概要
北バレンヌ地方に存在する国「バレンヌ帝国」の皇帝。長い髪と髭が特徴的な男性である。
モンスター達によって人々の平安が乱される中、平和のための全土統一を目指してモンスター退治に乗り出した。
しかし帝国暦1000年のある日、彼の留守中に長男のヴィクトールが七英雄の1人クジンシーに殺害される。
国を訪れていた謎の女魔導士オアイーブから秘法「伝承法」を授けられた彼は、クジンシーに戦いを挑むも、その必殺技「ソウルスティール」によって返り討ちにされる。
だがレオンの目的は、その技を敢えて身に受けることによって見切り、それを伝承法で第二皇子ジェラールへと受け継がせることにあった。息子に残忍なクジンシーを倒させ、ひいては「平和のための全土統一」を目指させる為、自ら捨て石となったのである。
画集『時織人』の記述によると、帝国の第30代目の皇帝。
戦闘力
所謂「イベント用の特殊キャラクター」であり、一般の仲間キャラ達とは異なるプログラミングがなされている。
武器の中では剣・大剣の技能レベルが最も高く、天の術「ライトボール」も身に付けている。HPも高く、ゲーム最初期では主力となりうる強さを持つ。
しかし技の閃きに関しては最悪で、反撃・回復などごく一部の例外的な技以外は閃かない。また「二段斬り」という剣技をデフォルトで覚えているが、この技は他のキャラで閃き直さない限り技道場には登録されない。
伝承法
オアイーブから齎された一子相伝の秘法。己の身に付けている技能を、任意の人物に引き継がせる技である。
レオンの弁によれば「己の人生を捨てて戦う覚悟がある、強い意志を持った人間」のみが受け継げるという。
ゲーム中は、現在の皇帝が死亡または退位すると後継者を指名し、その者に引き継がせる事になる。
書籍『ロマンシングサガ大全集』の記述によると、古代人が使う延命法「同化の法」を短命種用に調整したものであり、基本的には同じものとのこと。
また「全ての皇帝の遺志は伝承法によって繋がっており、全て同一人格である。故に本当の意味での主人公はレオンである」ともある。
もしこれが本当だとすると、歴代の皇帝は全て脳をレオンに乗っ取られている事になるのだが…。
ただしロックブーケの魅了効果が男性だけに効く点が皇帝すら例外でない点、口調などがそれぞれ異なる点を考えると、完全に同一とも限らない。あくまで元々の人格はそのままベースにして、行動原理はレオンのものになっているといったところか。サガフロンティア2のエッグとも共通点がある。
バレンヌ帝国
帝都「アバロン」を中心とする国家。裏設定的なものは『大全集』に掲載されている以下の程度のものしか確認できない。
- レオンが全土統一を志すまでの1000年間は一般的な国家の歴史を歩んでおり、ヴィクトール運河を築いた事以外は殆ど記録に残っていない。
- 最盛期は東方を除く世界のほぼ全土を領土におさめたが徐々に衰退した。
- 一方ゲーム中では南バレンヌを制圧すると「全盛期の領土を回復した」と表示される為、上記の設定とは矛盾する。
なお「バレンヌ帝国」という国名は1度もゲーム中では呼称されない。単に「帝国」とだけ呼ばれている。
それどころか「バレンヌ」という地名自体、ゲーム中では「南バレンヌ」という地方名の一部でしか登場しない。
その上取り扱い説明書では「バレンヌ王国」と表記されており、大全集に至っては「アバロン帝国」「ロアーヌ帝国(ロマサガ3。本当は侯国だが)」という誤表記まで登場する始末である。
関連タグ
エンペラーズサガ - こちらでも戦士カードとして登場。