プロフィール
※:画集『時織人』の記述より
概要
北バレンヌ地方に存在する国「バレンヌ帝国」の皇帝。ゲーム内における最初の皇帝であり、本作で最初の「プレイヤーが操作するキャラクター」でもある。
長い髪と髭が特徴的な男性。
リメイク版ではフル3D化と声がついた事に伴い、厳かながらもなかなかにダンディな印象を受けるようになった。
厳かな格好(ぶっちゃけ戦闘には不向きで動きにくそうな服装)のまま走り回り、飛び跳る姿にシュールさを感じる人も一部いるようだ。
モンスター達によって人々の平安が乱される中、平和のための全土統一を目指して皇帝である自らも前線に立ってモンスター退治に乗り出した。
その際、武勇に優れる長男のヴィクトールではなく、心優しく戦の心得も皆無な次男のジェラールを戦の経験を積ませるため同行させている。これに関してはヴィクトールから「ジェラールの才能は内政に活かすべきでは」苦言を呈されていた。
しかし帝国暦1000年のある日、彼の留守中にヴィクトールが七英雄の1人クジンシーに殺害される。
ヴィクトールの最期を聞いた彼は、闇雲に向かっても勝てないと判断してか、クジンシーを警戒していた謎の女魔導士オアイーブから秘法「伝承法」を授けられ、そのままクジンシーに戦いを挑むも、その必殺技「ソウルスティール」によって返り討ちにされる。
だがレオンの目的は、その技を敢えて身に受けることによって見切り、それを伝承法で息子のジェラールへと受け継がせることにあった。つまり始めから生きてクジンシーを打倒できないことは想定済みだったのだ。
息子に残忍なクジンシーを倒させ、ひいては「平和のための全土統一」を目指させる為、自ら捨て石となったのである。
帝国の未来を残されたジェラールに託し彼に看取られ死亡する。
父親の記憶、能力、意志を受け継いだジェラールが新たな皇帝となり、バレンヌ帝国と七英雄との長きにわたる戦いが幕を開けることになる。
レオンが文字通り命を捨てて得たソウルスティールの見切り技は終盤でのクジンシーとの再戦、ひいてはラスボス戦でも大いに役立つ事になるため、いかに彼の犠牲が尊いものだったのかがわかる。
物語序盤のみの登場ながら、その存在感と影響力は凄まじかったと言える。
厳かな性格でありながらも、息子ヴィクトールの戦死時には絶叫しクジンシーへの怒りに震える、ヴィクトールを守れずに悔やむヘクターにフォローの言葉をかけたり、リメイク版では戦闘勝利時にジェラールを気にかけるセリフがあったりと、家族や部下達への情と思いやりも深い。
リメイク版の体験版ではジェラールに皇位を継承したところで終了するため終始レオンを操作することになる。
戦闘力
所謂「イベント用の特殊キャラクター」であり、一般の仲間キャラ達とは異なるプログラミングがなされている。
ソウルスティールを受ける前に全滅またはレオンやジェラールのLPが0になるとゲームオーバーのため、レオンやジェラールのLPに余裕があるうちに皇位継承を済ませておきたい。
能力値は素早さが低めだが、それ以外は良水準。
武器の中では剣・大剣の技能レベルが最も高く、天の術「ライトボール」も身に付けている。
しかし技の閃きに関しては最悪で、反撃・回復などごく一部の例外的な技以外は閃かない。また「二段斬り」という剣技をデフォルトで覚えているが、この技は他のキャラで閃き直さない限り技道場には登録されない。
リメイク版では閃き適性が少し改善され、なぎ払い等を閃けるようになっている。
また、初期装備が「レオンの剣」になっており、原作のバスタードソードに相当する攻撃力を持っている。当該剣はウオッチマンの巣にないのでその代用も兼ねているか。
この剣は説明によると「レオンが皇帝に即位した時に作らせた剣 皇帝の地位と共に受け継がれる」となっている。今作ではシステム上フィールド上で敵に先制攻撃をする際にはどのクラスも自身の得意武器の如何に拠らず剣で攻撃するため、この剣で攻撃しているという理由づけであると思われる。
人物関係
家族
- バレンヌ皇后(仮)
レオンの妻及びヴィクトールとジェラールの母に当たる女性。
本編では影も形もないが、画集『時織人』によると『ジェラールが幼い頃に亡くなった』とのこと。ジェラールの動物・読書好きは彼女の影響らしい。
レオンの長男である第一皇子。
父と同じく武勇に優れていたが、アバロンを襲撃したクジンシーによって命を落とす。
レオンの次男である第二皇子。
父や兄とは違って武ではなく学問に優れている。
伝承法によりレオンの能力や記憶、そして意志を受け継いでクジンシーと戦い、更には帝国の未来を背負うこととなる。
家臣
同じ初期パーティのメンバー。
SFC版及びリマスター版ではゲーム開始の時点でレオン・ジェラール親子と共にパーティーにいるが、リメイク版では『最初はレオンとジェラールの二人パーティーで封印の地の外にいる状態からスタートで、先に先遣隊として封印の地に向かっていた彼らと合流して五人パーティーになる』という流れとなっている。
七英雄
帝都アバロンを襲撃し、ヴィクトールをソウルスティールによって文字通り命を奪って殺害した。
そのためレオンにとっては息子の仇であるが、弔い合戦でクジンシーが拠点とするソーモンに向かうもソウルスティールを見切るためヴィクトールの後を追うことになってしまう。
また、弔い合戦直前にクジンシーから「頭を下げてアバロンを差し出せば、重臣に取り立ててやってもいいぞ」と上から目線な勧誘をされるが、レオンはこの誘いを一蹴してジェラール達と共にヴィクトールの仇討ちに挑んでいる。
直接の関わりはないが共通点や対照的な部分があることからアンチテーゼとなっている。
足手まとい扱いされているジェラールを積極的に戦場に連れ出すレオン。足手まとい扱いされているクジンシーに頼み込まれ赤竜隊に入れたが土壇場で田舎に帰るように勧めたワグナス。
オアイーブから接触を受けて伝承法を授かり、息子の仇のためにそれを使って次代に託したレオン。大神官の罠に掛けられ、復讐を果たすために魔物たちを取り込み生き続けたワグナス。どちらも「国の覇権を握らんとした悪役」によって破滅させられているが、その明暗は対照的だった。
またリベンジオブザセブンでは両者の髪型がほとんど同じである。
その他
レオンが封印の地で目的を達成して、アバロンに凱旋した時に謁見に現れた謎の女魔導士。
レオンに前述のクジンシーの危険性について進言してからアバロンに滞在し、ヴィクトールがクジンシーによって亡くなると使いの兵士に呼ばれてレオン以降のバレンヌ皇帝に深く関連することになる秘術《伝承法》をレオンに伝授した。
バレンヌ帝国に雇われている傭兵の男性。
彼及び同じくフリーファイターとしての相方の女性アンドロマケーには『傭兵は自分の武と命を預けるに値する(優れた戦士)と判断できた依頼主のみ従う』というポリシーがあるのだが、レオン及びヴィクトールはそれに当てはまるということで忠誠を誓っており、アバロンにクジンシーが率いる魔物の群れが襲撃してきた際は『裏手に回って魔物を引き受けるため別行動を取っていた』という事情があったとはいえ、『自分がいながらヴィクトールを(クジンシーによって)死なせてしまった』ということをレオンに詫びる会話イベントが『ヴィクトール死亡~レオン死亡』の間でヘクターに話しかけると発生する。
関連イラスト
余談
全てが終わった後、SFC版&リマスター版では酒場で食事を摂る最終皇帝の背後に歴々の仲間達の幻影が次々と現れる中、最後にヴィクトール、ジェラール(金鎧)と共にレオンの幻影が登場する。
なお、通常プレイにおいては全く気にならないことだが、レオンはデータ上では「皇帝」というクラス(ジェラールは「第2皇子」)扱いされているらしく、バグ技等を使ってエンディング後の年表に彼を無理やり掲載させると「皇帝皇帝レオン」という奇妙な表記となってしまう。
バグありRTA等でレオン帝のまま強引にクリアすると、予兆もなく唐突に退位して酒場で呑んだくれるレオンを息子が迎えに来るというなんとも言えないエンディングになってしまう。
リメイク版では伝承法の開始者として正式に年表に載るようになり、そちらではちゃんと「皇帝レオン」と表記される。
こちらのエンディングでは酒場には現れず、仲間達の幻影に導かれるように再び玉座の間に赴いた最終皇帝を穏やかな様子で出迎えるかのような幻影として描かれている。
自らの意思を継いで、七英雄との長きに渡る戦いに終止符を打ってくれた最終皇帝にレオンも感謝しているはずであろう。
なお、二周目以降に『強くてニューゲーム』で引き継いだヒールのサンダルを装備させると閃き不要の固有技「ふみつけ」を使えるが、動きにくそうな格好で宙返りして敵をふみつける親父と言うシュールな絵面が出来上がる。
関連項目
男やもめ:バレンヌ皇后と死別した後も、再婚せずに亡くなったレオンに当てはまる語句。
スクエニ関連タグ
エンペラーズサガ - こちらでも戦士カードとして登場。
ロマサガRS - 配信5周年とリメイク版発売記念にそれぞれ登場。
皇帝(FF2) - 旧スクウェアのRPGの皇帝&声優繋がり。こちらは恐怖と暴力で世界支配に乗り出すラスボスでありレオンとは真逆の悪人である。
ネイル(ドラゴンボール)、地球の神 - どちらもレオンがジェラールに伝承法によって力を託して物語から退場したように、主人公サイドのキャラに力を託して物語から退場した宇宙人。