概要
2000年にセガによりドリームキャスト用ソフトとして発売され、2002年にエニックス(現スクウェア・エニックス)よりPlayStation2版が発売された。キャロのデザインはにしだあつこ、その他のキャラクターデザインはかのえゆうし。
現在はPSNのゲームアーカイブズにて配信されており、PlayStation 3 / PlayStation 4で遊ぶ事が可能。
2020年にNintendo Switch、およびSteamにてHDリマスター(画質向上)版が発売された。
基本的なゲームシステムは前作『グランディア』を踏襲し、魔法やアイテムの名称など一部の固有名詞にも共通化が図られているが、その一方で世界設定やストーリーには前作との繋がりは一切ない。「冒険」をテーマとしていた前作とは対照的に、本作では暗い過去を抱えた青年を主人公に据え、序盤から光と闇の戦いを前面に押し出した物語が展開される。
あらすじ
金次第でどんな危険な仕事でもこなすジオハウンド(冒険者)のリュードと相棒のスカイ。ある時辺境のカーボ村から依頼が入る。内容はグラナス教の歌姫エレナに同行し、悪魔ヴァルマーを封印する儀式が無事に執り行われるよう行き帰りの護衛をすることだった。
ところが儀式は失敗し、エレナは「ヴァルマーの翼」に取り憑かれてしまう。リュードは懇願を受け、エレナに取り憑いたヴァルマーを封印し、世界中に散らばるヴァルマーの欠片が復活することを阻止するための手がかりを得るため、グラナス教の総本山のあるセントハイム法国までエレナを護衛する依頼を引き受ける。しかし旅の行く手には、古代において光の神グラナスと闇の悪魔ヴァルマーが争った傷跡と伝えられる大地の亀裂「グラナクリフ」が交通の障害として横たわっていた。
物語はリュードの過去の因縁や、次第にリュードに惹かれていくエレナと、エレナの身体に同居するヴァルマーの翼の化身ミレーニアとの三角関係といった出来事を交えつつ展開していく。やがてリュードは冒険の旅の過程で、同じようにヴァルマーとの因縁を持つ仲間たちを得て、ヴァルマーに魅入られた人々に立ち向かっていく。
登場人物
パーティキャラクター
CV:森久保祥太郎
主人公。故郷の村を追い出され、ジオハウンドと呼ばれる放浪の何でも屋をこなしている17歳の青年。
現実主義者でぶっきらぼうだが、根は優しく、情熱的な一面もある。
CV:小西寛子
歌:川澄歌織
ヒロイン。カーボの村のグラナス教会の歌姫。封印されていた悪魔の一部である「ヴァルマーの翼」に取り憑かれてしまった17歳の少女。それを取り除くためにリュードと共に旅に出る。
困っている人を放っておけない性格で、旅の先々で事件に首を突っ込もうとし、他人に無関心なリュードを事件に巻き込んでいく。
CV:鶴野恭子
リュードの旅先で出会う小柄な13歳の少年。母の形見のメダルを探してくれたことをきっかけに旅の仲間となり、共に戦ってくれる。誰とでも仲良く振舞うことができ、育ちが良く礼儀正しい。
CV:郷里大輔
故郷の村をメルフィスに潰され、復讐のために旅をしていた巨漢の獣人。リュードをメルフィスと間違えたことで戦いになるが、和解後は行動を共にするようになる。
CV:岩男潤子
「ヴァルマーの爪」に寄生されていた、感情を持たないオートマーター(自動人形)の少女。「爪」を取り除かれてからはマレッグのことをマスターと慕うようになり、人間の心とは何なのか知りたいという理由でリュードたちに同行する。
敵対するキャラクター
CV:柳原みわ
もう一人のヒロイン。天真爛漫で子供っぽい正確を持つ、豊満な美女。17歳(外見上)。
カーボの村付近のガルミアの塔に封印されていたヴァルマーで、儀式の失敗と共に目覚めた。
ヴァルマーは人間の心の闇に寄生する性質があり、ミレーニアはエレナに取り付いた「ヴァルマーの翼」の仮の姿。現在はエレナとは一つの身体を共有しているが、エレナの意識が薄れるとミレーニアの人格が現れる。
ヴァルマーは、同種を食い合うことで強くなるという性質上、他のヴァルマーパーツを倒して回る事を目的としており、同じくヴァルマーを倒すことを目的としているリュード達としばらく協力関係になる。
CV:千葉一伸
リュードの兄であり、剣士の村ガーランで最強の剣士といわれた男。
かつては村人から尊敬を集める人物だったが、ある事件を機に豹変。マレッグの故郷の村を潰し、ロアンの王国を襲撃し、各地のヴァルマーの封印を解いて回るようになった。リュードが立ち向かうべき宿敵でもある。
- シレーネ
CV:渡辺美佐
23歳。グラナス教の祭司長の地位にある女性。信者から尊敬を集める一方、法王ゼラを盲目的に崇拝しており、ヴァルマーに関わった疑いのある者を、手段を選ばずに異端審問し粛正しようとする非情な一面を持っている。聖堂騎士団を率いリュードらと価値観で対立する。
- ゼラ=イノセンティウス
CV:阪脩
セントハイム法国グラナス教の法皇を務める老人。エレナに取り憑いた「ヴァルマーの翼」を封印する手段を知っている人物、彼に謁見することが物語の目的となる。
物腰が柔らかく、人々の健全な生活を第一に考える人格者。しかし、その全ての人々を救いたいと願う聖職者として愚直すぎる考えが災いを招くことも……。
マスコットキャラクター
ダンジョンなどの暗い場所に生息し、またミニゲームに登場する。
別名・表記ゆれ
一応、ローマ数字を用いた『グランディアⅡ』が正式名称である。
関連イラスト
関連タグ
シリーズ
- グランディア (前作)
- グランディアエクストリーム (次回作)
- グランディアIII (最新作)