そ、サラ・コダマですぅ。
CV:小林愛
ウルグスク自警団に所属する少女隊員。17歳。
赤毛の撥ねたショートヘアが特徴で、ゲイナーやベローとは同じ高校のクラスメイト同士である。
勝気ではっきりしており負けず嫌いな性格。一方で、面倒見の良いしっかり屋だが、しばしばその「しっかりしなければ」という自負から、自分自身を追い詰めてしまう事もある。
元々は孤児であり、盗み等を働いて食い扶持を得ていた経緯から、ピッキング等と言った犯罪関連の色々と物騒な特技を持つ。
元・シベ鉄のアデット・キスラーとは何かに付けて張り合っており、女の意地をかけた駅伝対決は有名。しかし、実は似た者同士で結構気が合う様で、自身の苦手な物がカエルであるのに対し、アデットはナメクジを苦手としている。
パイロットとしてはウルグスク自警団の正式採用シルエットマシン・パンサーに乗る。
他にゲイナーに同乗する形でキングゲイナーに乗った他、自律行動するブリュンヒルデに気に入られコックピットにアスハムと共に閉じ込められたり、オーバーデビルに操られジンバに搭乗したこともある。基本的に操縦者としては普通である。
「身寄りの人間がいない」というある意味「身軽」な環境下で生まれ育った出生から、多くの犠牲を伴う形で実行されるエクソダスについて、推進派の人間の中でも強い魅力を感じており、肯定的な考え方をしている。
それ故に、エクソダスに対して否定的な考え方をしていたゲイナーの事は「ゲームばかりしている情けない引き篭もり」程度にしか見ておらず、歯牙にもかけていなかったのだが、彼が子供の頃に両親をエクソダス反対派の濡れ衣を着せられた上で無残に殺され心に傷を負った事実を知った事で、自分の彼に対する偏見が間違っていた事に気付く。
以降は、エクソダスが原因で大切な物を失いながらも、その憎む対象であるエクソダスにキングゲイナーで協力しなければならないというジレンマを抱えたゲイナーを気に掛ける様になるも、カシマル・バーレの「伝心」のオーバースキルを使った策略で混乱状態に陥った際に、ゲイナーの一大告白では恥ずかしさのあまり真っ赤になって怒っている。
告白の件以降からゲイナーを意識するようになり、彼と親密にあるシンシアに焼き餅を焼くようになっている。
だが、元々本人の思惑はともかく自身に好意を寄せていたゲイナーやベローに対しておだてたり乗せたりする態度が多く(ゲイン・ビジョウからは「男殺しになれる」と評されている)、告白以降もその態度が殆ど変わらないままとなっており、それが結果的にゲイナーの告白に対し不誠実な対応となってしまう。
それに加え、プラネッタの騒動の際に、エクソダスの為に尊敬していたガウリがゲイナーの両親を殺害した事を知る事になるも、それによってゲイナーが心に大きな傷を負っているのを理解していながら、ガウリを庇いたい一心でゲイン等と共に有耶無耶にしてしまい、「エクソダスの為に必要な犠牲」だと割り切ろうと言いだせなかったが、自身でも無自覚の内にゲイナーとの間に深刻な亀裂が生じてしまう。
そしてオーバーデビルの覚醒後、ゲイナーとの亀裂の代償は、手痛い形で自身に降り掛かってくる事になった。
オーバーデビルのスキルである「オーバーフリーズ」したゲイナーを助けようとするが、暗黒面に堕ちた事で鬱屈を表面化させたゲイナーから痛烈なまでの毒舌をぶつけられてしまう。
ゲイナー「お前らが欲しいのはキングゲイナーだけなんだろ!?」
ゲイナー「サラ、君が一番僕を使うのが上手だったよね。僕の気持ちを知っていて、いつも期待を持たせるように振る舞った…。」
サラ「ちょっ…違う! あたしは!」
ゲイナー「最初は鼻にもひっかけなかったくせに!」
オーバーフリーズの影響下とは言え、ゲイナーの容赦無い本心をぶつけられた結果、自分が勝手に彼の理解者になったつもりでいて、実際は彼の苦悩や孤独、告白にすら真剣に向き合おうとしていなかった事をようやく自覚させされたサラは完全に打ちのめされる。
しかし、リュボフ・スメッタナから叱咤された事で後悔の涙を流し、もう一度ゲイナーと真剣に向き合う事を決意。キスで凍らされてオーバーフリーズされ、オーバーデビルの手下となるも、最終回ではシンシアを間に挟み3人で並ぶがこっそり後ろで手を繋いでいる等、ゲイナーとは相思相愛になった模様。