「でっけぇ国にしてやるぜ!」(リベンジオブザセブンで前皇帝の崩御以外で皇位を引き継いだ時の台詞)
CV:星野貴紀(リベンジオブザセブンより)
概要
ロンギット海でどこの国の法にも従うことなく、無法な商活動を行う組織。北ロンギット地方にある町『ヌオノ』を本拠地とする。
同地方の港町『モーベルム』を我が物顔に牛耳っており、その許可が無ければ港の連絡船を使うこともできない。斧をトレードマークとしており、提督から下っ端まで斧を武器としている。
モーベルムの酒場のウェイトレスは「団員たちは根は良い人ばかり」と語るが、同じ町の宿屋の女性店員は団員に目を付けられないようにと老婆に変装しているので、どこまで本当かは不明である。
仲間になるキャラクターは組織のリーダー。リメイク版の公式サイトによれば、海賊やモンスターに対抗するために結成されたとのことで海賊と呼ばれることを極度に嫌う。
皇帝によって帝国に編入されるか、武力で併呑されて以降パーティ加入可能になる。なお、服従させるルートを選ばないと北ロンギットから得られる収入が少なくなってしまう。
概ね斧が得意で、槍や弓を使いこなす者もいる。戦士系としては素早さが高いのも長所の1つであり、素早さは成長で強化できないため、貴重な人材になる。
全員男性。エンリケ、マゼラン、ガマ、マハン、フィッシャー、ティルピッツ、テイワ、ドレイクの8人。
キャラクター名は海洋史上に名を残す船乗りや、名提督などから。
皇帝にすることで挑戦できる「コムルーン海峡開拓」というイベントが用意されている。「皇帝の出身クラス固有のイベント」が存在する珍しいキャラクターでもある。
書籍『冒険ガイドブック』によると、1番手のエンリケの年齢は31歳。
画集『時織人』によると、武装商船団とは元々正当な貿易商人のギルドだったらしい。ゲーム中でもリーダーが「伝統ある商船団」と発言しているため、前々から存在していた組織であることがわかる。
やがて七英雄の1人スービエの手下であるギャロンという男によって、商船団は反帝国組織へと作り替えられる。
このギャロンを撃退することで、商船団は完全に帝国傘下の組織「帝国武装商船団」となり、二度と帝国への反抗は起こらなくなる。
ルート分岐
3つのルートがあり、選んだものによって武装商船団が仲間にならなかったり、特定のダンジョンに入れるようになったりする。
- ルート1
モーベルムにいる武装商船団の船長に話し掛けてヌオノに向かうルート。「帝国の支配下に入れ」⇒「やってやるぜ!」を選択すると船長とのバトルになる。勝利すると船を乗っ取って提督のいるヌオノまで移動することとなる。ただし船を操作してダンジョン「迷路水路」を通り抜ける必要がある。大型の魔物がいるのでエンカウントに注意。提督との会話では「降伏を認めよう」を選ぶと仲間に出来る。
- ルート2
モーベルムにいる武装商船団の船長に話し掛けて依頼を受けるルート。「リーダーに合わせろ」⇒「引き受けよう」を選択するとメッシナ鉱山に行くイベントが発生する。
リベンジオブザセブンでは、メッシナ鉱山に「天空と大地の書Ⅰ(アークサンダー)」があるうえにせんせいがいる。行かないと合成術とせんせいをコンプリートできない。
ヌオノまで連れて行かれ提督との会話となり、毎年の通行料を収めるように要求される。「金は払わん!」⇒「それならいいだろう」を選ぶと同盟を結ぶことになる(最初に突っぱねないと帝国の収入が減ってしまう。二度目も拒否すると「ケンカ売りに来たのか!」と怒られ追い出されてしまう)。
この時点では仲間にならず、年代ジャンプを挟むとギャロンに武装商船団が乗っ取られてしまうため、解決することで仲間になる。
- ルート3
ハリア半島からヌオノまで乗り込むルート。モーベルムの集会所で男に呼び止められたら「一杯やろう」を選び、奥の部屋で提督たちの会話を盗み聞きする。するとマップにハリア半島が出現するので、進むことでヌオノに行くことが出来る。なおオリジナル版では皇帝の口調がワイルドタイプのクラスでないとこの方法をとれない。選択肢を誤ってもティファールの酒場(宿屋と併設)のマスターに話し掛け「ハリア半島へ」を選択すれば行けるようになる(リベンジオブザセブンでは出来なくなった模様)。
リベンジオブザセブンでは、ハリア半島に「火炎と大地の書Ⅰ(セイントファイア)」がある。
提督の家に入ると武装商船団に何を求めているのかという話になり「解散」「服従」「同盟」の選択肢が出るので「服従」を選ぶと仲間になる。ルート2よりも収入が多く得られる。
ちなみに提督との選択肢で「降伏を認めない(ルート1)」「解散(ルート3)」を選ぶとバトルになってしまい、制圧した上で高い収入を得られるものの武装商船団を本当に解散させてしてしまうため仲間に出来なくなる。
どの選択肢(放置含む)でも年代ジャンプを挟むとギャロンによる反乱(解散させた場合は立て直しと言うべきか)が起きてしまい、クリアするまで武装商船団が仲間から抜けてしまう。クリアすれば反乱前の行動の如何に関わらず改めて武装商船団が仲間になる。
原作では年代ジャンプ時に武装商船団を皇帝に指名することでイベントを先送りにできたが、リメイク版では反乱する世代に飛ぶと年代ジャンプで武装商船団を指名すること自体ができなくなっている。
リベンジオブザセブンでは、せんせいをコンプリートするためにはメッシナ鉱山に行く必要があり、合成術をコンプリートするためにはメッシナ鉱山とハリア半島の両方に行く必要がある。鉱山をクリアしても船長に報告しなければイベントは進まないので、鉱山を探索したうえでより高い収入が得られるハリア半島のルートでクリアするという方法も可能。ルート1を選ぶとメッシナ鉱山に行けないのでメリットは弱い。
ヌオノ
商船団の本拠地。ハリア半島の先端に存在する。険しい絶壁の上にあり、モーベルムの住民が「あんな所に港なんて作れない」と断言するほど。
船で海路を通って向かうためにはモンスターに溢れた「迷路水路」を抜けるしかなく、かと言ってハリア半島側から陸路で侵入しようにも「とても人が通れる所ではない」と言われる獣道程度しかないという、文字通り天然の要塞である。リベンジオブザセブンでは難所であることが強調された見た目になっていて、足の長さよりも狭い幅の断崖を横向きで渡らなければならない。
イーリスを仲間にするための詩人イベントで必ず訪れないといけない。事前にこなしておくとよいだろう。
リベンジオブザセブンではイーリスを仲間にすると忘れられた都に行って雪の遺跡に行けるようになっている(オリジナル版ではそれに加えワグナスを倒す必要があった)。強力な武具や最強の術クリムゾンフレアなどが手に入るので、それらを考慮してヌオノに行けるようにしたい。
所有陣形・ラピッドストリーム
味方全員が無条件で敵に先んじて攻撃できるという、先手必勝の陣形。また行動順番も完全に固定されるため、戦法の組み立てもしやすい。
敵の攻撃が強烈である本作では、「殺られる前に殺れ」を信条とする他ない敵が多い為、その意味では最適の陣形と言える。
しかし行動後にスタンする強烈なデメリットがあり盾とガーダーが意味をなさなくなる(スタンで回避率0%になる)、更にデータ上は素早さも1/2にダウンしてしまうため、素早さが攻撃力に影響する体術との相性は良くない。
性能的にはムー・フェンスとは対極に当たる陣形である。
リベンジオブザセブンではスタン中は異常付与が必中になり見切りが機能しなくなった故か、デメリットが「盾ガード率大幅低下」に変更。原作とは逆に素早さが上がるため体術使いを編成しても大丈夫。
クイックタイムが弱体化し、エンカウント時に頻繁に陣形が崩されることがある他、難易度ベリーハード以上のボス戦ではタフな上に即死級の攻撃が来るので「殺られる前に殺る」スタンスが極めて困難になっている(1人でも死亡すると陣形が崩れ効果がなくなる)。火力がある内は先手必勝でゴリ押しも可能だが、全てのボスにこの陣形で挑むのは危険。
また、先述の武装商船団問題では何と敵側がこの陣形を使ってくる。勿論、1ターン目はコマンド入力も出来ないまま一方的に嬲られる羽目になるので、あらかじめムー・フェンスや鉄槌陣といった防御効果の高い陣形を組んだ上で戦いに挑みたい。
没ネタ?
内部データには、海賊の姿をした「首領」という敵キャラが存在する。
実際に戦う事は出来ない没モンスターだが、商船団に解散を命じた際に襲いかかって来るリーダーの戦闘時の姿として予定されていた可能性がある(実際に戦闘で現れるのはザコ敵と同じ人間型の敵)。
リベンジオブザセブンでは武装商船団の団員及び提督(エンリケ)がエネミーとして登場した。