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ギュスターヴ13世

ぎゅすたーゔじゅうさんせい

ギュスターヴ13世とは、ゲーム『サガ フロンティア2』のキャラクター。
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CV:武内駿輔LoVAでの配役)

概要

フィニー王国国王ギュスターヴ12世とノール侯女ソフィーの嫡男。
王太子として多大な期待を寄せられていたが、ファイアブランドの儀式において術不能者と判明。

この世界では、術(いわゆる魔法)の力は使えて当たり前のもの。
素質は先天的に決まるものなので、生まれつき術を使えない程度の魔力(=アニマ)しか持っていなければ、その後も術を使えるようにはならない。
そして、その術の力は社会の隅々にまで浸透している
例えば石で作った包丁に「斬る」力を帯びた術をかけて物を切るという、基本的な道具の使い方にまで及んでいる。

そんな術を一切使えない「術不能者」はどうなるか、もはや想像に難くない。
王家として失格であるだけでなく、普通の生活すらままならないレベルなのである。
当然父親に追放されることになった。

しかし、術の力以外で生活している文化をわずかに有する地域もまだ残っていた。
その力とは「金属」。
他の地域では失われた鍛冶技術により、術に頼らずとも生活手段を確保できる。
この地域に亡命した彼は、やがて金属に着目する。

金属が使われていなかった理由は、術のほうが便利であることに加え、術の力を妨げてしまうため。
しかし、術を使えない彼にとって、それは一切の欠点にならなかった。
むしろ、戦いにおいては敵兵の術を遮断するという強力な防御手段として活用でき、金属で加工した武器は他を圧倒する破壊力をもって、敵兵の脅威となる。
このことに気づいた彼は、鋼鉄で武装するという当時誰も考えすらしなかった方法で覇権を握り東大陸の覇者となる。
後に「鋼の13世」と呼ばれ、サンダイルの歴史の転換点となる人物としてその後の時代においても語り継がれる存在となる。
だが、東大陸の覇者となってからも、その特殊な生い立ちは彼の価値観を弱者の立場から変えさせなかった。
なにしろ、自ら建設を指揮した首都ハン・ノヴァの全区画に歓楽街を立てようという提案をされても、「素晴らしいな」の一言でOKしてしまったのだから。

彼は通常の術不能者とは違い、アニマを全く持たない、本来ありえないはずの性質を持った極めて稀有な人物である。
設定資料集では、術の発動には大きすぎるアニマを持っていたので無意識に抑制していたという説がある。しかしながら、アニマがまったくない特異性が作中で覆される様子はなく、この説はあくまでも遥か数百年後の未来の歴史化による考察だということを注釈しておこう。

彼が迫害にあった理由は上記の通り、術が当たり前の社会において、その術を一切使えなかった為ではある。
しかしその術社会もまた、以前にクヴェル所持こそ身分という時代に抑圧されてきた人々が、クヴェルなしでも術を使えるの可能性を見出して作ったもの。つまり、抑圧の果てに革命を起こした人々の子孫が、彼を抑圧したことになる。
だが、ギュスターヴ13世は、どちらの時代に生まれても、そのままでは地位を築くことは出来なかっただろう。なぜなら、クヴェルは設定上では万人に扱えるものとされているが、それはアニマを持っているならの話。アニマが弱すぎて通常の術を扱えない者でもクヴェルは扱える。つまりアニマがないギュスターヴ13世は、クヴェル時代でも抑圧の対象であったことになる。
したがって、彼は術の時代全てに見放されるという類稀なる不運に遭いながらも、術の欠点を見出して術社会以前の文明を諦めることなく取り入れ、時代を変えた男なのだ。金属に着目した彼であったが、鍛治技術は長き術時代の日陰で矮小化しており、その中で彼は親方すら知らない技術を独学で編み出して剣を作っている。現実に置き換えて説明すると、例えば「既に断絶されていると言われているピラミッドの測量技術を、誰にも教えられずに手探りで見つけた」ぐらいの優れた着眼点を持っている、ある種の天才でもある。

サガシリーズ全体を通して、人間キャラクターの中で恐らく唯一公式フィギュアが販売されたことのあるキャラクター。

なお、ゲーム中に登場する彼のドット絵は、ほとんどがぴぃたぁそると氏によるもの。

経歴

  • サンダイル暦(以下省略)1220年、東大陸で当時大きな勢力を誇っていたフィニー王国の首都テルムにて、ギュスターヴ12世の跡継ぎとして生を受ける。
  • 1227年、7歳の時に王家の跡継ぎの証拠になる「ファイアブランドの儀式」に失敗して、母ソフィーと共に追放される。その後は貧民街で暮らしていたが、暗殺を恐れた元家庭教師シルマールの手によって、南大陸のナ国(なこく)へ亡命する。
  • 1232年、12歳にナ国のスイ王の庇護の下、グリューゲルに住む。術を使えない自分の不遇さを嘆き、すさんだ少年時代を送る。しかし同じく術を使えない少年フリンと知り合い、友となる。
  • 1233年、13歳の時にヤーデへ移住。ここで鍛治技術に触れ、2年の歳月をかけて親方すら作ったことの無い「鋼の剣」のプロトタイプを完成させる。
  • 1235年、15歳となり手製の剣を得て活路を見出した彼は、実戦の為に近所の洞窟へモンスター相手に戦いへ行く。同行させたフリンが野盗に誘拐されるが、ヤーデの領主トマスの計らいで付き合いがあった同年代の貴族の息子ケルヴィンの助力の元、これを救助する。
  • 1236年、かつてグリューゲルで知り合っていた女性レスリーと再会する。
  • 1239年、19歳の時、最愛の母ソフィーを病気で亡くす。これを境に、本格的に行動を起こすようになる。
  • 1240年、20歳になった彼はワイドへ移住。ここで領主に取り入り、無能さを察知した彼はワイドの乗っ取りを実行に移す。ワイド侯には優秀な部下がいたが、そのうち知略に秀でるムートンの弱みに付け込んで彼を解雇させ、図らずも付け入る隙が無く武勇に秀でるネーベルスタンまでが去ったため、その夜に屋敷の裏口を見つけ出して兵を流入させ、無血開城した。
  • 1242年、ワイドの領主となった彼だが内政には無頓着であり、気力がそがれていたことで、ギュスターヴの部下としてワイドに戻っていたムートンの考えでしばらく外に放り出される。そこで見かけた貴族と海賊の争いに、彼は身分を隠して参加し事態を収拾させる。
  • 1245年、父であるギュスターヴ12世の訃報を聞いた彼は、周囲からフィニーの後継者を名乗って国に戻るよう打診される。軍を動かす経験の無かった彼だが、ムートンとシルマールの計らいでネーベルスタンが彼の部下となり、強力な後ろ盾となる。
  • 1247年、遂に東大陸へ20年ぶりに戻る。翌1248年には、フィニーの領主となっていたギュスターヴ14世と真っ向から交戦し、この「バケットヒルの戦い」に鋼鉄兵の戦力をもって勝利。敗北した14世を処刑したが、この件は部下に任せきりであり、腹違いとはいえ身内には手を出せない彼であった。
  • 1248年のバケットヒルの戦いに勝利した彼は、実の弟フィリップおよび妹のマリーと再会。フィリップは彼をソフィーを奪った存在として殺そうとするが、母ソフィーのアニマが彼に宿っていた場面を見て以来、少しずつわだかまりを消していく。
  • 1249年、ファイアブランドの儀式には挑んでも無駄だった彼は、自ら新しい都を作る計画を立てる。なお、多くのプレイヤーの手によって無数の歓楽街が生まれたという・・・。
  • 1250年、フィニーの跡継ぎを正式に決めるため、ファイアブランドの儀式に挑むも失敗するフィリップを見舞いに行く。彼は、フィリップの息子なら大丈夫だろうとアドバイスを授けるも、5年後の儀式の場にて城内にスパイが忍び込んでおり、息子が暗殺される。これにショックをうけたフィリップがアニマを暴走させてドラゴンとなったことで、彼は大切な存在を一度に2人も失った。
  • 1256年、この時代としてはすっかり壮年となった36歳の彼は、フィリップ2世暗殺の犯人として、アニマが全てと唱える新興宗教「アニマ教」の殲滅を計画。アジトを前後から挟み撃ちにして壊滅させた。
  • 1257年、ディガーであるウィリアム・ナイツによる海賊討伐計画に協力し、海賊を撃破。
    • パーフェクトワークス版の設定のみ、東大陸の覇権をさらに狙うために足がかりとして夜の町を領土にする狙いがあった事になっている。
  • 1260年、アニマを隠して暗殺する組織から脱走した男ヨハンを見かけ、周囲の暗殺者に殺されそうになったところを救助したことで身辺警護に付かせる。
    • パーフェクトワークス版の設定のみ、当時すでに2回行っていた遠征により領土を広げていた最中という事になっている。
  • 1263年、ネーベルスタンが病に倒れ、彼と最後の別れを告げる。
    • パーフェクトワークス版の設定のみ、この時点で3回目の遠征をしており、ついにグラン・ヴァレを手中に収めたが、翌1264年の4度目の遠征にはムートンに強く反対される。しかし、彼はムートンを解雇し、ムートンは名誉が回復しないまま3年後に没した。彼を罷免したのがギュスターヴ帝国が短期間で瓦解した原因の一つにもなった。
      • 1266年の遠征は順調には進まず、既に優秀な部下を失っていた彼は、寒冷地で苦戦したことで退却に追い込まれグラン・ヴァレを失った。
  • そして運命の1269年。当時の領土最東にあった「南の砦」で、夜に砦が何者かに焼き討ちされ、彼は砦にて死亡した——と言われている。歴史上ではここで没したことになっており、享年49歳ということになっている。
    • パーフェクトワークス版の設定では、5度目の遠征の最中、援軍を待っていた最中だった状況。援軍が何者かに撹乱されて到着することはなく、焼き討ちの流れに。最も彼が非業の死を遂げたのはムートンを解雇したり、やらなくても良い遠征を行った為で半ば自業自得の部分がある。もしも、彼が確固たる家柄を誇りに思える境遇なら、自分の存在は自分ひとりのものではないと判るだろうし(事実フィリップが良い例であり彼は家柄を誇りに思うゆえ民を守る責務を自覚して大それた行動をしなかったわけで)、これまで支えてくれた側近を意見の違いで解雇する軽々しい行動は取れないだろう。幼い頃に貴族の地位を捨てられ、家柄を誇りに思えない、地に足がついていないゆえの暴挙であった。しかしながらこの軽さは、こうした負の側面を持つ反面、ハン・ノヴァを一代で作り上げる行動力という正の側面もあり、一長一短である。
    • アルティマニア版の設定では、巡察のために砦へ訪れた夜に焼き討ちされた事になっている。遠征などは特に考えていなかったとのこと。
    • どちらの設定でも、犯人はエッグともカンタールともアニマ教の残党ともラウプホルツとも(PW準拠なら故ムートンの部下たちとも)言われるが、結局、彼を殺した犯人は謎のままである。
  • 子供はいなかったとされているが、絶対にいないという証拠もなかったため、彼の死後、「レスリーとの間に子をもうけていた」という説が実しやかに囁かれたり、巷では「ギュスターヴ13世の子」だと名乗る者が続出した。
  • 彼の作った剣は、人類の天敵になりえたクヴェル「エッグ」を破壊する際に使用された。当時の人類の技術では破壊不能の硬度を持っていたクヴェルの破壊に(相打ちとはいえ)成功した事は、彼が人一倍優れた鍛冶職人であることの証左でもある。

関連イラスト

ギュスターヴ
ギュスさま
南の砦で。
立派な剣が出来上がりましたな。


関連タグ

サガフロンティア2
ソフィー・ド・ノール フィリップ マリー
フリン レスリー・ベーリング ケルヴィン ネーベルスタン シルマール ヴァンアーブル ヨハン
ギュスターヴ14世 カンタール 偽ギュスターヴ グスタフ ベエンダー

サガフロ2以外の関連タグ

織田信長…実在した日本の戦国大名。周囲から「うつけ」と蔑まれた少年時代、若年にして圧倒的な戦力を誇った有力戦国大名を打ち破り天下にその名を轟かせ雄飛する、革新的な政策や戦術を打ち出し覇道を歩む、敵対する宗教を相手に時に苛烈な弾圧を強いた、志半ばで非業の最期を遂げ炎の中に消えた、等など、ギュスターヴと非常に共通点が多く、ギュスターヴのモデル説が根強い人物である。

アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギアンジュ)…別のアニメ作品の主人公。人間が術に類似する力・マナが使えて当たり前の世界で、マナの力を持たない人間・ノーマとして生まれた皇族であり、その事実が暴かれたことで全てを失い国を追放されるというギュスターヴと類似した運命を辿っており、彼女もまた追放された先で仲間を得てギュスターヴとはまた違った形で雄飛し、その活躍で世界を壊し、歪んだ世界の元凶を自らの手で討ち果たすことになる。

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