データ
所属 | バレンヌ帝国(第2皇子→皇帝) |
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年齢 | 20歳※1→ 21歳※2 |
一人称 | 私(わたし) |
CV | 小林裕介(リベンジオブザセブン) |
※1:書籍『ロマンシングサ・ガ2 冒険ガイドブック』より
※2:ジェラールが皇帝時にクジンシーを撃破すると1年経過するため。
概要
2人目の主人公(操作キャラクター)となる第二皇子の青年。
勇猛な父や兄とは対照的に、優しく繊細な性格。覇気に欠けるとも言え、周囲を心配させた。
父レオンも、モンスター討伐にジェラールを鍛錬がてら同行させるなどしていたようだ。
しかし兄ヴィクトールは、父のやり方に反対し『ジェラールは学問に才があるので内政に活かすべきで無理に戦闘に連れていかずとも良いではありませんか。戦いは長子である私の役目です』と進言していた。
序盤の戦闘では部下よりも弱い。
と言うのもワンパンで死ぬ初期HPに全て0の初期技能、技・術共に何も習得していないためである。
とはいえステータス自体は体力以外はむしろ高めであり、素質はあるようだ。
ワンパンで死ぬHPしかないとはいえ低体力の割にLPが16と全キャラ中4位タイと高いためある程度の気絶(HPが0になって戦闘不能になる)は許容できる。とはいえ皇帝でなくともレオンより先に死ぬ(LPが0になる)とゲームオーバーなので配置替えなどしないように。
序盤にアバロンに帰還した際に、女性の宮廷魔術士エメラルドに話しかけると火の術「ファイアーボール」の術を習得できるので、しばらくはそれが主要な攻撃手段となる。
この習得はSFC版・リマスター版では任意の習得だったが、リメイクでは強制習得となっている。その上、システムの都合上レベル0から始まり、習得直後はとても火力は期待できなくなっているので地道に使い続ける必要がある。
閃きは父レオンよりはマシなレベルだが、いわゆる術師タイプなので本当にレオンよりマシレベルでしか閃かない。戦いはファイアーボールをメインに使うか部下に任せた方が良いだろう。傷薬による支援も有効。
リメイク版ではレオン共々閃きが改善されており、継承後は武器攻撃を積極的に行う選択肢も実用性が増した。
そんな彼だが、七英雄の一人クジンシーの襲撃によって兄を、さらに父をも失う。
しかし瀕死のレオンは、失意のジェラールに「伝承法」という秘術を使い、自分の記憶と能力を渡し、ジェラールに看取られて息を引き取った。
ここから始まった「伝承法」による魂の継承は、歴代のバレンヌ皇帝達へと受け継がれていくことになる。
ジェラールが皇帝に即位し「ジェラール様が皇帝じゃ、この国もどうなることやら」と冷ややかだった傭兵のヘクターは、その見事な戦闘能力や指揮に態度を改める。新皇帝ジェラールはレオンの覇気をも受け継いでいたのだ(実際にパラメータもHP中心に跳ね上がっており別人のように強い)。
また、クジンシー討伐後はそれによる国内の混乱を1年で収束させている。やはり彼は内政の才があったようだ。
そして彼は、各地の平定に、そして七英雄との戦いに向かう。
初見プレイでは多くの場合運河要塞か宝石鉱山の攻略後に年代ジャンプを起こしそこでジェラールの活躍は終わるが、戦闘回数を調整して攻略することで年代ジャンプを起こすことなく様々な場所に赴くことができる。
概ねカンバーランドの内乱を治めるか、ナゼールのサイゴ族と親交を深める流れが一般的だが、その気になれば人魚と駆け落ちしたり、七英雄のノエルやロックブーケをジェラールの代で倒すことも可能。(ナゼールのダンターグは世代データの調整が必要、且つ子供と子ムー攻略前にナゼールが平定されて確実に年代ジャンプするためジェラールの代で遭遇は不可能)
ただし、このプレイをするということは戦闘回数をあまり重ねられない(=あまり育ってない状態での攻略、いわゆる縛りプレイ)ということでもあるので強くてニューゲーム機能があるリマスター版やリメイク版ならともかくオリジナル版での攻略の場合、よほどの拘りがなければ普通に進めた方が懸命かもしれない。
七英雄コラでお馴染みの徳間書店の漫画版ではボクオーンやスービエに挑んでいるが、ゲームでは戦うこと自体ができない(ボクオーンは挑めそうだが「いい仕事」を引き受けられないので不可)。
リメイク版は仕様の変更でボクオーンとダンターグに挑むことができるようになった。ただし、年代ジャンプの仕様でジェラールの代で倒せる七英雄は4人までなのでジェラールからいきなり最終皇帝に皇位を渡すことはできない。スービエは相変わらず顔を合わせる機会はなく、ワグナスは顔合わせはできるものの戦うのは年代ジャンプ後になる。
実は皇位を継いだ瞬間から伝承法システムが始まり、たとえ皇帝としての初陣で死のうが容赦なく他のキャラに皇位が伝承される。
その結果「ジェラール様なんかが皇帝じゃ…」というヘクターの心配が的中する展開になったり、地味だがクジンシーの「親父と兄貴の後を追え!」のセリフがカットされたりする。
しかし、リメイク版ではクジンシーを倒すまでは退位できず、全滅orジェラールのLP0でゲームオーバーになるのでクジンシーは必ずジェラールが討つことになる。
その分、汎用イベント以外でのフルボイスイベントが充実しており、クジンシー討伐後の戴冠シーンは必見。
容姿
当初の歩行グラフィックは白い服を着た姿だが、七英雄のクジンシーを倒した後年には黄金色の鎧姿になる。翠眼で髪は栗色。
ちなみにドット絵の関係で白い服姿がパジャマに見える為、一部からパジャマ皇帝と呼ばれることも(ロマサガRSでも『これは寝間着じゃない』というSランクスタイルがあり、『一人前じゃない自分は修行者の立場だと分からせるための衣装』だという)。ただこの状態での気絶姿はキレイなまでに就寝状態だが
リメイク版のプロデューサーへのインタビューによると、河津に確認を取ったところ「某SF映画の主人公ような雰囲気を出したかった」とのことで、リメイク版では下半身を黒にし、上着のデザインを変えたことでパジャマには見えなくなった。
オリジナル版
リメイク版
人物像
画集『時織人』に拠れば幼い頃亡くした母親の影響が強く、動物や読書を愛する。戦いは好まないとのこと。
その割にはとある女泥棒に非常に辛辣なセリフを吐くこともできるが
自主的にアバロンの子供たちの世話もしており、子供達からは非常に懐かれている。子猫の世話をしてあげたことがあるようだ。
ちなみに兄のヴィクトールを基本的に”兄上”と呼ぶが、家族のみの空間では”兄さん”と呼んでおり、公私を分けている。
人物関係
家族
ジェラールの父である前皇帝。
伝承法により、ジェラールはレオンからステータスとしての能力や『ソウルスティール見切り』や『ライトボールをはじめとする光術』、『二段切り等の剣技』を継承することで攻撃力不足を解消できる。
ジェラールの兄で弟想いの第一皇子。
流し切りや巻き打ち等の大剣の剣技を得意とする。
兄弟仲はとても良好で、ヴィクトールがクジンシーによって殺された時はジェラールも自室で嘆き悲しんでおり、ヴィクトールも自分が生きている内にジェラールに剣術を教えてあげることができなかったことを死後幽霊になってからも悔やんでいる。
家臣
初期パーティのメンバー。レオンが亡くなってジェラールが皇帝になった後もついてきてくれる。
帝都アバロンの諸兵団である『宮廷魔術士』の女性。
前述の通り、彼女からファイアーボールを教わるイベントがある。
因みにここのイベント中、ファイアーボールを教わる所で何故か暗転が入った事から「伝授(意味深)」等と色々ネタにされた。
エメラルドと同じくアバロンに属する宮廷魔術士である男性。
ジェラールから『術を学んでいない』と聞くと術の重要性を説いて、エメラルドがジェラールにファイアーボールを伝授するきっかけを作った。
ちなみに、前述の暗転の際には何故か二人についていっている。
その他
バレンヌ帝国に雇われている傭兵の男女二人。
『傭兵は「自分の武と命を預けるに値する」と判断できた依頼主にのみ従う』という考え方を持つ事情も相まって、「(レオン様やヴィクトール様と違って弱い)ジェラール様は学問でもしていればいいんですよ」(byヘクター)、「足手纏いを守りながらの戦いなど、こちらの命がいくつあっても足りませんよ」(byアンドロマケー)とジェラールに対して非常に辛辣(一応アンドロマケーはまだ言葉を選んでいたが、ヘクターは直球で言っている)。
そのため、レオンが亡くなって(伝承法でジェラールが力を受け継いで)間もない頃にアバロンにゴブリンの群れが襲撃してきた際も「自分が従っているのはレオン様であってジェラール様ではない、帝国はもう終わりだ」と我関せずだったが、ゴブリンを殲滅する程に強くなったジェラールの力を実感してからは非礼を詫びて謝罪し、ようやくパーティーに加入させることができるようになる。
父レオンに自分以降の皇帝に深く関係する事になる秘法《伝承法》を教えた謎の女魔導士。
『ジェラールと帝国を守るため』という致し方ない事情があったとはいえ父の死の遠因になったということで、レオンから伝承法の話を聞いた際には"「あの女狐めが、父上を唆して……」と憤慨したが、レオンに「今は国家どころか世界の存亡にも関わる大事だ」と諭されて怒りを収めた。
シティシーフの一番手である少女。
彼女及びシティシーフをパーティーに加入させるには、ジェラールが皇帝になった時から挑める運河要塞イベントをクリアしなければならないのだが、前情報なし(というよりはよほど戦闘回数を減らさずに)で攻略すると運河要塞をクリアしてキャット(シティシーフ)が加入するのと同タイミングで年代ジャンプが発生し、世代交代によりジェラールとキャットは揃ってフェードアウトしてしまうという結果を招いてしまう。
そしてビーバーという名前の女キャラがパーティー入りする最初のシティシーフになる事から、プレイヤーの間では、「皇帝とダニの娘」等と駆け落ちネタでいじられる様になってしまった。
更に前述のエメラルドの伝授(意味深)の件から「ジェラールを賭けた正妻対決」ネタにまで発展してしまう始末。
因みにキャットの方は世代交代を繰り返しているとその内ひょっこり現れるが、ユニークキャラであるジェラールはそれ以降パーティーメンバーとして登場する事はない(ただしエンディングで幻影という形で再登場するが……)。
前述の通りジェラールが皇帝時に人魚と駆け落ちすることも可能ではあるが、その場合『レオンに「お前は、自らの人生を捨てて戦う決意はあるか?」と問われて肯定し、伝承法で能力と共に帝国の未来を託してくれた父の最後を看取ったにもかかわらずそれを反故にする上にエンディングで何食わぬ顔で最終皇帝の前に幻影として現れる先代皇帝』という最低ムーブになってしまうため、この場合ジェラールはあの世でレオンやヴィクトールに殴られても文句は言えないだろう。まあ、これもフリーシナリオであるロマサガ2の楽しみ方の1つではあるが…
七英雄
レオンとヴィクトールをソウルスティールによって文字通りの意味で命を奪った、ジェラールにとっての家族の仇にして因縁の相手。
余談
クジンシーに敗れた後のレオンから伝承法について教えられる際の「はい、はい」という選択肢およびレオンの「違う!もっと真剣になるのだ!」という問答は非常に有名。
リメイク版では死の床にいる父の遺言を聞く態度とは思えないやる気のない投げやりな話し方となっている。
そりゃレオンも怒るわけだ。
ジェラールを演じた小林氏によるとここの収録が一番大変だったらしい。
小林氏は演じる前は父の言葉に力強く「はい、はい」と繰り返しているものだと思っていたそうであり、リテイクを食らった際には驚いたらしい。
小林「はい!はい!」
監督「違う!もっと適当になるのだ!!」
多分こんな感じ
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黒ジェラール:黒化したジェラールが描かれている作品に付けられるタグ。