概要
初出はロマンシングサガ2。七英雄のクジンシーの得意技で、相手のLP(生命力、簡単に言うと復活猶予回数)を根こそぎ奪う。本作ではLPの値が0になると復活不能という正真正銘の死亡状態になりパーティを外れてしまう(皇帝の場合はLPが0になるとその時点で全滅となる)ため、この技は名実ともに必殺技である。コレに対抗するため、バレンヌ帝国の皇帝レオンは自ら命を賭してソウルスティールを受ける形でこの技を見切り、記憶を引き継がせる伝承法によって次の皇帝にこの見切りを引き継がせ、打ち破った。なお、通常は見切りは閃いて回避することによって習得するが、ソウルスティールのみは受けることによって見切りを習得している。
このように見切りが必ず手に入るため、プレイヤーにとってはあまり脅威にならない技であるが、上述のようにストーリー上でも屈指の必殺技である。もし、仮に伝承法がなければこの技を打ち崩すことは事実上不可能であり、皇帝がクジンシーを撃破することは出来なかったであろう。また、「絶大なインパクトをプレイヤーに与える技」を見切るイベントを用意することで、本作の「見切りシステム」をプレイヤーに覚えさせる絶好のチュートリアルになっているという側面もある(また、皇帝が即死するため皇帝継承システムのチュートリアルとも言える)。
実はこっそりとザコ敵のミミックが使用するため、うっかりこの技をクジンシー以外から受けてしまいパーティが壊滅したケースもあるとかないとか。一応、戦闘回数がある程度増えない限りは使ってこないため、(ミミックは最序盤にしか登場しない都合上)普通はお目に掛かる事は無いだろうが、序盤から戦闘回数を増やしまくったり、携帯アプリ版ならば追加ダンジョンでミミックが登場する事があるため、悲劇が起こる可能性がある。ちなみに、ミミックやクジンシー第2形態は皇帝以外にソウルスティールを放つこともあるため、戦う時は全員に見切りのセットを忘れずに。
なお、ラスボスもさり気なくソウルスティールを使ってくる。見切りがあれば取るに足らないが、見切りが無いと一撃で殺されるためテンプテーション同様に見切りは必須である。また、見切りがあっても混乱や麻痺などの状態異常になっていると回避出来ないので事故死に注意したい。(余談としてこのラスボス戦に限り撃破出来るとLP0になって死亡したはずの仲間が起き上がりエンディングでも生存したままになっている)
下位種に「ライフスティール」も存在し、こちらは相手のLPを1ポイントだけ吸収する。ソウルスティールと違って奪ったLPは自分のものにする(回復する)ため、味方が使えればさぞ有用性が高かったであろう……しかしプログラムミスがあったらしく、味方が使える機会は残念ながらなく、また見切ることができないのもソウルスティールとの大きな違いである。ライフスティールは後の作品でも頻繁に登場しているが、作品毎に性能はかなり違う。
リベンジオブザブンではゲームクリア後に戦えるクジンシーの幻影を倒すと手に入る「吸魂の弓」でライフスティールの閃きが可能。敵1体にダメージを与えると共にLPを吸収する。
残念ながらダメージとしては期待できず、周回プレイでは殺られる前に殺るというプレイがメインなので、弓矢を起用するなら全体攻撃になるだろう。
また、アンリミテッド:サガにも登場。こちらでは普通の全体攻撃になっているが、本作ではHPが「生命力(LP)を守る鎧」になっており、HPを保つことでLPをいかに減らさず凌ぐかがカギなのだが、この技はHPがないと簡単にLPを奪い去っていく。さすがに一度に全LPを奪ったりはしないが、それなりの威力にはなっているので一応気は抜けないことは確か。