ゲーム概要
『アリシアドラグーン』(Alisia Dragoon)は、1992年4月24日にゲームアーツから発売された、メガドライブ用アクションシューティングゲーム。
ゲームデザインには、当時『ふしぎの海のナディア』などをリリースしていたガイナックスが関与し、主人公アリシアのキャラクターデザインは幡池裕行が担当している。
竜の血を引く少女アリシアが主人公のハイ・ファンタジー作品。異星から飛来した邪教の教祖「ドルガー」を倒し邪神「バラーダール」の復活を阻止するのが目的。
雷撃魔法と4種の使い魔によるサポート攻撃を駆使して、全8ステージを進む。
ゲームアーツから1985年にPC-8801用ソフトとして発売され好評を博したロボットシューティング『テグザー』のゲームシステムを一部に取り込んでおり、アリシアのメイン攻撃である自動的に敵を捉える雷撃魔法は『テグザー』の特徴であった「自動照準レーザー」を転用したものである。
ストーリー
物語の10年前。天空より銀の星に乗って現れた邪教の教祖「ドルガー」の勢力により、人々は瞬く間に支配されていく。惑星の危機にただ一人立ち上がった最後の竜騎士も、戦いを巡る陰謀の中で命を落とした。
そして10年。荒れ果てた世界の中、竜騎士の遺児である少女アリシア・ディーナ・レインは、竜の血と父の魂の力を受けて「雷撃の魔法」と「異形召喚魔法」の2つの力に目覚めた。宿命を背負った少女は、父の仇ドルガーを討ち、彼らの崇める邪神「バラ―ダール」の復活を阻止するために旅立つ。
主なゲームシステム
雷撃の魔法(ライトニングボルト)
主人公・自機アリシアのメイン武器。攻撃ボタンを押し続ける間アリシアの手から放たれ、歩きやジャンプ中であっても画面内の敵を自動的にロックオンして攻撃し続ける。
ただしエネルギーゲージが切れると撃つことができなくなり、一部の回復アイテムを除き定期的にボタンを離して自然回復を待つ必要がある。
またゲージを満タンにした状態での一撃のみパワーアップする。雷撃が2本に増え360度全体をカバーする攻撃だが、特に敵に密着した状態での威力が高く、いかに勝負所にゲージ満タンを持ち込むかのエネルギー管理が攻略の一つの肝となる。
使い魔
アリシアの召喚魔法によって現れ、自機の後方に飛ぶオプションキャラ。4種類を切り替えながら進む(使わずに進むことも可能)。使い魔にも個別にHPとレベルがあり、アイテムによりHP回復(死亡時の復活)・レベルアップを行う。
- ファイヤー・ドラゴン
小型の竜。敵を見つけるとある程度自分で移動して火球で攻撃する。
- バーニング・スフィア
火の玉。アリシアの操作でスフィア自身を敵にぶつけて攻撃する。
- サンダー・バード
一定時間ごとに画面全体を雷撃で攻撃する鳥。
- ブーメラン・リザード
敵を追尾するブーメランで攻撃するトカゲ。
その他
- 現在はスーパープレイ・RTAの動画も出回っているが、実際にプレイすると雷撃魔法のエネルギー管理がなかなか厳しく、自動追尾で爽快に敵をなぎ倒すとは初心者にはなかなかいかない。『ファミ通』クロスレビューの評価は5・5・5・4の19/40点。一方、キャラデザ・音楽・世界観などのファン評価は高い。
- パッケージ・取説・カートリッジ表面には幡池裕行デザインによるアリシアの美麗なイラストが描かれ(セガ公式配布の取説)、ゲーム中でもドット絵によるアイキャッチで再現されている。が、(ありがちな話だが)海外版パッケージでは似ても似つかぬアマゾネス女性に書き換えられている。
- 出荷本数は多くなく、状態のよいソフトにはプレミア価格がつくこともあったが、2019年発売のメガドライブミニに収録され、プレイの敷居が大幅に下がるとともに再注目を集めることとなった。
関連イラスト
外部リンク
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