じりながらも認め、ヴァンを倒す目的とローレライの鍵を憎んで当然だったハズのルークに託す。そして、本記事冒頭の会話を交わし、ルークを先に行かせて自身はその場にとどまり、敵兵達の食い止めを務めることになる。順調に数を減らしてゆき、最後の一人を倒した。ルークにフォンスロットを介して連絡を取ろうとしていた。しかし……
「覚悟……!」
「ぐふ……」
倒し損ねていたであろう兵士に背後から刺されてしまう、さらに2名ほどの兵士も立ち上がり、アッシュの体に目掛けて、突進するように剣を刺し、致命傷を負ってしまった。それでも彼は体に剣が刺さりながらも戦う事をやめず、今度こそ倒したが彫像の台座にもたれ掛かり、血を流しながらも力尽きてしまう。
「……ちょっと……手こずったな……………」
━━後は、頼む……………
ルークも仲間達と合流できて、エルトラントを進む中でルークはアッシュが戦死した事を悟り、みんなに伝える。その事実を知ったナタリアは特に大きく取り乱していた。
約束は果たされる 僕らは一つになる
彼の死を悲しむ暇もなく、仕掛けらていた罠が発動してしまうが
(アッシュ、力を貸してくれ!)
とルークが心に強く思った時、以前とは異なり、第二超振動に目覚め自分の意思で調節・コントロールして、難を逃れる。そこに待ち構えていたシンクを倒し、その場で鎮座していたヴァンの元へとついに辿り着いた面々。
「たいしたものだな、本来なら
ここに辿り着いているのは
アッシュだった」
「……アッシュもいる。俺の中で
力を貸してくれている」
と旅を通して、レプリカとしてではなく一人の人間として彼に認められたかったこと、生きることに意味などなく死に直面した際に初めて死にたくない、生きたいと感じたことを伝えるものの、お互いに譲る気などなく、その刃を交えることになる。ローレライの力を使うも最期はルークの攻撃により、致命傷を負い、光の粒子となって消滅していった。
「この期に及んで……まだ……師と呼ぶか……愚か者…………
許せ…………我が同志たちよ……」
「ヴァン師匠……ありがとうございましたっ!」
ローレライを解放するため、ひとりエルドラントに残るルーク。仲間達ひとりひとりから絶対に生きて帰ってくるよう激励の言葉を伝えられる。彼は仲間達を見送った後、ローレライの鍵を挿し、崩壊してゆくエルドラントと運命を共にする。そして、その瓦礫の中から落ちてきたアッシュの亡骸を抱えながら、そのまま暗い深淵へと沈んでゆき消息不明となる。
私が見た未来が僅かでも覆されるとは、驚嘆に値する
そして2年後、依然消息不明のルークだったが仲間達はルークの墓の前で行われる成人の儀には出席せず彼が必ず帰ってくると信じて、旅の始まりの地 タタル渓谷に来ていた。ティアは譜歌を歌い、待機していたが現れずその場を立ち去ろうとする時、赤髪で長髪の青年が現れた。
「ここからならホドを見渡せる。それに、約束したからな」
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カルマ(楽曲):言わずもがなテイルズオブジアビスの主題歌。この二人のルークの関係性を物語った一曲である。