カレン・ルシオラ
かれんるしおら
「やりたいことに優先順位をつけて、努力しなくていいから覚悟を決めるの。それだけで大抵のことはできるわ」
サバサバした性格で誰に対しても気さくに接する。両親とは死別しており、天涯孤独の身。
その経歴ゆえか孤独に対して高い耐性を持っており、艦内では誰かとつるんだり、グループを形成することなく、他の生徒たちからはやや離れた場所にテントを張って、そこで一人で寝起きしている。音楽チップを収集するのが趣味で、他の生徒たちからポイントと交換でチップを集めている姿が確認できる。
自分と同じ一匹狼タイプ(彼女は他人と穏やかにコミュニケーションが取れるので周りからはそう思われていないが)の祐希に個人的興味を持ち、アプローチをかけ、行動を共にするようになっていく。
また、彼の兄である昴治のことも何かと気にかけ、「お兄さん」と呼ぶようになる。
冒頭のセリフは不穏化するリヴァイアス艦内で自分はどうすべきか、何をしたいのかを迷う昴治に向けて言った言葉である。
序盤は目立った活躍はしておらず、中盤に差し掛かるあたりまではモブ同然というべき立ち位置だったが、実は第二操船科でも上位5人の中に入る成績優秀者である。劇中で公開された成績表では第二操船課の5位となっているが、本気を出せばラリィ(3位)、マルコ(4位)を上回り、首席の祐希や次席のイクミに次ぐ実力(※)の持ち主らしい。
後にグランとソンの事件の影響でヴァイタル・ガーダー(アインヴァルト)のパイロットが不足したことを受け、操縦メンバーに抜擢される。能力の高さもさることながら、リフト艦にメインブリッジとのつなぎ役として出向した昴治が戦闘時、身の置き所がないのを見て取って、「サーバーの反応が悪い。自分達は手が離せないから具合を見てきて」とさり気なく仕事を振るなどの気遣いも出来る。
※当人曰く「目立ちたくない」という理由でわざと実力を抑えていた。
終盤でイクミに射殺されかかる昴治を見捨てようとした祐希を「馬鹿!兄弟でしょ!?」と叱咤し、イクミが昴治を射殺するのを止めさせるきっかけを作った。
事件終結後は面識のない遠縁の親戚に引き取られていたが、折り合いが悪く、すぐに家出。祐希とともにリヴァイアスに再乗艦した。