概要
アッシュブロンド(金髪の一種だが作中では銀髪)と灰色の瞳を持ち、スイス・オーストリア系やイタリア系の血を引くアメリカ人。1981年12月24日生まれの16歳でレナード・テスタロッサの双子の妹。愛称及び地の文における表記は「テッサ」。
〈ミスリル〉作戦部西太平洋戦隊〈トゥアハー・デ・ダナン〉総司令官にして、戦隊と同名の強襲揚陸潜水艦「TDD-1」の艦長。階級は大佐。コールサインは“アンスズ”。
幼い頃から〈ウィスパード〉として、兄には及ばないものの極めて優秀な頭脳を発揮し、ECS(電磁迷彩システム)やTDD-1(デ・ダナン)の実用化に関わってきた。自らが再設計したデ・ダナンを「この子」と呼び、原作では母子に例えられている。年頃の可憐な少女の顔と冷静沈着な指揮官の顔を併せ持ち、戦いを重ねるうちに苛烈な戦士としての精神も培っていった。外国語も堪能で、小学生の頃に一時沖縄に住んでいたため日本語も解する。
反面、運動音痴のドジっ子だが水泳だけは得意。強いストレスに苛まれると、三つ編みの先を口元に押し当てたり、鼻をくすぐったりする癖がある。
部下のメリッサ・マオとは、プライベートでは名前で呼び合う仲で、色々な意味で可愛がられている。
部隊で数少ない同年代の相良宗介にかねてから興味を持っており、長編2巻「疾るワン・ナイト・スタンド」で宗介のセーフハウスに一時避難し、行動を共にしたことがきっかけで恋心を抱く。女社長と係長レベルの階級差故に、長編5巻でようやく彼に雲の上の存在ではなく同じ人間だと理解された。アプローチは割と積極的で、嫉妬からちょっとした意地悪を宗介にすることも。
同じウィスパードの千鳥かなめとは恋敵兼友人となり、上層部に背いてウィスパードに関する情報を提供している。
双子の能力を巡る父カールの危惧が的中し、11歳の時に彼と母のマリアを殺され、兄と共に拉致されかけたところをミスリルに保護される。
その年のうちに兄に去られ、戸惑いを抱えつつもミスリルで研究に打ち込んでいた中で、初恋の人となるバニ・モラウタと出会う。恋愛感情かは不明なものの彼に好意を持たれていたが、ウィスパードへの「ささやき」の影響による自殺という形で死別した。
ECSを用いたクウェートへの核攻撃で十数万もの人命が失われた過去から、贖罪の念を胸に15歳で艦長の座に就いたが、後半では大事な部下たちを奪ったクソ野郎どもに一泡吹かせてやろうという執念が加わり、周囲にもそのことを宣言している。
外部出演作品
スーパーロボット大戦シリーズ
J・Wではデ・ダナンのメインパイロットとして登場するが、強襲揚陸潜水艦で海から出られないという事もあってスポット参戦が多い。が、シナリオではそれなりに出番があったりする。
また海から出られないことへの配慮からか最大射程15とスパロボでも稀に見る長射程を持ち、ヒット&アウェイも持っていることもあり、修理・補給装置も持っているのでお荷物ユニットにはならない、はず。
第3次Z 時獄篇でもスポット参戦が続く。
指揮能力の高さ・気高さ、そしてちょっぴりイジワルな所からFB隊員に目をつけられ、度々マリリン・キャットに代わる彼らの新しい「姫」候補としてスカウト対象になっている。
ちなみに、彼女の前にはかなめがスカウト対象だった。
今作では「揺れるイントゥ・ザ・ブルー」でアニメ版オリジナルの鼻血顔も披露(流石に鼻血の量は控えめになっているが)、その前のビンゴ大会では1等商品である彼女のキスを最初に引き当てたキリコ・キュービィーが辞退した事に内心憤慨している。
本作のデ・ダナンはデフォルトで修理装置も補給装置も所持していないが、戦艦扱いで(一部ステージを除き)ユニットを搭載可能、テッサのエースボーナスが「指揮範囲内の味方の獲得経験値・獲得資金を1.2倍」という育成・資金稼ぎには欠かせないもの。
深海で戦闘するマップも存在し、移動後使用可能で長射程の魚雷がここでも生きる。
そして終盤(及び以降のシリーズ)では、とんでもない改修をされたデ・ダナンで部隊を支える事となる…。
中断メッセージの中に、宗介がリチャード・ヘンリー・マデューカスに「(テッサを)エースにしたんだろうな?」というような趣旨の脅しを受けるシーンもあるものの、終盤の展開やエースボーナスから(急いでいないのであれば)そこまで苦労はしないと思われる。
他作品のキャラとは主に機動戦艦ナデシコのホシノ・ルリ、機動戦士ガンダム00のスメラギ・李・ノリエガとの絡むことが多い。理由としては優秀な女性指揮官同士だからなのだろうが、一部ファンには声優ネタが入っているのではとも。
Another Century's Episode:R
原作「ワン・ナイト・スタンド」時点での登場のためデ・ダナンは無いが、天体観測で異世界に飛ばされたことを確認したり、同様に飛ばされてきたゼロらとの対談をしたり、アーク・アルファのオペレーター(他の面子を考えると実質艦長?)を務めたりと出番は多め。
しかし、中盤でかなめ共々グレイス・オコナー、ブレラ・スターンによってウィンター・ワン陣営に攫われてしまうため、それ以降ではフルメタルートのエンディングにしか出番が無い。
ファンタジア・リビルド
序章よりオリキュレールのオペレーターとして登場。
「フルメタ」世界の崩壊によって部下たちとはぐれており、似たような境遇にある五河琴里と共に主人公たちのサポートに回る。
2021年1月より☆5シューターとして実装されたのだが、問題はその戦闘手段。
なんと、小型化したTDD-1が傍に浮いており、そこから艦載ミサイルをぶっ放す。