概要
長浜ロマンロボシリーズ第2作。
原作:八手三郎
キャラクター原案:聖悠紀
総監督:長浜忠夫
あらすじ
太陽系より遠く離れた場所に地球に酷似した異星、ボアザン星があった。
ボアザン帝国は角のあるものは貴族で、角のないものは労奴という差別社会であった。
彼らは領地拡大の為、地球歴の西暦1990年(本放送当時から13年後の世界)に地球へ侵略を開始する。
剛健一らチーム・ボルテスVが地球をボアザン星の侵攻から守るストーリー。
しかし物語が中盤に進むにつれ剛健一ら三兄弟の意外な秘密などが明らかとなる。
関連イラスト
登場キャラクター
ボルテスチーム
剛健一
峰一平
剛大次郎
剛日吉
岡めぐみ
剛健太郎(ラ・ゴール)
剛光代
浜口博士
岡長官
左近寺博士
ボアザン星人
プリンス・ハイネル
リー・カザリーン
ルイ・ジャンギャル
ド・ズール
ド・ベルガン
ズ・ザンバジル
海外の反応
フィリピンでは大人気作となり、国民の9割がOPテーマを歌う事が出来たり、日本の天皇がフィリピンを訪問した際に国民がOPテーマを歌ったという逸話がある。
だが最終回直前、急遽放送自粛されて国民から猛抗議を受けた。
放送が自粛されたのは、PTAによる「子供が親の手伝いもせずにアニメに夢中になりすぎて(玩具を欲しがって)教育に良くない」と言う批判から(NHKによる現地取材)、戦中派による「侍の刀でトドメを刺すのは大日本帝国賛美だ」と言う批判から(同じくNHKによる現地取材)、当時独裁者として権力を振るっていたフェルディナンド・マルコス大統領が「最終回で討たれてしまうボアザン皇帝ズ・ザンバジルを自分、革命軍リーダーのラ・ゴールを(当時亡命中だった)ベニグノ・アキノ」に重ねられて慌てて中止させた(岡田斗司夫による説)など諸説ある。
その後、マルコス政権がボルテスVみたいな結末になってしまうとは皮肉と言えよう(生憎ベニグノ氏は革命前に暗殺されてしまったが。と言うか、一般的には暗殺事件こそが革命の発端とされている。なお革命直後の大統領に就任したは妻のコラソン・アキノである)。
フィリピンの政体が変わった後は何回か再放送され、ブームを再燃させている。
そして2021年にフィリピンで実写シリーズとしてリメイクされることが決定した。東映側にはちゃんとライセンス承諾を得ているため、公式作品である。
関連タグ
ボルテスV(表記もれ)
超電磁ロボコン・バトラーV(前番組)
闘将ダイモス(後番組)
ゴッドバード(漫画作品)
科学戦隊ダイナマン - 同原作者による特撮番組
クロスアンジュ天使と竜の輪舞 - 主人公アンジュのキャラクター設定に大きく影響を与えた。
エドゥサ革命 1986年2月22日から25日にフィリピンで起きた革命で1986年フィリピン政変や、フィリピン市民革命とも呼ばれている。ボルテスVを放送中止に追いやった独裁者・マルコス大統領がフィリピン軍と市民との団結で退陣に追いやられ、結果としてボルテスVの放送再開→完全放送による完結を勝ち取る。
ボルテスVは間違いなくフィリピン国民を陰で奮起させたに違いない。