概要
フィニー王家・ギュスターヴ12世の妻にして、前ノール侯の娘。父であるノール侯が亡くなった後、侯領存続のためフィニー王国へ嫁ぐ。12世との間にギュスターヴ13世・フィリップ・マリーの3子をもうける。
ギュスターヴ13世がファイアブランドの儀式に失敗して王家を追放されると、自身もギュスターヴ13世についていく決意をした為に共に追放され、シルマールの計らいで南大陸へ渡ることになる。
術が使えないことで卑屈になり自暴自棄になっている13世を叱る場面は本作屈指の名シーン。
「術が使えなくても、あなたは人間なの。人間なのよ、ギュスターヴ!」
この一言がきっかけになったのか、ギュスターヴ13世は後に「術に頼らない力」として、当時南大陸のみにわずかしか残っていなかった鍛冶技術に着目し、鋼鉄で武装する発想を得るに至る。
しかしまもなく病没。最期の最期までギュスターヴ13世を案じ、周囲の人を大切にするように説いた。
だが、その後もしばらくはアニマのからっぽだったギュスターヴ13世の体へとアニマが憑依しており、13世追放時に必然的に母を失った形になっていたフィリップの憎しみも、ソフィーのアニマを見たときから消えていったというから、まさに「偉大な母」である。