概要
ガーライル3人娘とは、『グランディア』に登場する3人組である。
人物
「ガーライル軍」の所属する女性キャラクター「ナナ」「サキ」「ミオ」の3人組。いずれも階級は中尉で、それぞれ個別の部隊長。
3人ともミューレン大佐に憧れており、彼の側近であるリーン少尉を目の敵にしている。若くして入隊した少女達であったため、周囲の軍人から軍事学校ではよくちょっかいを受けていたが、出世コース入りしたため若くして大多数の一般兵士を差し置いて指揮官職についている。各部隊の隊長だけあって戦闘能力は高く、3人揃った際の戦闘能力は通常の13倍にまで跳ね上がる。
一方で、個々の性格には大きな問題があり、部下の多く(とミューレン大佐)から不評を買っている。
3人とも実はまだ16歳。リーンより1つ年上で、主人公のジャスティンより2つ上である。
軍基地には彼女らの更衣室と思われる部屋があり、軍基地内の扉の暗号を探すイベントで侵入することができる(着替えも見れるよ)。後で散策も可能だが、残念ながら部屋もロッカーも彼女らの衣類が散らかっているだけで、武器やアイテムといった貴重品の類は一切落ちていない。ちなみに暗号に頼らず扉を開けてしまった場合、このイベントが発生しなくなる。
余談だが、彼女らの元ネタは魔法騎士レイアースのメインキャラクターの3人がモチーフになっている。
ナナ
CV:冬馬由美
ブラッディローズ隊の隊長。得意武器はムチという設定だが、本作では一般兵用のアーミーサーベルと、スケバン刑事を髣髴とさせる巨大なヨーヨーを振り回して攻撃する。
必殺技名は「電磁ヨーヨー」であり、どう考えても当時子供の間で流行っていたコイツが元ネタ。(ちなみに主人公ジャスティンの必殺技は「天空剣」と「Vスラッシュ」であり、やはりこちらもコイツが元ネタ。)
高飛車な女王様気質で、男くさい環境と、服が汚れることを嫌うため、発掘作業はだいたい部下に任せている。ブランド物にうるさく、給料のほとんどをつぎ込んでいるとの噂も……。よく新米兵士のゴンツ(主人公ジャスティンの地元の喧嘩相手であるガンツの兄)を買い出しに行かせている。人使いがとにかく荒いため単純に部下から嫌われている。
後日談のデジタルミュージアムでは軍基地ステージの番人として登場する。設定にはあったものの本編では未登場だった「ムチが得意」という設定は、倒した時にブランド品のムチが手に入るという形で登場している。部下の兵士達は「ナナ親衛隊」という名称となっている。
ストーリー終結後はバール将軍の反乱と、ミューレン大佐のクーデターによりガーライル軍が解体されため、定職に就かないまま美貌で多くの男をたぶらかして生きていたが、最後は逆に男に騙されて借金を抱え、旧大陸に出稼ぎさせられる形で都落ちする。
サキ
CV:萩森侚子
ライトニングスター隊(突撃隊)の隊長。3人の中では一番戦闘能力が高く、プロレス技を彷彿とさせる「パワーラリアット」や、「ハリセン」を使った攻撃をしてくる。
決め台詞は「地獄見て来い!」
黙っていればボーイッシュで可愛らしいのだが、ガサツで乱暴すぎるため部下からは嫌われている。細かい計算が苦手なため、基本的に物事を勢いで何とかする脳筋タイプ。体育会系であり部下の教育はほぼ毎日自主トレと筋トレ任せ。物を片づけられない性格。
後日談のデジタルミュージアムでは軍基地ステージの番人として登場する。相変わらず3人の中では部下の兵士(サキ突撃兵)ともども一番強く、戦闘スタイルが物理攻撃に偏っている。
ストーリー終結後はガーライル軍が解体されため、肉体労働の仕事を転々とする形で生計を得ていたが、それでも色々厳しいらしく、割の良い仕事を探すために旧大陸に出戻る事となり、他の2人とバッタリ落ち合う。
ミオ
CV:久川綾
デザートムーン隊の隊長。眼鏡をかけた頭脳派で見た目通りの外道である。人を陥れたり手玉に取る作戦を考えるのが趣味だが、毎回どこかしら肝心な部分が抜けており、あと一歩のところで失敗するのがお約束。口癖は「わたくしの計算によると……」
軍の兵士が新大陸の軍基地で勝手にやっている美人コンテストでは、リーン少尉に次いで2位を獲得している(かなり大きな差はあるが)。黙っていればわりと美人だが、何を考えているかわからない上、時より一人で不的に笑っていたりする様が不気味なため部下からは嫌われている。
戦闘では剣を使う他に、防御力無視のスタンガンで大ダメージ+マヒを与えてくる。神経ガスを充満させた風船による状態異常攻撃「スーパー風船」で、毒、麻痺、眠り状態にして行動を封じてくる。ステータスは3人の中で一番低く、状態異常攻撃さえ何とかしてしまえば楽に勝てる相手。
後日談のデジタルミュージアムでは軍基地ステージの番人として登場する。3人の中では一番弱いが、厄介な状態異常攻撃を繰り出してくる点は健在である。部下の兵士は「ミオ化学班」という名称であり、状態異常を誘発する剣技を使用する。
ストーリー終結後は軍を抜けた後、他の2人と違い、その頭脳を生かして何かしらの職業でガッポリ稼いでいたが、横領(ピンハネ)が発覚したことから指名手配され、命からがら旧大陸に逃亡してくる。
ゲーム内の性能
使用必殺技
・ヨーヨー
ナナの必殺技その1。ヨーヨーで目の前を3回攻撃し、当たった分だけダメージ。
単体攻撃だが、密集してると巻き添えで複数人巻き込まれることがある。
2戦目では「電磁ヨーヨー」という名称になり、稲妻属性になる。
・ヨーヨー回転
ナナの必殺技その2。自分周囲を攻撃する広範囲技。
巨大化したヨーヨーを使い、ハンマー投げ(ムロフシ)のようにその場でぐるぐると回る。
・ハリセン
サキの必殺技その1。詠唱からの発動が速く、キャンセル率が高く非常に危険。
2戦目では「ハリセンホームラン」という名称になり、ノックバック効果が付く。
・パワーラリアット
サキの必殺技その2。単純に威力の高い単体技。
・スタンガン
ミオの必殺技その1。防御力を無視する稲妻属性の単体攻撃。麻痺効果が厄介。
2戦目では「キルスタンガン」という名称になり、威力が上がる。
・スーパー風船
ミオの必殺技その2。1戦目は睡眠と毒、2戦目は睡眠と麻痺の状態異常を誘発させる攻撃。
全体攻撃だが、風船の動きは特殊なので、運が良ければ当たらないこともある。
・デルタアタック
ナナ・サキ・ミオの3人がいる時にだけ使用する強力な範囲攻撃。
初代グランディアには合体技という概念が無いため、毎ターン3人とも使用してくる事も。
本作のトラウマボスの1つ。1戦目はガーラール軍基地からの脱出シーンでそれぞれ個人と1回づつ戦うことになる。雑魚敵が配置されていないステージなので経験値稼ぎができず、下手をすると積む可能性がある。戦闘に慣れているプレイヤーであれば、キャンセルや防御を上手く使ったり、防御力の上がる補助魔法「ディガン」を重ね掛けしたりすることで難なく倒せるだろうが、戦闘や育成を極力避けてきた初見プレイヤーはここで足止めを食らいやすい。
基本的には、ナナは魔法攻撃重視で平均的なステータス。サキは物理攻撃重視でHPが高く、ミオは厄介な状態異常攻撃を得意としHPが低い傾向がある。全員通常攻撃は共通でアーミーサーベルによる隙の無い3回攻撃を行う。待機中は他のモンスターと違い、画面内を縦横無尽に走り回るため、通常攻撃が当てにくいという特性がある。
ゲーム終盤の2戦目は彼女らが3人そろった状態での戦闘になる。敵味方3対3の戦いであるため、一人倒されると一気に総崩れとなる危険性がある。序盤に「私達が3人揃ったら13倍の強さ」と豪語していたのは威勢でも負け惜しみでもなく、実際に滅茶苦茶強くなっている。何が何でも初手の集中攻撃で誰か1体を倒し、デルタアタックを封じてしまおう。
登場キャラクター
・パーティキャラクター
ジャスティン / フィーナ / スー / ガドイン / ラップ / ミルダ
・その他のキャラクター
リーン / リリィ / ギド / リエーテ / ミューレン大佐 / バール将軍 / ガーライル3人娘
関連イラスト
関連タグ
表記揺れ
ガーライル三人娘 → 本稿にて解説