「グルル、そちはボアザン最高の将軍よ。奴らをひねり潰した暁にはボアザンの半分をやるぞ」
CV:寺島幹夫
概要
ボアザン星間帝国第百二十四代皇帝であり、本作における黒幕。一人称は「余」。
人物像
容姿
金髪の二段横ロールに中世ヨーロッパ貴族を思わせるナイスミドル。腕を通すタイプのマントを着用し、首からペンダントをぶら下げている。
性格
一般的なボアザン星人と同様に角が無い者を差別しているが、彼の場合は後述の理由で権力欲に凝り固まって己の保身のことしか頭にない俗物であり、自分の立場を脅かす存在であれば角を持つ者であっても蹴落とす事も辞さない。
その一方で一応人を見る目はあったようで、因縁の関係であるラ・ゴールの才能を惜しんで頭脳として彼を利用しようとしたり、部下のグルルは所詮使えないと見抜いてたりしていた。
経歴
先代皇帝と腰元(第二夫人)の間の子として生まれたため、従兄弟のラ・ゴールよりも皇位継承順位が低く周囲から白い目を向けられて生きてきた。
その半生が周囲に対する深い怨念と晴れる事の無い鬱屈した性格を形成する事となり、先代皇帝の死後、皇帝の座に就くために継承順位が最も高かったラ・ゴール(剛健太郎)の秘密(生まれつき角が無い事実)を公表して、彼を労奴へ追い落とすとともに帝位に就いた。
しかし、帝位に就いてもそれまでの人生で味わってきた怨念と鬱屈は晴れず、心の隙間を埋めるかの如く過激な宇宙侵略を開始。地球にも魔の手を伸ばし、王位継承権を持つラ・ゴールの子であるプリンス・ハイネルを戦死させる為に彼を地球征服軍司令官に任命している。
劇中での活躍
黄金城に住み労奴階級からの搾取によって豪華な生活を営んでいたが、終盤で地球に逃れたラ・ゴールが結成していたボルテスチームのボアザン本星侵攻と、時を同じくして起こった労奴の一斉蜂起により一気に追いつめられてしまう。
黄金城へと近付く革命の足音に支配者の誇りも正気も失い、自分だけが生き延びようとしてハイネルに地球侵略の全責任を転嫁したため、怒りのハイネルに短剣を食らい、持っていた爆弾により爆死した。
その醜態はそれまで「叔父上」と慕っていたハイネルに「余はこんな蛆虫のために戦っていたのか!」と言わしめる程であった。
関連タグ
ド・ベルガン …直属の部下。
- オルバン大元帥 …次番組の悪の親玉。小物度では同レベルだが悪辣さで言えばオルバンが上。
- エリカ …次回作のヒロイン。第3次スパロボαでは彼女に求婚する。