概要
ロマンシングサガ2に登場するジェラールと、アバロンのダニことシティシーフのキャットのカップリング。
ジェラールが皇帝のままでキャットとの出会いから始まる運河要塞イベントをクリアすると、ほぼ確実に年代ジャンプが発生(※)し、エピローグのキャット加入シーン直後に世代交代がおきてジェラールとキャットが共にフェードアウトする。
このため、印象的な活躍をして加入するにもかかわらず「実質的にキャットを仲間として冒険する事は出来ない」という残念な構図となりがちだが、そんなプレイヤーの前に、次代の皇帝候補としてビーバーと言う、どこかキャットの面影をもった(メタなことを言えば同職・同性ゆえにドット絵は同じ(色違い)になるので当然だが)新しいシティシーフが登場することがある。
結果、前記した「キャットと皇帝が共にフェードアウトする」という状況ともあいまってプレイヤーの想像を掻き立てる土台となり、そこからジェラールとキャットはロマンシングしてビーバーが誕生した、という解釈により産み出されたのがこのカップリングである(実際にはジャンプ時に48年以上経過するので、娘よりは孫あるいは子孫の方が妥当だが)。
なお、キャットに「アバロンのダニ」と言う愛称(蔑称ではない。単語記事および当人の記事参照)があるため「ジェラダニ」と言うカップリング名の場合もある。
(※ジェラールから代替わりしていない状態でこの年代ジャンプを避けるには、細かい進行管理が必要となる。
具体的には「ゴブリン撃滅作戦」のイベントを無視して進行し、クジンシー撃破直後に格闘家支援に向かわず運河要塞イベントをこなした場合のみ、年代ジャンプを回避できる可能性がある。数値的には、クジンシーを討伐してから(ジェラールが鎧を着てから)の戦闘回数が250回(リメイクでは80回)以下かつ16で割った余りが7以上の場合。
なおディープワン討伐を行わない場合も年代ジャンプを回避出来る可能性が生じるが、討伐しないとシティシーフの協力が得られないので本カップリング的には本末転倒である)
リメイクにおける追加要素
フル3D+ボイス付きになったことで、当該イベントにおける「青年皇帝と盗賊娘の身分差ボーイミーツガール」的な雰囲気が大幅に強化されている。
また、このカップリングで二人の子孫と見なされる二代目シティシーフ「ビーバー」にもテコ入れ(カップリング解釈における)が入っている。
原作SFC版においては、キャットとビーバーはドット絵こそ同グラでもカラーリングが全く違う(キャットは金髪、ビーバーは紫髪)ため、外見的には血縁を感じる要素は特に無かった(当然だが……)
しかし、リメイクであるリベンジオブザセブンにおいてビーバーのデザインが一新され、色違いの同グラだった原作のドット絵版に対し、3Dモデル化されたことで服装や髪形などが差別化された一方、髪色がキャットと同じ金髪系に変更された。
これにより、本カップリングに一層の燃料が注がれる結果となっている。
(参考)SFC版(左)とリメイク版(右)のビーバー
- キービジュアルにおける優遇(?)
リベンジオブザセブンのキービジュアルにも当然のように参加している。
……が、よく考えてみると、なぜここにキャットが混ざるのか分からないメンツである。
ジェラールは最初の主人公、レオンは彼に遺志を託す父王、それ以外の面々は帝国の初期メンバー。つまりゲームを始めて最初に必ず出会うことになる、旅立ちの仲間達となっている。
しかし当然のような顔でそこに混ざっている盗賊娘はというと、ゲーム的には「フリーシナリオになった段階で、イベントの一つで仲間になる可能性のあるキャラ」でしかないのである。
同じような時期、地域で加入するのに影も形も無い格闘家は泣いていい。
キャットの人気の高さ(と、それに対するスタッフの思い入れ)がうかがえる特別待遇であるが、家臣ではなくともゲーム開始時点から帝都アヴァロンに住んでいるキャラではあるので、皇帝の出陣式にちゃっかり紛れ込んだ、という風にも見えるのが彼女らしいと言えるかもしれない。
またゲームプラットフォーム「Steam」の商品ページにおいては、トリミングの問題からキービジュアルのジェラールより左側がゲームタイトルでほぼ隠れてしまう編集となっているため、より一層キャットが目立つ構図になっている。