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「人間、向き不向きがあります。」

ジェラール様は学問でもしていればいいんですよ。」


データ編集

所属バレンヌ帝国
クラスフリーファイター・傭兵隊長※
年齢24歳※
一人称オレ
CV八代拓

※:書籍『ロマンシングサ・ガ2 冒険ガイドブック』より


概要編集

作中におけるクラスフリーファイター(男)』の一番手を務める男性。

眼帯を付けているが、隻眼と言うわけではなくメイン画像およびリメイク版のゲーム中でも分かる通り眼帯で覆われた方の眼は問題なく機能しているので、ファッションとして付けていると思われている。


本編開始の時点では皇帝レオンに雇われており、アンドロマケー共々『傭兵は「自分が命と武を預けるに値する」と判断した依頼主にのみ従う』というポリシーを持っており、最初の皇帝レオンとその長男ヴィクトールは当てはまるということで信頼を置き従っていた(実際レオン操作時にクジンシーの館に向かう前にヘクターに話しかけると『襲撃したモンスターに対処するため』という事情があって裏手に向かっていたとはいえ『自分がアバロンにいながらヴィクトールを死なせてしまった』ことをレオンに詫びる会話がある)。

だが、武勇に優れたレオンとヴィクトールの血縁者ながら、武に優れないジェラールのことは目上の存在(そしてレオンとジェラールの血縁者)という事でタメ口をきくようなマネこそしないものの、戦力としては露骨に見下しており、クジンシーソウルスティールによってレオンの急死に追い打ちをかけるようにゴブリンの群れがアバロンを襲撃した際に、レオンの後を継いで皇帝となったジェラールが出陣する際は文官にジェラールのパーティーに加わるよう要請されても「お断りだ。オレ達は傭兵だ。自分が信じる将にのみ命を預ける」と拒否して同行しなかったが、ジェラールがゴブリン討伐を成功させるとヘクターはジェラールに謝罪。態度を改めて忠誠を誓うようになる。


…なお、ヘクターが同行を拒否した皇帝即位後のジェラール最初の出陣であるゴブリンとの戦いは地味に序盤の難所。しかしオリジナル版とリマスター版では城内に戻れば仲間を補充して5人で戦うことができる。


ところがリメイク版ではレオン離脱直後のメンバー(普通にプレイするとジェラール、ジェイムズベアテレーズになるが、レオンが離脱する前ならジェイムズとベアとテレーズはアバロン宮殿内で他のキャラと替わることが可能である)だけでの対処が強制的になったため、通常プレイならばさほど気にはならないが、ベリーハードやロマンシングモードの場合は陣形が組めないことが割とシャレにならない難易度(強くてニューゲーム機能を使っても前の周で閃いた技と術は引き継がれないため尚更)なので「冗談抜きでヘクターにもゴブリン迎撃に加わって欲しかった」と改めて感じたプレイヤーが続出したとか。

また、クジンシー討伐まではジェラールの皇帝退位はできなくなっている(クジンシー討伐までは全滅orジェラールのLPが0でにゲームオーバーになる)のでこちらではどう進めてもヘクターは必ずジェラールを見直すことになる。


余談編集

画集『時織人』に拠ればレオンの戦いぶりにほれ込んでいるとのこと。


またデザイナーの小林智美氏いわく、彼は「血を見るとキレるバーサーカー」というイメージでデザインされたという。


コミカライズ版ではソーモン攻略の先陣を任される(本人も嬉々として従っている)等、傭兵ながらレオン皇帝から厚い信頼を寄せられていた。

また、その際に傭兵隊長として皇帝からとは別口の褒章を約束して荒くれ者揃いの傭兵団を率いるなど、将としての才器も見せている。

一方、傭兵という立場からか、帝国に忠誠を誓う兵士として生真面目に振る舞うジェイムズとはあまり反りが合わない。


しかし、皇帝となったジェラールを認められず帝国を離れることになる。

(この辺りの時系列はコミカライズと原作の進行の違いから、彼が帝国を離れるのはソーモン解放直後であり、ゴブリン襲来イベントのカットも含めて原作とはタイミングがズレている)

と言うより、心酔していたレオンが亡くなったことのショックから、ジェイムズとの口論等を含めた売り言葉に買い言葉で離れることになったという方が正確なようである。

実際、ジェラールの陣営を去る際には「残りたい奴は残っていいぜ」と傭兵たちに告げている。

その上で多数の傭兵たちが(後の描写を含めて)彼に従っていることから、彼自身にも少なからぬカリスマが存在していることがうかがえる。

また、ジェラールにとってもヘクターが陣営を去る際に必要以上に留め置かんとすることは控えただけでなく、彼の「レオン皇帝は強い男だった!だから俺は雇われたんだ!」という言葉を後々まで引き摺り、自分にはヘクターが従わないかもしれないと考えるなど、彼の存在を大きなものとして見ていた。


最終的に、彼が運河要塞を奪還した事でようやく実力を認め、バレンヌ帝国に骨を埋める覚悟で仕えることになる。

ちなみに、運河要塞のボスであるヴァイカーとは昔の傭兵仲間だった。

その中の問答で「俺より強い奴にしか従わねぇ」「怪物(モンスター)のボスなんてごめんだね」と嘯きつつ、仲間を人質にされると従う(フリをする)辺り、彼の傭兵・戦士としての矜持がうかがえる。

そして、一度は(表向きは)見限ったジェラールに再び傭兵隊長としてのオファーを受けた際には、戸惑いつつも臣下としての礼を取り、バレンヌ帝国の宿将として命の限り仕えることを決めた。


そしてゲームでは同クラスの2番手であるオライオンがヘクターの息子として登場し、七英雄のスービエによって亡くなったジェラールの後を継いで伝承法により後継者(次の皇帝)となる。

ちなみに、奥さん(オライオンの母)はジェイムズの妹だそうである。

なお、ジェラールが次代の担い手としてオライオンに目をかけていたこと等その他諸々を知った上で息子を賭け試合のネタに使うなど、素行はあまり褒められたものではなかった模様。その辺も堅物のジェイムズと反りが合わなかった原因の一つだったのだろう。

もっとも、オライオンが皇帝を伝承したことを知った際の複雑な表情から考えるに、息子に重荷を背負わせたくなかった(からこそ意図的にお行儀良くしていなかった)という親心もあったのかもしれない。

良くも悪くも、不器用な男だったのだろう。


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