概要
グリューゲルの名家・ベーリング家に生まれる。ギュスターヴ13世に幼き頃から大きな影響を与え続けた人物の1人。ギュスターヴ13世より1歳年下。
術の使えないギュスターヴ13世が、同じく術の使えないフリンに八つ当たりをしていたのを見て、周囲がまるで汚いものを見るかのように避けていたのに対し、彼女は正面からギュスターヴを叱った。これがきっかけで彼女もまた、術不能者が誰にも相談できないようなつらい悩みを抱える立場であることに気づかされた模様。このエピソードからわかるように、非常に芯の強い女性。
その後、ギュスターヴ13世が足がかりを得る為にワイド国の乗っ取りを画策する頃になると、自らギュスターヴ13世に協力するようになる。ネーベルスタンやムートンの情報を得てサポートしたのは彼女であり、ワイド国制圧後に東大陸へ正統後継者を争う戦争を仕掛けるギュスターヴ13世の心の支えにもなった。
ギュスターヴ13世が死亡した後は故郷のグリューゲルに帰ったが、13世との間に子供がいたという説もある。しかし全ては憶測に過ぎず、確たる証拠はなにもわかっていない。