「七英雄が一人、ノエル。殺らせていただきます!」
概要
かつて古代にてモンスターたちを駆逐しようとワグナスと共に七英雄を結成した1人(つまり最古参である)であると同時に同化の法を改良し、吸収の法を開発した人物でもあり七英雄を生み出した立役者とも言える存在。常に冷静で戦闘中であっても紳士の顔を崩さないという器用な面をもつ。
正直、個性派揃いの七英雄に於いては最も話が通じる相手であり、メルー砂漠を根城としているが、選択肢によっては戦わずして事件を解決することも可能(ワグナスも戦わない選択肢はあるが、事件解決にはならない)。
彼を倒さなくてもメルー制圧可能で取得不可能な要素も特にないので通常攻略においてはだいたいラストダンジョンに送られがち(最後に残った七英雄がラストダンジョンの守りのため移動し、これによって最終決戦の場所が判明する)。
とはいえ、妹であるロックブーケを倒した後は話が別であり、皇帝と知るや否や問答無用で殺意をむき出しにして襲ってくるため、注意したい。一応話をつけた後の場合は「皇帝ですね?」と質問してきて否定すれば襲ってこない(リベンジオブザセブンでは「皇帝ともあろう方が嘘はいけませんね」と見破って襲い掛かって来るようになった)。
この態度からボクオーンやダンターグと異なり「バレンヌ皇帝が伝承法を使用していることを知っている」様子が窺える。
ただしリベンジオブザセブンでは「人間を超えた力、何かあるな」「その力の秘密を解き明かし、お前を……」という疑問と怨嗟の言葉を遺して消滅するという演出がされた。
尚、話をつけた後6番目に倒した七英雄がロックブーケだと、ラストダンジョンの他に何故か移動湖にも現れ戦うことができる。ここで倒すとラストダンジョンではスービエと戦うことになる。
他の七英雄(ダンターグ除く)同様に二つの形態が存在するが、それとは別にロックブーケ撃破前と撃破後で若干戦い方が異なる。そのため敵データとしては厳密には4種類のノエルが存在する形になる。
このような仕様・設定からシスコン説も根強い。
名前の由来は山手線上野駅の逆読み。「ノエル」という名はフランス語でクリスマスを示す言葉であり、多くのフィクションで使われてきたため、七英雄の名前が駅名由来であることを気づかせにくくする一要因となった。
シリーズを統括している河津氏によると冷静なNo.2(実は最強)という役割であり、七英雄の中の主役として設定されたキャラクターがノエルであり、そういう意味ではお気に入りのキャラであるとのこと。
実力
皇帝の最大HPが700未満だと第一形態、700以上またはラストダンジョンでの戦闘だと第二形態になる。リベンジオブザセブンでは、七英雄を4体倒すと残りが第二形態になってしまう。
戦闘場所がいずれも冥地相なので天術で打ち消さなければ毎ターンHPを999回復してしまう。
ロックブーケを倒していない場合は撤退可能であり、その場で和解することになる。
倒している場合は撤退することができず、二回行動になる。
見た目は完全に人間だが、竜種族に分類されている。とはいえラスボスの前半もあれで竜種族であることを鑑みると、「ホラー無効」の特性を付与したいがための設定と思われるので竜ではないのだろう(ロックブーケは「女性」だがこれはスクリュードライバ特効をつけるため)。
しかし、リメイク版の第二形態では他媒体では鎧の一部にも見える翼部分が竜のものとはっきり分かるデザインになっている。
第一形態(体術)
剣を鞘に収めたまま体術主体で闘う第一形態は、カウンターを使用する上に体術の対策がしづらいので対策が容易な第二形態よりも強敵となっている。
ちなみに「怒り状態」だとノエルの秘策とも言える「カウンター」「ヒートハンド」「赤竜波」を使用しないので通常よりも弱くなると感じる事もあるが、完全二回行動になる上に複数ターゲットで高威力の「地獄爪殺法」や説明不要レベルで厄介な「催眠」を使用してくるのでソードバリアや催眠見切りなどの対策は必須。
第二形態(剣術)
第二形態になると本気を出すかのように剣を抜き放ち、無対策だとその鮮やかな剣術で微塵切りにされてしまうだろう。しかし、剣技主体になったせいでなんと天の術法「ソードバリア」でほとんどの攻撃を無効化出来てしまう。そのせいで何気に七英雄最弱候補に挙げられやすい。強力な全体攻撃の「月影」だけはソードバリアで弾けないため脅威となるが、これも風の術法の「ミサイルガード」や、固有装備で冷気に耐性のあるイーリスやネレイドも活用すると完封も可能。
リマスター版では追憶の迷宮で水の指輪を2つつけることで誰でも月影を無効にできる。
ちなみに怒り状態になると何故か総HPが約5000下がる。
装備や見切りで完封できる七英雄は他にもいるが、ノエルの場合は通常の第一形態が対策しづらいこともあって「本気を出すと弱い」、「怒ると冷静さを失い隙が出来て弱い」、「第一形態の方が強いのでは?」という印象が強く残る。
無論ソードバリアやミサイルガードがない場合はとんでもない強敵なので少なくとも天術はちゃんと鍛えておこう。
ロードオブヴァーミリオンシリーズ
後の『ロードオブヴァーミリオン』においては兄としての面目を保った。
『ロードオブヴァーミリオンⅢ』での声優はワグナス、スービエ、クジンシー同様杉田智和。
プロフィール
年齢 | ロックブーケの2つ上 |
---|---|
趣味 | 天体観測 |
血縁 | ロックブーケの兄 |
吸収の対象 | その道の達人すべて |
目的(過去) | 新たな知識で種族(自分達の同族)に貢献 |
目的(現在) | 全宇宙の知識を得る |
Ⅱのフレーバーテキストに「皇帝が代々、力を引き継いでいくというのは〜」と皇帝の伝承法に対する言及がある。
リベンジオブザセブン
「人間を超える力を手に入れなければ!」
CVは武骨なキャラクターを演じることが多い武内駿輔。
七英雄の記憶というエピソードにおいてワグナスと並ぶ主要人物として取り上げられている。
この中で、七英雄以外の古代人であるオアイーブとサグザーとは幼馴染であることが明らかになった。
さらにワグナスからの推薦により、王国の精鋭部隊(ターム討伐に特化された部隊)である「赤竜隊」の隊長であったという設定も追加された。
原作では使用場面が限定されていた赤竜波がどの形態においても切り札となっているのに加え、新たに幻体戦士法により分身を作成し2人となって襲い掛かるようになった。
第2形態では追い詰められ本気を出してくると、鎧から伸びる左の翼状のパーツから更に巨大なオーラの翼を噴出し、咬竜剣や下り飛竜などの“竜”に関する技を多用するようになるなど、竜の力を取り込んできたかのような描写がなされている。
なお「怒り状態」の第1形態や第2形態で切り札としていた地獄爪殺法や月影は、幻体が使用する大技として引き継がれている。
ロックブーケを倒している状態かつ初対面の場合の展開が追加されている。旧版では問答無用で襲われたが、本作ではロックブーケを倒していない時同様に選択肢が出る。しかし、「人違いだ」と主張しても全身に赤い魔力を纏いつつ顔には青筋を立てており、冷静ながらも明らかに怒り狂っている表情で「皇帝陛下ともあろうお方がウソはいけませんね」と結局は襲われてしまう。
どうやら「皇帝陛下ですね?」と尋ねた時点でノエルはこちらの素性をちゃんと見極めていた事がうかがえる展開となった(何気に「嘘を吐いた皇帝に怒りを見せ襲って来る」という点は妹と同じである)。
なお、本作には連携なるコンビネーション技が追加されており、カウンターを無効にしてダメージを与えられるので第1形態との戦いがかなり楽になっている。
本編クリア後に行ける「恐妃の都」にて人間時代の幻影と戦うことが出来る。
こちらでは同じく幻体戦士法や赤竜波、月影といった技に加え、強力な単体技無月散水や龍脈による瞬間強化、ヴォ―テクスでこちらのソードバリアなどのバフを解除してくるほか、幻体が使用する武器が剣から斧に変更されており即死技の次元断や円範囲攻撃のブレードロールなどより多彩且つ厄介な技を用いる強敵となっている。
しかしヴォーテクスの使用は隙にもなっており、自身で作った幻体を消滅させてしまう他、こちらがバフをかけている時に使用してくるため手数を浪費させることができる。
撃破すれば「たまに連携消費なし」のアビリティがもらえる。連携使用時に20%の確率でゲージを消費しないというもの。当てにできる確率でないとはいえ、連続で連携を撃てるようになるのはやはり強力である。
5ターン以内に倒すと「紅竜の大剣」に加え「炎鱗の斧」という各系統最強武器が手に入る。
大剣はすべての武器の中でもスービエからもらえる「海皇の槍」と並んでトップの総合攻撃力を誇る(武器攻撃力で槍に劣るが固有技「無月散水」の威力が槍の固有技を上回る)。直後の裏ボス相手には大いに役立ってくれるが、ベリーハードやロマンシングでは両手武器であること=盾を持てないことが欠点として響いてくる。
一方の斧は片手武器の中で最高の総合攻撃力で、2番手の「胡蝶の剣」をも明確に上回る(武器攻撃力が同じだが固有技の威力で差がついている)。ただし剣にはパリイやオートパリイを発動できる強みがあるので明確に斧が上位というわけではない。そしてこちらは盾を使えるのが大剣に無い利点となってくる。囮役には胡蝶の剣を、それ以外の物理アタッカーには炎鱗の斧を、という形で需要がある。
人物関係
七英雄
七英雄のリーダーにして初期メンバー。
ワグナスからターム専門の討伐隊「赤竜隊」の隊長に任命される。
その後、ノエルがワグナスに自分の編み出した吸収の法について提案したことから、七英雄結成のエピソードが始まる。
七英雄のメンバーでノエルの妹。
ノエルは彼女を大事に思っていたようで、ロックブーケを撃破してからノエルと対面すると問答無用で襲い掛かってくる他、戦法が大きく変化する。
七英雄のメンバーでワグナスの従兄弟。
最初に仲間入りして、三人で杯を交わした。
仲間入りした理由も『従兄弟であるワグナスの力になりたいから』というロックブーケと同じもので、ロックブーケが仲間に入れてもらうようせがんだ時も唯一『彼女の覚悟も…俺は捨てたものではないと思うがな』と肯定の意を示した。
七英雄のメンバー。
ノエル達の仲間入りをする前は強敵を求めて旅する孤高の傭兵。部下たちを逃がしたノエルがエンシェントタームに圧倒され窮地に陥ったところに助太刀に入った。
その後はノエルに勝負を持ち掛けるも『受けて立ちたいが今は指一本動かす余力もない』ということでお流れになった。しかし再戦の約束をしており、これが縁となったのか七英雄入りをする。
七英雄のメンバーにして『七英雄の頭脳(ブレイン)』を自称している。
スービエと違って仲間に誘わなかった理由を彼に問われた際にノエルは『君(ボクオーン)はこういう危険なことに体を張って命をかけるタイプではないと思ったから』と返答している。
七英雄のメンバー。
クジンシーはノエルに縋り付いて頼み込むことで、なんとか仲間入りを勝ち取ることができた(とは言っても『(要約して)クジンシーを仲間に入れる入れないでもたついてる間にタームに時間を与えて作戦が失敗する方が嫌だからついてきたいなら好きにしろ』と正確には『ノエルが認めた』というわけではないが……)。
クジンシーからすれば年が近いノエルなら「俺を認めてくれる」という気持ちがあったのだろう。
幼馴染
ノエルの幼馴染にして大神官の娘。
オリジナル版発売当時は『七英雄を追放した首謀者の1人』という設定だった。
リベンジオブザセブンではサグザーと並ぶ幼馴染という扱いに。彼女からは好意を寄せられ、ノエルが帰って来るのを信じて元の世界で待ち続けていた。
心まで今や世界の脅威となってしまったことを察され、皮肉なことに彼女がバレンヌ帝国に伝承法を教えたことが七英雄の全滅の一因となる。
ノエルの旧知の友。
リベンジオブザセブンでは、『大神官による七英雄の異世界追放の実行犯にされる』という罪を背負わされることとなった。
魔物
過去でも現代でも人々の平和と命を脅かす巨大な白蟻のモンスター。
七英雄コラでおなじみのコミカライズ版では「タームなど何万と倒したか知れないよ」とノエルに評されていたが、リベンジオブザセブンでは前述のようにノエルを絶体絶命に追い込む個体(エンシェントターム)も登場した。
ノエルに部下として従っているモンスター。
ノエルにモンスターの肉体を貰うことで、永遠の命を得ている(恐らく吸収の法をノエルが伝授したと思われる)ためノエルに恩義があるので『様付け』しているが、それと同時に自分がノエルの部下であることを笠に着て『虎の威を借る狐』そのものな振る舞いをしている。
リベンジオブザセブンでは中ボスに過ぎない魔物でなりながらスタッフロールでノエルと会話する場面が描写されるなど美味しい扱いをされている。
余談
2024年10月18日より開催された『ロマンシング佐賀10周年記念特別企画 七英雄ふるさと納税セレクション』ではそれぞれの七英雄に対応する用に7つの返礼品が設定されたのだが、ノエルの返礼品は『JA食糧さが』のお米である。スービエの返礼品(いか焼売)程の関連要素はないように思えるが、『ノエルが(丼飯やおにぎり等の形で)お米を食すのはイメージしやすい』ということでか、肯定的に受け入れられている。
関連タグ
カウンター 青年 イケメン 剣士 格闘家 逆毛 殺らせていただきます
トランクス(未来トランクス):ドラゴンボールの登場人物。「未知の脅威に脅かされ滅亡に向かう世界で戦い続ける銀髪の剣士」「科学者が開発した装置で滅亡の未来から平和な過去(並行世界)へと移動する(後に帰還する)」「このままでは勝てないと悟ったことで能力を開花させ、大幅なパワーアップを果たす」「その力で仇敵との戦いに終止符を打つが、パワーアップ時には(一時的に)人格に影響が出てしまった」などの設定がある。また別の次元のトランクスには妹がいるので一応兄でもある。