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概要

言い回しや表記が数多くある言葉であり、ごめんで済むなら警察はいらない謝って済むなら警察はいらないといった表記(言い回し)のものや、変則パターンとして相手(加害者をはじめとする迷惑をかけた側)の「知らなかった」「反省してる」「冗談」等の言い訳に対して「『知らなかった(反省してる、冗談)』で済む(許される)なら警察はいらねーよ!」といった表記のものもある。

また創作作品内での世界観や専門用語等の要素と組み合わせることで

「ゴメンで済んだらエトレンジャーはいらねぇよ!」

「反省すれば許されるのなら衛兵はいりません!」

「知らなかったで済んだら裁判所はいらないよ~」

のようなアレンジが加えられた言い回しが用いられることがある。

解説

「加害者が被害者に対して謝罪の言葉を述べただけでは、加害者が被害者にしでかしたことに対する罪は帳消しにならない」と念押しする言い回しであり、後述のような被害者側の鬱憤や憎しみや怒りとしての意味合いが多分に込められている語句である。

  • 「自分(もしくは自分の大事な人)や罪もない人に許しがたい(許せない)迷惑や危害を加えておいて、謝ればそれで済む(許される)と思っているのか!」
  • 「お前がしでかしたことに対しての罰や報いを受けたり、罪滅ぼしや償いをしろ! 今すぐにだ!」
  • 「たとえ謝ってもこの先もずっと恨み続けるからな!」

しかし、実際は全てがそんな大げさなものではなく、むしろ感情的に警察を引き合いにすることで、相手の冷静な判断を失わせて自分が優位に立ちたい意図がある。その裏には何かしらの譲歩や利益を相手に求めている可能性が高い。

そもそもがこの言葉を発した時点で発言主(加害者側)の(自分が迷惑や危害を加えた被害者からの)許しを得るための「ごめん」が警察の介入を拒むための「ごめん」にすり替わっているのである。

謝罪を絶対に受け入れないという強硬な姿勢をとるため、加害者側が「何を言っても許してもらえない」と依怙地になってますます謝罪から遠ざかるという恐れもある。

「ごめんで済んだら~」に対する反論のパターン

注意:いずれも相手(被害者)の怒りが余計に増す可能性があるため、実際に用いる場合は自己責任でお願いします

「ごめんで済まなかったら警察が忙しくてしょうがないじゃないか」

「生憎だが警察は民事不介入でね」

「警察呼ぶほど大した事じゃないやん」

「ごめんで済むから警察が成り立ってるんだよ」

「ごめんで済むと思ってるから謝ってるんだよ。」

「なに、この程度で警察沙汰にしたいの?」

「じゃあなんで警察という存在があるのですか?」

「そもそも謝れなかったら人間として終わってるよ?」

余談

ちなみに、加害者側が(自分が被害者にしでかしたことに対しての)罪悪感等や(被害者本人やその味方をする者からの)非難の言葉を受けたことによって泣いた時に対して被害者側が用いる「泣けば許されると思ってるのか」という『ごめんで済むなら~』と文面は大きく異なるが似たような意味合いの語句も存在する。

誤認逮捕などの不祥事で警察側の謝罪に対して「ごめんで済んだら~」と言ったらどうなるのであろうか。

関連タグ

謝罪 ごめんなさい 謝る

許さない……絶対に許さない

論点のすり替え

お前は何様のつもりだ?:同じく居丈高な反論したくなる台詞

てへぺろ(・ω<)サーセン反省してま~す:いずれも「ごめんで済んだら~」以前の論外にも程がある謝罪。

いじめ:学校内において『加害者が被害者に対して相手の持ち物を壊そうが、どれだけの酷い暴力・暴言・仕打ちなどで取り返しのつかなくなる段階(特に自殺)まで心身を傷つけようが、謝る(もしくは反省する)だけで許される』といったケースがとても多いため、正にこれに当てはまる。

お人好し「ごめんで済んだら~」とは対極に位置するといっても過言ではない人の特徴の一つであり、(創作作品内においては)被害者側になっても『ごめんで済む"から"警察はいらない』ということで、自分に危害や迷惑を加えた加害者を無罪やお咎めなし同然で許してしまう事も珍しくない。

謝罪以上の落とし前の付け方としての関連項目

詫び石ソシャゲ(ブラウザゲーム)の運営が利用者(ユーザー)に不手際などで迷惑をかけた際に「謝るだけで許してもらえるわけがない」という自覚から利用者(ユーザー)にお詫びとして渡す魔法石等の通称。限定イベント開催中に迷惑をかけたことにより、魔法石以外のものもお詫びとして渡す場合は補填という言い回しが用いられる。

菓子折り:こちらも前述の詫び石の如く、相手側に迷惑をかけた際に「謝るだけで許してもらえるわけがない」という考えからお詫びの品として渡すもの。

慰謝料損害賠償:普通に考えて「謝るだけで許して貰えるわけがない犯罪や悪行」をやらかした加害者が被害者に支払う賠償金のこと。

ケジメ危ない職業や組織に属する人が、仲間や目上の存在に迷惑をかけてしまった際に、これまた「謝るだけで許してもらえるわけがない」という考えから行う責任の取り方。

焼き土下座血のマニキュア:「ごめんで済んだら~」と怒る被害者(やその味方をする者)の溜飲が下がる……どころか被害者が青ざめるほどはるかにその上を行く落とし前の付け方。

創作作品内での関連項目

ムーミン谷を犯罪でいっぱいにしよう:ある意味ではこれをネタ的に体現している迷言。

反省なら猿だってできるわよ:漫画作品『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の作中エピソード『「女の敵」大追跡!!の巻』にて麗子が述べた似た内容の台詞。

冗談というのはみんなでゆかいに笑えることをいうのです:漫画作品『エスパー魔美』の作中エピソード『マミ・ウォッチング』にて高畑さんこと高畑和夫が述べた、『悪事を働いた者の言い訳を許さない』としての類義語な台詞。

拷問ソムリエ:漫画作品『ヒューマンバグ大学』に登場する、ある意味でこの言葉の体現者と言うべきどころか、それを遥かに極端にパワーアップさせた領域に到達した存在(前述の焼き土下座や血のマニキュアの方が遥かにマシと断言できるレベル)と言うべき人達。

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