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水野英子

みずのひでこ

日本の女性漫画家。 山口県下関市出身。トキワ荘に居住した漫画家の紅一点。
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概要編集

1939年(昭和14年)10月29日生まれ。トキワ荘に居住した漫画家の紅一点(ただし、4ヶ月程であり居住というよりは滞在に近いとされる)。日本の女性少女漫画家の草分け的存在で、後の少女漫画家達に与えた影響の大きさやスケールの大きい作風から、女手塚(女性版手塚治虫)と呼ばれることもある。


手塚治虫の『リボンの騎士』によって少女漫画に初めて長編ストーリーが導入された後、それをさらに発展させ1960年代までの間に、絵柄、衣装、取り扱うテーマ、ストーリー展開などの点で、戦後のロマンや西部劇や歴史劇の少女漫画、映画的な技法の少女漫画の基本形を確立した漫画家である。特に男女の恋愛を少女漫画で初めて描いた作家といわれる。


1955年、15歳で漫画家としてデビュー。それから3年後の1958年、初の長編連載『銀の花びら』(緑川圭子 原作)で人気を得る一方、石森章太郎赤塚不二夫と「U・マイア」のペンネームで『赤い火と黒かみ』、『星はかなしく』、『くらやみの天使』を合作し発表した。


トキワ荘にて編集

石ノ森・赤塚との合作の為にトキワ荘へやってきた頃は赤塚の母や石ノ森の姉が同居していた。なお、トキワ荘の男共は女の子の漫画家がやってくるという事で水野の作品のような子に違いないと勝手に色めき立っていたが、当の水野はボーイッシュな容姿であった事と想像とかけ離れていた為に一気に萎えた…らしい。

トキワ荘物語(水野編)では石ノ森と赤塚との執筆作業では夜の雑談となると石ノ森と赤塚は今でいうセクハラすぎる下ネタを水野の前で平気でしていた為、「夜になると会話の質が下がること下がること」と辟易していた。

そして、石ノ森・赤塚・水野が映画鑑賞に出かけた帰りに石ノ森の姉が急逝した事にも立ち会ったらしく、トキワ荘での悲しい思い出としても描いている。


主な作品リスト編集


銀の花びら(少女クラブ、講談社)(原作 緑川圭子(佐伯千秋))

星のたてごと(少女クラブ、講談社

すてきなコーラ(週刊マーガレット、集英社)

セシリア(週刊マーガレット、集英社)

白いトロイカ(週刊マーガレット 1964-1965、集英社)

赤毛のスカーレット(週刊マーガレット 1966、集英社)

ブロードウェイの星(週刊マーガレット 1967、集英社)

ハニーハニーのすてきな冒険りぼん 1966-1967、集英社)1981年にアニメ化もされた。

ファイヤー!(週刊セブンティーン 1969より、集英社)

ホフマン物語(月刊セブンティーン、集英社)

アラーの使者 (原作、川内康範、ひとみ (雑誌)、秋田書店)

フレイヤの涙 (月刊プリンセス秋田書店

ローヌ・ジュレエの庭 (花とゆめ白泉社

ヴィクトール街31番 (花とゆめ、白泉社)

月光石 (プチフラワー、小学館)

川の向こうの家 (ビッグコミック小学館

青燈幻想 (マンガ少年、朝日ソノラマ

ルートヴィヒII世(中公コミックス・スーリ)

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