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サウスマウンドトップの戦い

さうすまうんどとっぷのたたかいさん

スクウェア/スクウェア・エニックスのコンピュータRPG『サガフロンティア2』の作中で起こった歴史中最も語り継がれている戦争であり、ラスボスかつみんなのトラウマである。
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概要

先行種族の意識が封入されたクヴェルエッグは、最後の所持者偽ギュスターヴを傀儡として、その名の通りギュスターヴの後継者を騙ることで、人々の支持を集め、世界を支配する」という発想を持つに至る。当初は寄せ集めの小規模な戦力しか持っていなかったが、強化人間にして腹心であるエーデルリッターサルゴンの異様な実力を以って、遂には当時最も有力だったヤーデ伯・チャールズを「ハン・ノヴァの戦い」で撃破、敗死させるに至った。


これにより有力貴族が続々と偽ギュスターヴの傘下に加わり、一気に大軍へと成長、かつてギュスターヴ13世が築いた都、ハン・ノヴァを拠点に活動を開始する。一方、チャールズの息子デーヴィドは、和平会議中にチャールズ死亡の知らせを聞き、すぐに諸侯をまとめて連合軍を結成・対決を決意した。


連合軍は北方軍、ラウプホルツ公率いる南方軍、そして総大将デーヴィド率いる西方軍の三隊に分かれて進軍、ハン・ノヴァを包囲する作戦を展開する。 これに対して、偽ギュスターヴ軍は、主力部隊で連合軍西方軍とにらみ合いながら、エーデルリッターの1人ボルス率いる部隊が、連合北方軍と交戦を開始、これを撃破する。しかしボルス軍が、禁じられていたはずの北方軍の追撃を強行したため、主力部隊への帰還が遅れる。偽ギュスターヴは、ボルス部隊を含めた全兵力で、デーヴィドが直接率いる西方軍と戦うつもりだったのだ。作戦が狂い、南方軍が偽ギュスターヴの主力部隊に迫ろうとしている中、やむを得ずボルス抜きで戦うことを決意、戦闘を開始する。1305年初夏、歴史上名高いサウスマウンドトップの戦いの火蓋が、ここに切られた。

戦闘

デーヴィド率いる連合軍の勝利条件は、「偽ギュスターヴを倒す」か、「南方軍が到着して数で圧倒するまで持ちこたえる(8ターン)」こと。

敵軍・偽ギュスターヴ軍の勝利条件は、「デーヴィドを倒す」か、「デーヴィドが守る本陣を占領する」こと。


•••以上のような流れで始まるタクティカルバトルだが、数多くのプレイヤーにトラウマを残した鬼畜難易度で有名。理由はいくつもある。

  • まず、敵一般兵の戦闘力が凶悪である。一発で120近いダメージを叩き出す剣技「スマッシュ」を頻発してくる上(自軍兵士のHPは100)、広範囲を攻撃する術も使用し、さらにそれらが連携する確率もかなり高く、自軍が行動する前に壊滅状態に追い込まれることも少なくない。
  • さらに、これまでのバトルでは自軍として活躍していた「鋼鉄兵」が、今回は敵兵として、しかも8ユニット中3ユニットも登場する。名前のとおり全身を鋼鉄の鎧で覆った彼らは、HPが150(偽ギュスターヴ直属兵に至っては200!)と通常より多い上、自軍四人がかりでようやく一人倒せるかどうかという防御力を誇り、さらには単発で150以上のダメージを与える槍技の突進攻撃「チャージ」を連発するため、鋼鉄兵側の攻撃は(防御態勢を取っていないと)間違いなく一撃死。迂闊に挑めば全滅させられることは確実である。
  • これに対し、自軍の兵力は呆れるほど貧弱である。使用可能な技はストーリー序盤で用いられる基礎的なものがほとんどであり、相手に致命傷を与えられる技は少ない。炎術との組み合わせである槍技「火炎龍」ならば大ダメージが期待できるが、行動開始が遅いため、相手に先制されるのがオチである。最も有用性が高いのはスタン効果(相手を行動不能にする)を持つ槍技「草伏せ」だが、与えられるダメージは70前後と決め手に欠ける上、相手に「ディフレクト」でガードされることもしょっちゅうである。一応、歩兵は盾を装備しており、防御コマンドを選択することで、それなりの確率で相手の攻撃を無傷で凌ぐことも出来るが、こちらからの攻撃も出来ないため、ジリ貧にならざるを得ない。
  • さらに、4ターン目に突入すると、偽ギュスターヴ含む鋼鉄兵ユニット3つが、自軍本陣に向かって一直線に突っ込んでくる。敵一般兵に散々にボコられ、追い回された挙句、トドメとばかりに突撃してくる鋼鉄兵によってなすすべなく蹂躙され、結果、多くのプレイヤーがデーヴィドを討ち取られ、あるいは本陣に攻め込まれ、涙を飲む羽目になった。以上から、サガフロンティア2の「真のラスボス、サウスマウンドトップの戦いさん」などと呼ばれることが多い。

攻略法

絶望的と言っても過言ではない両軍の戦力差だが、それでも勝つ方法があるにはある。ここでは攻略サイトなどで紹介される主な戦法を紹介する。

1. 持久戦法

  • 戦法としてはこちらが容易。勝利条件に設定された「8ターンの間、持ちこたえる」方法。手順としては、3ターン目までに敵一般兵を可能な限り撃破し、4ターン目に偽ギュスターヴおよび鋼鉄兵ユニットの目前に自軍ユニットを配置する。敵対するユニットを飛び越えることはできないので、本来なら2マスずつ本陣へ突っ込みたい所を、この配置をすることで敵は1マス分しか進めなくなる。当然、進軍してくる彼らと戦うことになるので、倒すことがまず不可能である以上、全員防御をしてやりすごし、いったんは撤退することになるのだが、次のターンで再び彼らの前へと配置しなおせば、再び壁として立ちはだかれる。これを繰り返すと、8ターン目終了の時点までにギリギリで本陣への侵入を食い止めることが可能になる。
  • 一見簡単そうに思えるが、3ターン目までに敵一般兵を排除するだけでも相当な難易度であり、十分に倒しきれないと鋼鉄兵と彼らの挟み撃ちにあい、自軍配置が困難になる。さらに、敵ユニットを倒そうと躍起になるあまり、相手の警戒ラインにうっかり踏み入れ、偽ギュスターヴが進軍を開始することもあるため、要注意。
  • 同一ターン内に相手ユニットへ何度も戦闘を仕掛けた場合には、「連続戦闘」と表示され、何度も戦うことになる相手側に残りHP量が減少するペナルティが発生する。このペナルティは、1ダメージも食らっていない場合でも発生するため、同じユニットに連続で攻撃を仕掛ければ、例えこちらが一切攻撃せずに防御しているだけであったとしても、相手にダメージを与えることが可能になる。この戦いでは、敵ユニットを減らす基本戦術であるため、これまでのコンバットで練習しておくのが望ましい。ぶっつけ本番でもいいので、必ず心がけよう。

2. 撤退失敗戦法

  • コンバット戦では、どちらも全滅しなかった場合、与えられたダメージ割合で不利になったほうが「撤退」する。この時、撤退しようとしたマス目の先に別のユニットがいた場合、「撤退に失敗」と判断され、そのユニットは残り戦力に関わらず消滅してしまう。上記にある通り、特に敵対ユニットを飛び越えることはできないので、こちらのユニットで周囲を固めると良い。
  • これに加え、上記の「連続戦闘」を併用することで、狙った敵ユニットのHPを大きく減らし、ダメージ割合差で勝利できれば、退路を断てる可能性が出てくる。
  • つまり、敵将・偽ギュスターヴの周囲を上手く取り囲み、連続で攻撃を仕掛けることで相手を疲弊させ、最終的に撤退に失敗させるのがこの戦法である。しかしながら、ご想像の通り、この方法で勝つためには、持久戦法よりはるかに高い戦略性と運が必要になる(これを敢行できる腕前があれば、持久戦法でクリアすることはそんなに難しくない)。動画サイトなどでも紹介されているが、何度もやり直しを行ったであろうことは想像に難くない。時間と根気のある人以外には、おすすめしない。

この戦いに勝つことが出来れば、ギュスターヴ編のエンディングとなり、歴史の表舞台編は幕を閉じる。物語は歴史の裏側、ジニー・ナイツとエッグの死闘へと移ることになる・・・。

余談

  • この戦いには、ジニー・ナイツの仲間であるグスタフも参戦している。グスタフは連合軍の大将・デーヴィドの従兄弟に当たり、彼を救うために仲間の反対を押し切り、単身で戦地へと乗り込んだのだ。ナイツ編をプレイしているならば、多くのプレイヤーは高威力の剣技や広範囲の術を彼に覚えさせているだろうが、残念ながら、彼が戦闘に参加することはない。
  • 本シナリオ攻略後にナイツ編で街に行くと、この戦いにまつわる話を聞くことが出来る。人々は、連合軍は「ラウプホルツの援軍が到着するまで持ちこたえるのが精一杯だった」と語っていることから、おそらく上記の持久戦術が公式の攻略方法と思われる。なお、偽ギュスターヴを討ち取るのに成功した場合でも、セリフに変化はない。
    • PW版の設定の場合、北方軍の指揮官はオート候カンタールの娘・ヌヴィエムである。彼女はかつてチャールズに父を侮辱された恨みから、諸国の大物に取り入り、ヤーデ包囲網を張った人物である。しかし、結果として世界は疑心暗鬼から戦乱に明け暮れ、最終的には偽ギュスターヴという危険人物の誕生へとつながってしまった。ヌヴィエムが自身を顧みずボルス隊を引きつけ、仇敵の息子である大将・デーヴィドに花を持たせたのは、彼女なりの罪滅ぼしだったのであろう。
  • 設定上では、偽ギュスターヴ軍が鋼の13世を模した「鋼鉄兵のみに特化」した軍隊だったのに対し、連合軍は「術と鋼をミックスした新型軍」だったとされている。そして、エンディングにおいて、デーヴィドは術優位や金属への蔑視といった古い慣習を乗り越え互いに協力し合うことの大切さを、演説の中で訴えた。しかしながら、コンバットで戦ったプレイヤーは気付く通り、実際には、連合軍は貧弱な術しか使えない上に金属武具装備の兵士は存在せず、逆に偽ギュスターヴ軍は強力な鋼鉄兵と広範囲の術を使いこなす一般兵を多数従えていた。これらのことから、戦いで散々に苦汁を舐めさせられたプレイヤーの中には、「術と金属が共存する新時代の支配者に相応しいのは、デーヴィドではなく偽ギュスターヴである」と、皮肉と恨み言たっぷりに述べる者も多いという。もっともエッグが覇権を握った時点で、人類が新時代を迎えることはなくその命運は尽きるため、せめて生暖かい目でエンディングを見送ってほしい。
    • ちなみに偽ギュスターヴ軍は、鋼鉄兵と一般兵を別々のユニットにして出撃させているだけであり、これはギュスターヴ13世がバケットヒルの戦いで既に行っていた戦術なので、本来の構想にあるデーヴィドの「術と鋼をミックスした新型軍」とは別物であると思われる(さしずめ「術と鋼を別々に使った旧型軍」がせいぜい)。ミックスということは1つの部隊に本来鋼鉄兵と一般兵を混ぜたものがユニットになる予定だったのかもしれない(1つのユニットに与えられる補充兵を別々の兵種にはできないので開発期間的に無理だったのだろう)。

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