概要
ヤーデ伯家・チャールズの息子にして、従兄弟にグスタフがいる。
ギュスターヴ13世の死後、権力を争って不毛の争いをしていた諸侯をとりまとめ、1305年夏の「サウスマウンドトップの戦い」に勝利したことでその名が歴史に刻まれることになった。
名実共にギュスターヴ編最後の主人公。
先の「ハン・ノヴァの戦い」において、圧倒的な勝利を飾れると誰もが思っていたチャールズが戦死したことで、同時期に行われていた諸侯との和平会議を中止されそうになるも、この状況を逆手にとって「この地域がニセ者のギュスターヴのようなならず者が支配することは誰も望んでいないはずです」と諭す。
自分の野心の無さすら利用する形でチャールズが執着していたハン・ノヴァを手放し、諸侯を味方に引き入れる。
この時、ハン・ノヴァを誰も直接支配しない自由都市にすることで面目も立てたという手腕を見せるところが実に巧妙である。
また、サウスマウンドトップの戦いでは「鉄と術の混成軍」を結成するという新たな発想を取り入れた。
祖父のケルヴィンの誠実さ・父のチャールズの行動力を併せ持つ名君であり、戦いの後は諸侯にサンダイル世界初の平和条約を結ばせ、彼が存命の50年間、その条約が生き続けたという。
更にこの出来事は「デーヴィドの平和」と呼ばれ、千年の後まで人々に語られていった。
彼は生涯ヤーデ伯の立場を維持したまま、出世や領土拡大はしなかったらしい。