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超電磁マシーンボルテスV

ちょうでんじましーんぼるてすふぁいぶ

東映が手掛けたロボットアニメ。実際には日本サンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)が制作を担った。
目次 [非表示]

概要編集

長浜ロマンロボシリーズ第2作。1977年6月から1978年3月にかけてテレビ朝日系列局(ただし一部系列局除く)などにて放送された。


元々はテレビ朝日がNET(日本教育テレビ)から改名するタイミングを見計らって放送を開始する予定だったのだが、様々なトラブルなどが重なった結果、放送が始まったのは改名から2ヶ月くらい経ってからであった。


作風編集

前作とは打って変わって、大人でも視聴が耐えうる作品を目指している。

大河ドラマや『母をたずねて三千里』を意識しており、親と子等の家族の絆や、主人公と敵との関係性が大きくかかわることとなる。


メインスタッフ編集

原作:八手三郎

キャラクター原案:聖悠紀

総監督:長浜忠夫


あらすじ編集

太陽系より遠く離れた場所に地球に酷似した異星、ボアザン星があった。

ボアザン帝国は角のあるものは貴族で、角のないものは労奴という差別社会であった。

彼らは領地拡大の為、地球歴の西暦1990年(本放送当時から13年後の世界)に地球へ侵略を開始する。


剛健一らチーム・ボルテスVが地球をボアザン星の侵攻から守るストーリー。

しかし物語が中盤に進むにつれ剛健一ら三兄弟の意外な秘密などが明らかとなる。


関連イラスト編集

れんしうVの字斬り


登場キャラクター編集

ボルテスチーム編集

剛健一(CV:白石幸長)

峰一平(CV:曽我部和恭)

剛大次郎(CV:玄田哲章)

剛日吉(CV:小原乃梨子)

岡めぐみ(CV:上田みゆき)

剛健太郎(ラ・ゴール)(CV:二瓶秀雄)

剛光代(CV:近藤高子)

浜口博士(CV:加藤精三)

岡長官(CV:増岡弘)

左近寺博士(CV:大木民夫)

ボアザン星人編集

プリンス・ハイネル(CV:市川治)

リー・カザリーン(CV:小原乃梨子)

ルイ・ジャンギャル(CV:飯塚昭三)

ド・ズール(CV:増岡弘)

ド・ベルガン(CV:内海賢二)

ズ・ザンバジル(CV:寺島幹夫)


海外の反応編集

フィリピンでは大人気作となり、国民の9割がOPテーマを歌う事が出来たり、日本の天皇がフィリピンを訪問した際に国民がOPテーマを歌ったという逸話がある。

だが最終回直前、急遽放送自粛されて国民から猛抗議を受けた。


放送が自粛されたのは、終盤の展開が革命を想起させるものであったため…とネット上では言われることが多く、テレビ番組で上記説が放送されたこともあるがソースが見つかっておらずデマである可能性が高い。PTAによる「子供が親の手伝いもせずにアニメに夢中になりすぎて(玩具を欲しがって)教育に良くない」と言う批判からと言われている(こちらは現地取材を行った人物による書籍や新聞記事などのソースが存在する)。


その後、マルコス政権がボルテスVみたいな結末になってしまうとは皮肉と言えよう(生憎、マルコスの政敵であったベニグノ氏は革命前に暗殺されてしまったが。と言うか、一般的には暗殺事件こそが革命の発端とされている。なお革命直後の大統領に就任したのは彼の妻であるコラソン・アキノである)。

フィリピンの政体が変わった後は何回か再放送され、ブームを再燃させている。

特に『ボルテスVのうた』は革命時に青年たちが口ずさみ、国家警察長官の交代式で流れ、歌手である堀江美都子氏はフィリピン訪問時に国賓級の扱いを受けたという逸話がある。

2024年4月21日に放送された『外国人がガチで投票!世界アニソン総選挙』にて、外国人投票の第3位は『ボルテスVのうた』であったが、その内98%はフィリピンからの票だった。同番組で道行く人に調査を行った結果、日本語歌詞で歌える人は6割以上、そしてボルテスVという作品の認知度は94%という驚異的なものであり、下記の実写版の影響もあるだろうが現在でも若年層の間でも人気が伝播していることが判明した。



そして遂に・・・!!編集

2021年にフィリピンで実写TVドラマシリーズとしてリメイクされることが決定した。東映側にはちゃんとライセンス承諾を得ているため、公式作品である


題名は【Voltes V Legacy


PVを見れば分かるが、ボルテスVへの狂気じみた愛とリスペクトが惜しみなく注ぎ込まれており、OPの【ボルテスVのうた】はタガログ語でも英語でも無く日本語で収録され(監督曰く「日本語じゃないと歌に魔力が宿らない」とのこと)、登場人物達もイメージにぴったり合う人を採用し、ボルテスVに至ってはハリウッドにも引けを取らないレベルの気合いが入ったCGで描き出されている等々、OP通りボルテスVに全てを賭けた内容に仕上がっている。


2023年5月8日、GMAネットワーク系列のTelebabadにて放送。

当初全80話とアナウンスされていたが、いろいろ重なった結果最終的には全90話で完結。

2023年5月8日〜2023年9月8日の放送期間では計算が合わないと思うかもしれないが、これは30分番組でありながら一週間月〜金の毎日放送したため。

放送時間は言うまでもないがゴールデンタイム


2024年6月4日には、同年10月18日に超電磁編集版としての劇場版※1が公開されることとなった。6月4日はアニメ版第1話が放送された記念日でもある。


超電磁編集版はフィリピン版には含まれない追加シーン、CGシーンのリマスターなどが行われた特別版となる様子。


それだけでなく、フィリピン版のテレビシリーズを編集した“超電磁リスペクトTV版”※2が2024年11月12日からTOKYOMXで放送予定である。なお、全90話の日本展開も準備中とのこと。


これに関連して、東映特撮YouTubeチャンネルにてアニメ版の一挙配信も(一回につき通例の2話ずつではなく5話ずつ、それも週1ではなく隔日で)行われているが、いくら特撮で実写化とはいえ、アニメ版の公式配信が東映アニメーションミュージアムチャンネルや東映シアターオンラインチャンネルではなく東映特撮YouTubeで実施されるのは極めて異例である。


※1 ・・・ フィリピンでのTV放送前に劇場公開された物を日本国内向けに修正、リマスターした物

      フィリピンTV版では1話から20話程の内容


※2 ・・・ フィリピンでのTV版90話を20話に編集した物。フィリピン版90話は戦闘シーン(登場

      獣士数は守護神ゴードルを入れて15体)を減らしてベットシーンを含めた恋愛要素を

      増量したストーリー構成、主人公らに絡むオリジナルキャラクター等が原因で賛否両論

      となっている。


関連タグ編集

ボルテスV(表記もれ)或いは登場キャラクター(ロボット)名


超電磁ロボコン・バトラーV(前番組)

闘将ダイモス(後番組)

※ちなみにフィリピンでボルテスVに続き、闘将ダイモスが実写ドラマ化を計画中



ゴッドバード(漫画作品)


科学戦隊ダイナマン - 同原作者による特撮番組。敵組織の「有尾人一族ジャシンカ帝国」は尻尾の数で階級が決まるという、ボアザン星人が角の有無で支配階級を決定していたことと類似した設定を持つ。

クロスアンジュ天使と竜の輪舞 - 主人公アンジュのキャラクター設定に大きく影響を与えた。


エドゥサ革命 1986年2月22日から25日にフィリピンで起きた革命で1986年フィリピン政変や、フィリピン市民革命とも呼ばれている。ボルテスVを放送中止に追いやった独裁者・マルコス大統領がフィリピン軍と市民との団結で退陣に追いやられ、結果としてボルテスVの放送再開→完全放送による完結を勝ち取る。エドゥサ革命中には青年たちが『ボルテスVのうた』を歌っていたという逸話もあり、ボルテスVは間違いなくフィリピン国民を陰で奮起させたに違いない。



メカガメラ:フィリピンによるリメイク作品では、ガメンザーのリメイク版に該当する存在が「GAMERA」という名前で登場しており、同話のタイトル自体も「Gamera」であり、口から火炎を吐くなどの点も類似している。今回のことに関しての著作権の問題などの詳細が不明であるが、ガメンザー自体がガメラへのオマージュが込められたキャラクターであり、ガメラの鳴き声が使われていた場面もある。

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