曖昧さ回避
- 藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』の登場人物。ジャイアン(剛田武)の妹。本項で解説。
- マンガ『TG天使ジャイ子ちゃん』の主人公。名前の元ネタは掲載誌『TECH GIAN』からであり、更なる元ネタは同誌の初代編集長の顔が『(特撮版)ジャイアントロボ』に似ていたからと言う理由。なので1.とは無関係。なお同作者の代表作『ぱにぽに』にも端役として登場している。→二階堂光(本名)。
概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』の登場人物で、ジャイアンの妹。
cv:太田淑子→青木和代(テレビ朝日版第1期)、山崎バニラ、山田ふしぎ※一時代役(テレビ朝日版第2期)
初期はまさに女の子版ジャイアンと言って良いほどの粗暴なキャラクターだったが、出番を重ねるたびに性格は次第に緩和されていき、最終的には漫画家志望の乙女心全開な女の子というキャラクター付けに落ち着いた。
改変前の未来ではのび太と結婚する予定だったが、ドラえもんの介入により、彼女の人生もまた変わった為といわれている。後に茂手もて夫という同じ志を持つボーイフレンドができた。
年頃の女の子らしく、やはり整った顔立ちな男子に声をかけずにはいられないようで、ひみつ道具の効果でイケメンになったのび太に、本人と気が付かずラブコールをかけてしまったこともある。
水田わさび版アニメでは料理が得意という設定が付加された。水田版アニメオリジナルエピソード「恐怖のジャイ子カレー」ではスパイスの段階からルーを作っており(その際、兄と違ってちゃんと味見をしている)、ジャイアンの前例の事で危惧していたドラえもん達を安心させた(ちなみにジャイ子の作ったカレーは黒いが、実際にブラックカレーという物が存在している。ただし、様々な料理を食べてきたスネ夫は存在を知らなかったらしく、仮病を使ってまで恐れていた)。
漫画家の夢
前述の通り、夢は漫画家である。
ペンネームは「クリスチーネ剛田」と名乗り、作中では仲間と一緒に同人誌を制作している。
最初はのび太に酷評されたり、投稿作がなかなか入選せずに悩んでいたこともあり、自分の作品がようやく雑誌に掲載された(ジャイ子自身は気がついていなかったが、実は彼女の悩む姿に心を痛めたジャイアンの手回しとドラえもんの道具の力によるものだった)末にプロデビューを果たすが、みんなプロの受け売りに過ぎないと作品を冷静に見直し、そしてスネ夫に漫画を見せて酷評の感想を聞かされたことで吹っ切れてプロデビューをなかったことにして欲しいと編集者に直談判するなど、漫画に対し真摯で情熱的な一面を見せている。
その後はその努力の甲斐あってなのか、漫画家の才能が少しずつ目覚め、「愛フォルテシモ」という漫画を描いた時は、のび太を感動させ投稿先の雑誌社ラフレジアの編集者からも「すばらしい才能のひらめきを感じる」と電話をもらったり(漫画自体は落選したが)、「虹のビオレッタ」という漫画を小遣い貯めて自費出版した際には、その漫画を購入した漫画コレクターの学生から「結構面白い作品」「今に有名になるだろう」「そうなると(初版の)この本は古本屋で一冊10万円のプレミア物になるかもしれない」と褒められたり、「お兄ちゃん」という漫画を描いた時はもて夫を感動させるほどに成長していく。
さらに大山のぶ代版アニメオリジナルエピソード「さきどりカプセル」では、未来にて「ウェディングメロン」という漫画が500万部突破するほど大成功する姿が描かれていた(さらにさきどりカプセルで召喚されてさまよって消えていくウェディングドレス姿の未来の自身の姿を偶然見かけて「ウェディングメロン」のインスピレーションが湧くというタイムパラドックスが生じた)。
なお、前述ののび太と結婚した未来では専業主婦のような描写がなされており、一族共々莫大な借金を背負う結果になったことを考えると、漫画の才能は芽を出すことすらなく潰えてしまったと考えられる。このため、ドラえもんが未来から来たことで最も救われた人物として話題に上がることがある。
本名
「ジャイ子」はアダ名であり本名ではないが、彼女の正式な本名は不明(未公開)。
一部で「本名はもた子(モタ子)」や「モネ子」、「原作でスケッチブックに"香"という名前が書かれていた」等と噂されたこともあるが、これらの噂は全てデマもしくは誤解(いわゆる都市伝説)である。
前者は原作初期に登場したジャイ子に似たキャラクターである「ボタ子」との混同で名前が訛った説、後者はスケッチブックに書かれた「クリスチーネ剛田」の「ネ」の文字を見間違えた説が有力(参照)である。
ジャイ子の本名が不明になっているのは、
「もし本名を明かしてしまったら同じ名前の子がいじめられる可能性があるため」
と藤子氏本人が配慮した為らしい。また、いずれ本名は明かす予定はあったらしいが、本名が明かされないまま逝去された。
2013年版「どくさいスイッチ」(水田わさび版アニメ『ドラえもん』)では、ジャイアンが存在しない世界で母に「うちには女の子が一人だけ」と言われており、ここでのジャイ子が何という名で呼ばれているのかは不明。さらに同エピソードのリニューアル版ではジャイ子の出番が追加されており、ここでは兄がいないにもかかわらず、元の世界同様「ジャイ子」と呼ばれている。どんな由来でそう呼ばれているのか(それとも本名なのか)は不明。
ちなみに同アニメオリジナルエピソード「シンデレラはどこいった?」では、ジャイ子本人が自ら「剛田ジャイ子です」と名乗っている場面が存在する。また、映画『がんばれ!ジャイアン!!』でも、モテ夫の机に「剛田ジャイ子」という名前が書かれた紙が貼られていた為、少なくともその頃(2001年)からフルネームが設定されたと思われる。
これらの記述を踏まえ、「剛田ジャイ子」が本名と仮定するならば、兄・剛田武が「ジャイアン」と呼ばれているのは、「ジャイ子の兄(アン)ちゃん」だからという説も浮上している(ジャイ子自身はジャイアンを「お兄ちゃん」と呼んでいるが)。
実写
2012年のトヨタCMの実写版ドラえもんではなんと前田敦子が演じることになったが、意外と「適役」との声が多かった。意味深である。
……が、実は二次創作では成長したジャイ子は美女・美少女で著名漫画家、というネタは以前からあった。そしてのび太のことを「未来の旦那様」と言っていることもあった。
関連タグ
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水野英子…トキワ荘漫画家の紅一点。ジャイ子の漫画家を目指している点等のモチーフではないかという説がある。