曖昧さ回避
- ケルト神話に登場する神々の一群「トゥアハ・デ・ダナーンTuatha Dé Danann」
- ライトノベル『フルメタル・パニック!』に登場する潜水艦「TDD-1 トゥアハー・デ・ダナンTuatha de Danaan」
- 同上に登場する組織「ミスリル」に所属する戦隊の一つ。
1がルーツであるが、本項では2について解説する。
概要
型式番号はTDD-1。全長218m、全幅44 m。
ミスリル西太平洋戦隊「トゥアハー・デ・ダナン」の中核をなす強襲揚陸潜水艦。艦長および設計はテレサ・テスタロッサ、副艦長はリチャード・ヘンリー・マデューカス。
艦の素体はソ連が建造していた輸送潜水艦「プロジェクト985」。予算不足のために廃棄されるところだったものをミスリルが回収し、テッサがほぼ再設計に等しい改修を加えて完成した。
ブラックテクノロジーを惜しげもなく使用した結果、200mという横たわる超高層ビルと形容されるほどの巨体とは思えない65ノット(120㎞/h)以上という超高速を実現しており、やや無茶はあるものの常識外の横滑り運動すら可能。魚雷を文字通り『回避』するほどの桁違いの運動性能を誇る。さらに「巡航時はもちろん速力を犠牲にすれば、ほぼ完全に無音」という高い静粛性をも併せ持ち、並みの艦では捕捉する事すら困難である。
ダナンの頭脳となる艦の機能を掌握するAI「ダーナ」により、ダナンは省力化が進み巨体のわりに運用に必要な人数が抑えられている。動力に原子炉ではなくパラジウムリアクターを搭載している関係で、静粛性や出力に勝る代わりに燃料切れのリスクを抱えているゆえ定期的(最大8ヵ月)に基地での補給が必要。
その気になれば世界中のあらゆる都市を、文字通り灰燼に帰すだけの性能を持つ。あまりに超高性能であることと、西太平洋戦隊の戦力上の問題から、軍事演習の相手にも困るほどであり、結果として米軍等の潜水艦を弄ぶことを訓練に充てており、米海軍では幽霊潜水艦として、トイ・ボックスのコードを本艦に付与している。
乗員はおよそ250人。
武装として魚雷、アド・ハープーン潜対艦ミサイルやトマホーク巡航ミサイルといったミサイルのほかに8機のアームスレイブを搭載し出撃時にはフライト・デッキなどを使用する。
外部出演
スーパーロボット大戦シリーズ
戦艦ユニットとしていくつかの作品に参戦している。収容能力を明らかに超えた巨大ロボも搭載可能なのはお約束。
画期的な特徴として、スパロボ史上初の実在する兵器名を使用するユニットであることが挙げられる。以前から「戦車砲」「対空ミサイル」など種類をあらわす実在武装は登場していたのだが、ダナンの攻撃時には対艦ミサイルのハープーンや巡行ミサイルのトマホークなど、現実の軍事組織で使われている製品名が具体的に出てくるのである。
スパロボはどんな武装も無理矢理1マス単位の計算に入れてしまう都合上、作品内での描写と比較してわけがわからないほど射程が伸びてしまう武装やキャラも多いが、1000Km単位の射程がある巡行ミサイルを搭載しているダナンの場合、現実相応にするとマップ全部どころかマップ外の敵本拠地などまで射程に収めかねないため、各種ミサイルが妙に短距離しか飛ばない逆スパロボ補正も発生してしまっている。
他のスーパー戦艦連中と比べれば、まだ割と常識的な「潜水艦」であるため、戦場が宇宙に移る『J』や『W』では地球で置いてけぼり、場合によっては轟沈とやや扱いが良くなかったが、『第三次Z』では改造、『V』では追加設定により宇宙に進出。晴れて宇宙戦艦の一員となる超展開も実現している。ちなみに作者公認である。
ファンタジア・リビルド
直接的な登場ではないが、テッサがプレイアブルキャラクターとなった際、彼女の真横に小型の本艦が浮かんでおり、そこからミサイルや魚雷で攻撃をしている。さらに必殺技発動時には三隻に増えて一斉攻撃を仕掛ける。