「……懲りずにまた来たか……」
プロフィール
職業 | 会社員 |
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趣味 | 賭け事 |
吸収の対象 | 別世界の死神 |
夢 | ロックブーケを思い通りに |
目標(過去) | 強い男 |
目標(現在) | 七英雄の支配 |
形態変化 |
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CV | 杉田智和(LoV) / 小林千晃(RS2R) |
ロマンシングサガ2
最初に立ちはだかる七英雄であり、不気味な剣を持った鬼のような姿を持つ。
プレイヤーサイドの本拠地である帝都アバロンの近隣にある町ソーモンを占領する形で、町の人間の生命力を吸い取っている。その方法として、対象のLPを全て奪う奥義・ソウルスティールを使いこなす。そしてアバロンにも襲撃をかけ、迎撃しようとしたジェラールの兄ヴィクトールを一撃で葬り、この事件がきっかけでバレンヌ帝国が『七英雄の打倒』を掲げるようになる。
コミカライズ版では、バレンヌ帝国の大臣を殺害する形で憑依し、大臣の姿でヴィクトールに内乱を唆すような進言をするが一蹴される。その直後ヴィクトールに正体を看破されたクジンシーが姿を現し、交戦する流れになっている。
皇帝との戦い
ヴィクトールの敵討ちのためレオン皇帝はソーモンにある本拠地に向かうが、クジンシーはまたしてもソウルスティールでレオン皇帝を一撃で倒す。しかし、レオンには秘策があった。
それは自身の得た術技や能力を、志ある人にそのまま引き継ぐ秘法である「伝承法」。
わざとソウルスティールを受け、命と引き換えにその技の性質を覚え、それを次の皇帝に伝承させれば、次の皇帝は「ソウルスティールの確実な避け方を知っているために対処できる」のである。
こうして、レオン皇帝は伝承法を発動させ、次の皇帝に全てを託して息絶えた。そして、この回避方法「見切り」を得た皇帝には、ソウルスティールが通用せず、クジンシーは倒されたのである。
ただし、見切りにも弱点があり、気絶(HPが0の状態)して行動不能の時は見切りが機能しない。皇帝のHPには常に気を配っておくこと。
尚この見切りは皇位継承した直後に封印できてしまう。封印しても倒せなくはないのだが、まだ序盤なので素直にやり直した方が良いだろう……。
七英雄でありながらも、全体的に小物臭いセリフが特徴的で、明らかにクジンシーより弱いであろうボクオーンの手下からも「小物」呼ばわりされる程である。倒された時も「パワーアップして必ず復讐してやるぞ!」と小物そのものの捨て台詞を残す。まさに「嫌われ者のクジンシー」と揶揄される所以である。
しかし、単なる負け惜しみと切り捨てるには少々具体性のある台詞に、皇帝は薄気味悪さを感じるのだが……。
戦闘BGMはヴィクトールの回想では『異変~ヴィクトールの死』。
レオンとの戦いではバトル1(本作の通常戦闘曲)。以降の皇帝との戦いでは『クジンシーとの戦い』だが、他の中ボス戦でも流れるため余計に小物感が増す事態に……。
本当の恐怖「バックアップ」
クジンシーが倒された時に吐いた台詞は、捨て台詞などではなかった。
七英雄はバックアップとして保存している “本体” が無事であれば、数百年~数千年もの長期間のスパンは必要であるが、再び復活出来るのである。レオン死亡後にすぐ最終皇帝を出すプレイングだと、30年そこいらの驚異的な早さで復活する場合も。
戦闘BGMもようやくこの時代で、他の七英雄と同じく『七英雄バトル』が流れるようになる。
帝国の領土を拡大していく過程で、平和を乱す七英雄を打ち破っていった皇帝であったが、最終皇帝と呼ばれる最後の主人公に世代を交代した時、ついに彼は復活を果たし皇帝へ直々に挑戦状をたたきつけて来る。その姿は顔覆っていたマントを開いて醜悪な口元を晒した上、顔半分が骨になった女性を顔を懐から見せつけてる様にしてより不気味さを増した(悪趣味になったとも)。
更にソウルスティールを全員に使う・回避できなくないが見切り不可能なライフスティール・死神のカマを新たに使う・アンデッドや霊体を多数従えるなど、レオン皇帝の時代の脅威をそのまま増大させるものになっている。しかし、倒されると「なんでオレだけが二回もー」と、小物感抜群の捨て台詞を残して退場する。
尚、通常プレイではまずあり得ないが戦闘回数を極限まで削っている場合、ダメージを与える行動を一切してこない。いくらなんでも舐めプが過ぎないか……。
彼の挑戦状を受けた上で他の七英雄を全て倒す、または謀殺で最終皇帝を出すとラストダンジョンで待ち受けているが、この際のクジンシーは 「このオレの挑戦を無視したな! 後悔させてやるぞ!」 とやはり小物臭い感じセリフを吐く。謀殺で出した時は挑戦状が送られてこないのだが…
また、七英雄を全て倒した後に挑戦状を受け取ると、挑戦状の内容が「大氷原で待つ」に変更される為、台詞がちょっとまともになるのだが、この場合わざわざ本体のある所に呼び出すと、別の意味で小物臭い事態になる。
『ロードオブヴァーミリオンⅡ』にも登場。カード裏のフレーバーテキストによると以前の職業は会社員。「嫌われ者のクジンシー」の異名通り、他の誰からも嫌われ軽んじられていた様子が分かる。
元々容姿も整わなければ頭も良くなく力も弱い。
そんな彼に歩み寄る者などいるはずもなく、スービエやロックブーケからは忌み嫌われ、ボクオーンとダンターグには嘲笑され、ワグナスでさえも
「無理をする必要はない」
と遠回しに七英雄加入を断っている。
その後、ノエルに泣きついてどうにか傘下に入れてもらえたのだが、北バレンヌ地方で無敵の王のように好き放題振る舞った結果、こうして七英雄最大最悪の敵である皇帝との因縁を産んでしまった。
更には上記の捨て台詞とその後の再戦を通して、七英雄本体とバックアップの仕組みを知られてしまうなど、振るった采配が悉く悪手となってしまっている(ただし、後述の『リベンジオブザセブン』では、ボクオーンとダンターグもバックアップを言及・示唆しており、クジンシーだけの罪ではなくなっているが……)。
その意味でも、彼は「七英雄崩壊の元凶」なのかもしれない。
リベンジオブザセブン
1戦目では戦闘BGMが「クジンシーとの戦い」となり、戦闘中に破壊可能な剣が部位として加わり行動回数が増える。同時に地相が冥になって再生しはじめ、原作では全く説明がなかった地相のチュートリアルが導入される。
レオンがソウルスティールを喰らう場面はイベントシーンになり、皇帝の死で民を絶望させる意図で一同を見逃すシーンが追加された。
2戦目では戦闘BGMが「七英雄バトル」となり、戦闘中に剣だけでなく右手も部位として加わる。
しかしオリジナル版では正直そこまで強くなかったクジンシーだが、ゲームバランスの都合上もあり、特に難易度オリジナルでは「とんでもなく強くなった」との評価を受けている。
本体も攻撃力が高くなった上、危険技(タイムラインに「!」が出ている技)の『カマイタチ』は、真ん中3人が瀕死級の威力となっている。
剣は破壊しないと実質2回行動となり、スタン効果のある『ペイン』などをしてくる。こちらも威力が高い。
更に右手はターン経過でパワーを集中させた際に出てくるのだが、注意書きが出るようにもし2ターン放置すると、瘴気の光弾『ダークノヴァ』を放って来る。これにはパーティー全員が即死級のダメージを受ける。
大体これの直前にジェラールが「ソウルスティールは見切った! お前の負けだクジンシー!」と突き付けるシーンがあり、盛り上がっているところで全滅と何とも締まらないオチになる。絶対に右手を集中攻撃して阻止するように。
本作ではパリィが非常に頼りになる性能となっているため、インペリアルクロスで先頭に立ったベアが頼もしく見えたプレイヤーも多い。
尚、ソウルスティールを見切りで回避すると、オリジナル版に無かった台詞を漏らす。
オリジナル版同様に2ターンソウルスティールを無駄打ちしてくるので、その隙に畳み掛けるか体勢を整えよう。
過去の回想では、黒髪で左目を覆う仮面を付けた気弱そうな若者な姿が登場。そこでは「俺を置いていかないでくれぇ!」と懇願している。
ワグナスは少数精鋭でのターム討伐隊を結成しており、そこへしつこく頼み込んでワグナスにお情けで入れてもらったのがクジンシーだった。実力不足のためダンターグから「虫けら」と呼ばれるなどしていた。
タームの女王との最終決戦の道中、置いて行かれたクジンシーが後から追いついたのが上記のシーンである。ワグナスには「君は十分に働いた」「田舎に帰った方がいい」と勧められてしまったので、クジンシーはノエルに取り成してもらおうと縋り付くが、直後に「兄に近寄るな!」とロックブーケに怒鳴り付けられてしまう。
またこの時、撤退を進言していたボクオーンは同行しないものと見なされていた。それでもクジンシーを加える決断にノエルは「(吸収の法を覚えていないただの人間では)ボクオーンの代わりにはならない」と扱き下ろされてしまっている。
最終的にノエルは「お前の命だ。好きに使え。何かの役に立つかもしれない。何より言い争っている時間すら惜しい」と半ば諦念・放置の形で同行を許可された。
タームの女王を討伐・凱旋して七英雄と呼ばれるようになった場面では、他の6人は平気な顔で歩いているのに対し、クジンシーだけは疲労困憊になっているなど、力の差を感じさせる場面が描かれている(同じく吸収の法を覚えていないであろう、ロックブーケまで平然と歩いている)。
嫌われていた よりは単に実力不足ゆえに足手まとい を理由に歓迎されなかった感じである。これは奇しくも伝承法を使われる前のジェラールと似ていなくもない(当時のジェラールは実力者であるヘクターやアンドロマケーから下に見られており、ジェラール自身も守ってもらう立場でいるつもりだった。ただし、ヴィクトールからは内政面で期待を寄せられ、レオンからは戦場に連れ出され成長を促されるなど扱いに対しては真逆である。また人柄から一部の兵士や子供達には慕われていた)。
それ故かクリア後ダンジョンでの人の頃の幻影との戦闘では「俺だって七英雄なんだ」と自身を奮い立たせ、敗れても尚もっと強くなる気概を見せるなど、力を強く渇望する一面が描かれる。また、幻影とは各々の思い出や因縁の場所での戦闘となるのだが(ワグナスの場合は処刑場など)、クジンシーの場合は女王討伐後に凱旋した城下町。
七英雄の記憶において少なくとも女王討伐の前は、他のメンバーからは露骨に見下されている面が強く、言葉柔らかに七英雄からの離脱を進めたワグナス以外の反応は冷淡で塩対応そのものだった。
しかし、タームの女王討伐以降は追放からの帰還後に、クジンシーが失言(「七英雄の目的は1つ」 と口にしながら、実際は〈自分達を陥れた大神官に死を〉と〈自分達を見限った古代人への復讐〉と2つ だった)をしてしまった場面では、ロックブーケにツッコまれたくらいで邪険にされるようなシーンは無く、クジンシーを含めた『七英雄』としての呼称を他のメンバーも使っている。
大神官の罠によって、反逆者の汚名を着せられ処刑寸前だったワグナス救出作戦にも置いてかれずに参加し、七人まとめて次元転移により、この世界から追放されるなど仲間として認め合っている様子であり、ノエルが「何かの役に立つかもしれない」の発言通り、女王討伐で何かしら貢献(あるいは異次元に追放された際に、今までの評価を覆すような活躍を)したのかもしれない。
※七英雄の記憶でのクジンシー登場シーン
古代人は長寿故に戦死を恐れる様な人が多いとされている。しかし、少なくとも当時の彼は、実力不足を理解しながらも必死に戦場に赴くのを望んでおり、何かのために命を懸けて戦えるだけの気概の持ち主だったのだろう。それが現在では弱者を踏みにじり、皇位の栄光を求める正真正銘の三下になってしまったのである。
しかも最終皇帝との戦いでは自分から決闘状を送りつけておいて、手下をけしかけ消耗させてから討ち取ろうとする卑劣な手段を使い、それでいて “七英雄最強” を名乗った直後に「自分より弱い者たちで囲んで強くなった気でいる」と指摘され激昂している。
これは取り込んで来た魔物の影響なのか、それとも彼が抱いていた劣等感の裏返しなのか。今となっては不明である。
ワグナスはメンバー全員に「血の誓い」を提案する前に、「多くのモンスターを取り込めば、やがてその目的を忘れてしまう者が現れるかもしれない」との危惧を話している。元々報復には興味が無かったダンターグとは違い、この際のクシンジーは大神官と見捨てた古代人達への明確な敵意を露わにしていたが、本編時には復讐心を持っている様子はなくなっている。このクジンシーの心変わりは、吸収を続ければ人格や目的が変質してしまう証左かもしれない。
「恐妃の都」にて人間時代の幻影と戦える。
「自分も七英雄の1人だと証明する」と吠えながら勝負を仕掛けて来る……のだが、弱い、弱過ぎる。
1ターン1回行動をしたり、攻撃も単体で威力が低い。お供を召喚するが、その頃にはもう瀕死である。5ターン以内に撃破が最も楽な部類だろう。
言い換えればクジンシーに苦戦するようでは、他の幻影達に勝てない可能性が高い。
戦闘では「バカが!」「死ね!」など暴言が多く、更にはヴァンパイアレディを召喚してけしかけるなど、当時からこのような面を持っていたようだ(もしくは自分を鼓舞するための虚勢か、敵への威嚇か?)。
5ターン以内に撃破すると〈吸魂の弓〉が手に入る。閃きで『ライフスティール』を覚えられ、使用したキャラのLPを1回復させると同時に敵単体にもダメージを与える。
本作では貴重なLPを回復する手段の1つである(生命力回復の入手個数も多くはなったがそれでも貴重)。
ソウルスティール
彼の代名詞たる必殺技。一撃で全てのLPを奪い取り、回避も軽減も不可能。まさに一撃必殺であり、七英雄の中でも単一対象への攻撃力ならば他に並ぶものの無い、ブッチギリで最強の技。伝承法が存在したため対処出来たが、伝承法が存在しなければ事実上、クジンシーを無敵の存在にする技である。
クジンシー以外にこの技を使う相手はほとんどいない。したがって、序盤にクジンシーを倒したら、見切りは削除される運命にある。しかし、復活したクジンシーとの戦いで見切りを持っておくのを忘れると大変な事態になる。もちろん、七英雄の能力をオールマイティに使ってくる七英雄本体との戦いでも同様である。
また、マヒなどの行動不能時には見切りで回避できないため、七英雄戦では『動くな!(マヒ)→ソウルスティール』のコンボで回避できない場面がある。
因みにソウルスティールを使用できる敵はミミック。
これは通常エンカウントせず、クジンシーの館の罠としてプレイヤーを待ち受ける。
ぶっちゃけクジンシーより強いが退却可能で閃き特性もそれなりにあるので、空圧波などの有用な技をここで開発する上級者もいたりする。
技の使用頻度は戦闘回数が関係するため、よほど戦闘回数を重ねないとクジンシーの館ではそうそうソウルスティールを使わないのだが、携帯アプリ版では追加ダンジョンに出現する個体がソウルスティールを使ってきたりする。
尚、バグ技を使えば味方も使用できる。消費WPは12で、使用時はどこからかメイスを取り出して生命力を奪う。味方が使っても無法極まりない性能ではあるが、仕様上レオンにソウルスティールを使う際のクジンシーは無敵なので倒せず、冷静なノエルも2回は耐え、ラスボスも6回は耐えてくる。
この消費WP12が曲者で、ロマサガ2は敵のJP・WPはラスボス以外有限(ラスボスはターン開始時に全快するので実質無限)でクジンシーはボスなのにかなり低く設定されているため、レオンで悠長に戦っていると防御しかしてこなくなり詰む、2回目の戦いでソウルスティールを使う前にWPを切らせると、ソウルスティールがただのパンチに置き換わる。
言い換えれば、もし敵討ちの前にソウルスティールの見切りを封印しても、WP切れを起こさせると火力ゴリ押し以外の手段でクジンシー討てるのである。
エンペラーズサガ
七英雄と呼ばれるにふさわしい英雄だったが、復活した「破壊するもの」のアビスの闇に侵されて悪堕ち、バレンヌ帝国を征服して先帝(主人公の父親)を殺害した。主人公は正気のままのロックブーケが加勢してクジンシーを食い止めたことにより逃げ延びることが出来た。
主人公である「白銀の皇帝」にとっては憎き親の仇。
……のはずだったが、破壊するものの復活の謎を探るべく過去に跳び、父親がクジンシーに殺される前日、七英雄が破壊するものの復活を食い止めようとしていた瞬間に立ち会ったことで様相が変わってくる。
「こいつの言う通りなら、この先オレはこいつの父親を殺す!ならば今、その償いをしよう!」
主人公の無力さゆえに仲間2人がアビスの闇に侵されて死にかけてしまい「仲間の命を救って欲しい」との懇願に対し、七英雄の中で唯一受け入れてくれたクジンシーが、2人の闇を吸い取ったことで精神を侵されたというのが真相であった。
尚、七英雄は黒幕に力の大半を抜き取られてしまったため、クジンシーも正気を失った時点では大幅に弱体化している。
インペリアルサガ
「俺を置いて行かないでくれぇ!」
初期イベントではかつての古代人だった頃のエピソードで登場。メンバーの中では明らかに格下であった。
七英雄関連のクエストやイベントもあったが、それらは他のメンバーと一緒に出演する形であり、モンスターを吸収した後の姿についてはまだ採り上げられていなかった。
その後、彼個人にスポットが本格的にあてられるのは、原作で敗れてからの時間軸より、復活したての状態で再登場した時。ソウルスティールの見切りを持つジェラールへの対策として、新たにHPを大量に奪い回復するエナジースティールを修得して襲い掛かるが、復讐に燃えるヴィクトールの一撃を受けて倒れた。
この時、自分の肩身の狭さは理解していたようで、「今度ばかりは復活させてもらえないかもしれない」と語っている。
しかし、彼に再び出番が回ってくる。それは月光ルートにて七英雄が総力戦を仕掛けようとしたときのこと。全てのメンバーが揃った状態で帝国へ宣戦布告したが、彼の姿だけが見当たらない。ジェラールたちは、万が一の事態を考えて別動隊に様子を探らせながら、七英雄のメンバーを各個撃破していた。
だが、クジンシーの狙いはその別動隊そのもの——皇帝ミルリクの部隊であった。ジェラール達は見切りを持っているが、ミルリクは見切りがない——ここを突いて倒すようワグナスから指示を受けていた。しかし確かに命中したはずのソウルスティールで、ミルリクは死なない。ある理由で彼は特殊な体質になっており、通常の死が通用しなかったのであった。
その場でクジンシーは返り討ちに遭い、七英雄本体も討伐され、復讐に突き動かされる七英雄の運命も終わりを告げたのである。
外部作品への参戦
同社のアーケードカードゲームロードオブヴァーミリオンⅡにてVer2.0、ロードオブヴァーミリオンIIIのVer3.1Rでゲスト使い魔として参戦。
ロードオブヴァーミリオンⅡでは種属は不死、コストは15、HP380、ATK30の撃属性複数攻撃、DEF60、移動速度4、スキルはWゲートの小型使い魔として参戦、特殊技は移動速度低下効果と効果時間中に死滅した場合、復活時間延長効果をもたらす呪いをかける「ソウルスティール」
ゲームバランスの都合で原作での即死効果では無いため、よくネタにされていたが度重なるアップデートで移動速度低下効果が効果時間中は、ほぼ完全に動けなくなるレベルまで強化されたため、復活時間延長よりそちらの効果を主に一定の需要があった
ロードオブヴァーミリオンIIIでは種属は不死、ジョブはマジシャン、タイプは「七英雄」、コスト30、ATK30、DEF40と小型使い魔として扱われている
超覚醒時のステータスはHP500、ATK110、DEF120とそこまで高くはないステータスであり、更に自身にステータスを強化するアビリティやアーツが無い為、ステータス自体は同コスト帯でも最弱クラスだが、荒らしとしての運用は超覚醒で発動するアビリティ「ソウルスティール」によって中々の働きをもたらす
このアビリティは効果は「攻撃を当てる度に自身のHP回復」であり、回復量も1体につき20回復と中々高く、クジンシーがマジシャンなのでスプレッドショットを使えば、マナ吸収要因であろう10コスト使い魔達ではまず確実にHPを減らせなくなり、ずっと敵陣に居座りが可能になる
弱点はクジンシーが活動できる序盤に、主力級となる高ATKのアタッカーを出される事態であり、上述の通り自身のステータスの低さ、ステータスの強化手段が無いのも重なり、その時点でクジンシーの出番はほぼ無くなるも同然となるため、運用には相手の編成をよく見極めなければいけない
余談
会話での一人称にブレがあり「俺」を用いる時もあれば、逆に「私(わたし)」を用いる時もある。
Rot7の描写を見るに本来の一人称は「俺」で、自分が優位な状況下では「私」と使い分けている可能性がある。
SFCは普通の鼻だったが、LoVでイラスト化した際に何故か鷲鼻になってしまい、以降はこれで固定化された。
リベンジオブザセブンではゲームクリア後に恐妃の都にて、人間だった頃のクジンシーを相手に条件を満たして勝利すると《吸魂の弓》が手に入るのは前述の通りだが、前述及び後述の動画(8秒から16秒の間に出てくる一番←の人物がクジンシー)を見て分かる通り、七英雄の記憶(人間時代)の頃のクジンシーの得物は弓ではなく剣である。
これについては剣、大剣、小剣、槍、斧、棍棒、弓の七種類の武器種から、それぞれの七英雄に割り振られており他の七英雄は、人間時代に使用していた得物と同じ武器が割り振られている(ワグナスは剣、ノエルは大剣、ロックブーケは小剣、スービエは槍、ボクオーンは棍棒)のに対し、クジンシーは人間時代の得物である剣ではなく、残り物の武器種である弓が割り当てられた憂き目に遭っている(だたし、ノエルだけは大剣と斧の2つが割り振られている上、スービエが槍を割り振られている等々の辻褄合わせとして、ダンタークもアクセサリーの『百獣の小手』が替わりとして割りられており、クジンシーだけが不遇ではない)。
ただし、幻影戦のクジンシーは『影縫い(=弓技)』を使用するため、もしかしたら剣はブラフで弓が本懐だったか、剣と弓の使い分けができていた可能性もある。
また、唯一復活する七英雄である点を利用すると、シナリオ設定にある矛盾を起こす芸当もできる。
上記の通り
- 最終皇帝を出した
- 他の七英雄を倒した
タイミングでクジンシーは復活するのだが、後者の場合だと本来彼が復活するタイミングが存在しないのである
何故ならば、彼は復活するため大多数のものが最初に倒すのをノーカウントにしてしまっているが、彼が復活するより先に他の七英雄を倒しているのならば、6人目の七英雄が血の誓いに従いラストダンジョンに行かなければならないからである
「七英雄の中で仮初の体を動かせるのが1人だけになった時、他の者が復活するまでありとあらゆる探索や計画を中止してでもラストダンジョンを守る」のが血の契約であり、そうであるならばクジンシーが復活しておらず、他の5人が倒れている場合、その6人目は最後の1人になる。
そうであれば、その6人目が血の誓いを果たすべきであり、ついさっきまで死んでいたクジンシーがラストダンジョンを担当するわけがないのだ
そうなっていないのは「復活自体はしていたが元通りの動きをする(或いは更に強くなる)ためにしばらく潜伏していた」か「5人目(クジンシーを含んで6人目)が倒される直前ギリギリで復活したが動けなかった」かのどちらかになるが……。
関連イラスト
関連タグ
ジェラール:兄と父の仇で、クジンシーは彼に討たれる事態に陥る(原作及びリマスター版では、ジェラールより後の皇帝に家族の敵討ちを託せるが、Rot7ではジェラールが皇帝時にクジンシーに敗れるとゲームオーバーになるので、必然的にジェラールで兄と父の敵討ちをする)。