プロフィール
概要
黒のリヴァイアスの乗組員で本作の主人公。リーベ・デルタの生徒だった頃は第二操船課に所属。
相葉兄弟の兄のほうであり、弟の相葉祐希とは逆に容姿も能力も平均的ながらも協調性に優れ、誰とでも仲良くなれる特技を持ち、忍耐強くもあり、今の自分に出来ることを考えてもいる。
一方で過去の事件もあってか優柔不断で自信が持てないところもあり、ゆえに正論に頼ってしまうという弱さも見られるが臆病者というわけではなく、時に後先考えずに行動することも。口癖は「なんなんだよもう」
弟の祐希を初め、多くの人間たちに殴られがちな上、平均的な能力以上に争い事が嫌いなことから反撃しようとはしない。ゆえに「サンライズ作品最弱の主人公」とも呼ばれているが最終的には「サンライズ作品最強の主人公」とも呼ばれるようになる。
宇宙船を舞台としたSF作品の主人公の身ながらも艦長やパイロットではないことも昴治の特徴であり、ルクスン・北条時代は雑用、エアーズ・ブルー時代はブリッジクルー、ユイリィ・バハナ時代はリフト艦パイプ役、尾瀬イクミ時代は雑用と艦長が替わる度にポジションも変化していった。
女性関係
平均的な容姿・能力ながらも人当たりの良さや主人公ゆえに女性との交流は少なくなく、恋愛面においては3人の女性と交際した。
1人目の交際相手は耶麻沢ケイコ。中学2年生の頃に交際するも祐希にあてつけで横取りされてしまう。それに対し、昴治は苦笑いするだけだったが内心では悔しがっており、後に祐希に蒸し返された際には引っ叩いている。
2人目の交際相手はファイナ・S・篠崎。ケイコのときのように祐希に邪魔されることなく、良い感じになっていくが過去を断ち切ることに迷いのないファイナの姿に自分が辛い過去から逃げているだけなことに気づいたことから別れを言い渡す。
3人目の交際相手は蓬仙あおい。当初は世話を焼いてくる幼なじみにしか思っていなかったが青のインプルスとの戦闘であおいとのやり取りを思い出したこととファイナとのすれ違いを経て、本心ではあおいが好きなことを自覚し、リヴァイアス事件後に交際を始める。
恋愛面以外での女性との重要な交流では似た者同士のユイリィや助言をくれたカレン・ルシオラ、シンクロが多かったネーヤが挙げられる。
本編開始前
幼い頃に両親が離婚し、兄弟は母・相葉律子と共に生活。当時の昴治はやんちゃな性格で逆に泣き虫な祐希をリードしており、離婚後は祐希の父親代わりにもなろうとするがそれが逆に祐希の反発を招き、ケイコの一件後の自宅での大ケンカで窓ガラスを割って、庭に叩きつけられ、右肩に傷が残ってしまう。
小説版では傷が元で右腕が背中に回らなくなったことや離婚した父親にたまに会いに行っていることも語られた。
本編での動向
リヴァイアス内ではイクミ、ニックス・チャイプラパット、雅明弘とグループを組む。
先述のとおり、雑用とブリッジクルーを経て、リフト艦パイプ役になるもツヴァイが弱体化していたためにパイプ役を果たせず、イクミがクーデターを成功させた後はパイプ役とブリッジクルーを解雇され、雑用に戻ることになった。
以降はあおいを支え、衣服整えといったあおいの仕事を手伝うようになるもあおいと共にシュタイン・ヘイガーの策略でCランクからEランクに降格・隔離されてしまう。脱出成功後、イクミを説得するも聞き入れられず、ブルーから託されたニードルガンを奪われ、それで瀕死の重傷を負わされてしまうがクリフ・ケイの手術のおかげで一命を取り留める。そして、リヴァイアスの歪みにケジメを付けるためには投降しかないと結論を出し、イクミに殺されることも承知の上で説得にあたり、祐希との和解の始まりや明弘のニックスの子分からの自立にも繋がる。
救助後、政府からリヴァイアス再乗艦を依頼されるも大人たちに激怒。メッセンジャーの矩継真琴を禁じ手にしている暴力を使う代価とリヴァイアス事件の傷を分からせる意味も込めて、肩より上に上がらなくなった右腕を使って殴るが他人事ではないことに気づいたことから「明日のためにすべきこと」を胸に再乗艦し、イクミのことも許した。
漫画版
あおい視点の話ゆえに出番は多く、原作以上にあおいの支えになってもおり、あおいグループが崩壊して、あおいが1人になってしまった際にはあおいを休ませ、彼女の分までポイントを稼ぐという気遣いも見せた。
余談
- 当初の案では昴治はイクミに殺害され、それが元で艦内では次々と殺人が起こり、救助後、ユイリィが矩継に惨劇を語るというバッドエンドも予定されていた。
- オープニング映像で昴治が宇宙の闇に消えていくようなシーンや実際にイクミに撃たれたことで死にかけたことはその名残であった。
- さらに宇宙の闇に消えていくシーンで映されている星はイクミの故郷である木星であり、この辺もイクミによる昴治殺害を表していた。
