杜撰

ずさん

「仕事の質が悪く、いい加減」などという意味を持つ言葉。元は故事成語である。

概要

杜撰の「杜」は宋の詩人「杜黙」（ともく）、「撰」は詩文を作ることを意味し、杜黙が作る詩は律（詩の様式）に合致しないものが多かったという「野客叢書」（やかくそうしょ）の故事に由来する語。「ずざん」とも読む。

日本には禅を通じて入ってきたとされる。

転じて、「根拠の乏しい文章」や「物事がいい加減で誤りが多い」「手抜き」などの意味でも使用されるようになった。

話し言葉としてはすっかり定着し、耳なじみのある言葉であるが、改めて文章に書かれると読みづらく、理解しにくい言葉でもある。

同義語

おざなり/なおざり　粗相　ぞんざい

関連タグ

故事成語