ジンキ
じんき
無印
ロボットやプラモデルが好きな少女津崎青葉。
彼女は疎遠だった母の静花によって南米ベネズエラに拉致され、そこで人機モリビト2号と出会い古代人機との戦いに身を投じる事になる。
古代人機に対抗する組織アンヘルや再会した幼なじみの小河原両兵、同年代の操主である黄坂ルイや勝世との出会いを経て成長していく青葉。
だがそんな彼女の前に立ちはだかったのは、仮面の男黒将と静花の駆るモリビト1号だった……。
エクステンド
モリビト1号との戦いから3年。
南米から遠く離れた日本で記憶喪失の少女柊赤緒は柊神社の巫女として暮らしていた。
しかし黒将の意思を継ぐ八将陣の組織キョムとアンヘルの戦いに巻き込まれ、モリビト2号の操主として戦うことになる。
リレイション
キョムとの総力戦から半年、アンヘルは失った人機に代わる新たな人機モリビト天号を手に入れた。
天号の開発者の息子であり赤緒の義弟でもある柊蒼旗は、彼を庇って肉体を失った両兵に代わり天号の操主として戦うことになる。
無印編
津崎青葉
無印、真説での主人公。
日本で祖母と暮らしていたが、祖母の他界を機に南米へと連れていかれ人機と出会う。
操主として高い能力と才能を持ち、またプラモデルやロボットが好きな性格から人機を誰よりも愛している。
小河原両兵
シリーズ通しての重要人物。
血続ではないがそれを補って余りあるほどの高い操縦技術を持つ。
また短気で大雑把な性格とは裏腹に高いリーダーシップも持ち合わせ、エクステンド編ではアンヘルのリーダーを(渋々)任された。
黄坂南
回収隊ヘブンズの隊長で、ルイの育ての親。
エクステンド編
2000年にガンガンWINGで連載開始。
しかし2001年にエニックスお家騒動の影響で月刊コミックブレイドに移籍。
「ジンキ・エクステンド」として再スタートとなった。
ところが2006年半ばで休載。
のちに担当編集と意見がすれ違ったためにブレイドでの連載を終了(要するに打ち切り)。
2008年に電撃大王に移籍し、「JINKI-真説-」として連載再開。
こちらは単なる再開にとどまらず、「真説」名義でこれまでの話を再構成した完全版コミックスも出版された(ただし「津崎青葉の物語」として再構成されており、エクステンド東京編は収録されておらず後に「エクステンド」名義の完全版コミックスが発売された)。
連載終了後、2009年にドラゴンエイジにて「ジンキ・エクステンド~リレイション~」を連載開始。
こちらは「エクステンド」の直接の続きではなく、第3部といった扱い。なお、エクステンド東京編は完全版コミックスにて描かれた加筆エピソードにより一応完結した。
以上の流れからわかるように、連載雑誌を転々とした流浪の漫画シリーズである。
ちなみに、「真説」が連載された電撃大王を出版しているメディアワークスと「リレイション」が連載されているドラゴンエイジを出版している富士見書房は同じ角川グループ系列ではあり、また「リレイション」は当初からエイジでの連載である。
よって、この流れには編集部とのいざこざの線は薄いものと思われる(実際、作者は『真説』終了後はアスメディ系列誌にて『紫色のクオリア』や『マブラヴオルタネイティヴ トータル・イクリプス 帝都燃ゆ』のコミカライズを手掛けている。)。
そして2010年にゲーム化が報じられ、タイトルも「JINKI EXTEND Re:VISION(ジンキ・エクステンド リヴィジョン)」としてアダルトゲームで発売されることとなった。
まさかの成人向けでない漫画のエロゲー化に戸惑ったファンはかなり多い。
2020年にはゲーム第2弾である「ジンキ・リザレクション」が発売。
こちらもエロゲーだが、翌2021年にはPS4とSwitchなどのコンシューマー機へ移植される。
2023年1月27日に『JINKI -Unlimited-』が発売予定。しかし両者ともにシステム面、UIの不備、fps問題の多さ、低品質なシナリオなどKOTYエロゲー部門連続受賞(リザレクションは次点、-Unlimited-は大賞)する不名誉な賞を獲得してしまう始末。
これが祟ったのか戯画ブランドはゲーム事業、開発とサービス提供を停止。ブランドを解散することになった。
余談だが「リレイション」から描写が18禁ギリギリになるなど、かなり過激、というか堂々とぶち込む描写まであるなどで、ドン引きする読者も多い。
特に「リレイション」の終盤の展開である「メインヒロインの柊赤緒が敵に捕まりあんなことやこんなことをされる」は賛否両論。
作者が自ら出した同人誌ではさらに酷い目に遭う後日談まで描かれている。
アニメ版は放送当時連載していた「エクステンド」と無印を折衷、再構成した作品となっている。
ほかの作品に例えるとするなら「仮面ライダーキバ」や「BACCANO!」がわかりやすいと思われる。
無印側は概ね原作に忠実だがエクステンド側はほぼ全てアニメオリジナル展開となった。
『JINKI:EXTEND』の項目も参照。
ちなみにOPが某作品のパロディであることは非常に有名。
また、TVアニメ化が報じられた際のコミックス帯のキャッチコピーも有名である。
また、EDはマジンガーZのパロディである。
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