CV:ゆかな
『舞-HiME』における「風花真白」に対応する、『舞-乙HiME』キャラ。
アニメ版
アニメ版『舞-乙HiME』は主人公アリカ・ユメミヤ]の成長物語でもあるが、同時にマシロの成長物語でもある。
当初は我が儘なお姫様→女王様であったが、様々な経験が彼女に大きな影響を与え、物語終盤には自身の出自を知った上でそれを乗り越え、分別を弁える善き女王に成長した。
14年前にヴィントブルームが襲撃され、王女が行方知れずとなり、その後大臣が赤子だった王女を発見したとして共に来たのがマシロである。
しかし、一度行方不明になった事でその出自を疑われており、マシロ自身もまた疑っていて、誰にも弱みを見せぬ様にワガママな振る舞いを繰り返していた。
ナギによりヴィントブルームが制圧され、マシロ自身も国を追われるという試練に晒される。難民に紛れて国外へ逃亡した後、アオイ・セノーの決死の覚悟の行動とミミとの出会いと永遠の別れ、そしてミドリから王としての資質を学び、最終決戦にてアリカと共にアルタイ・シュヴァルツ連合軍に勝利を収めた。
後日譚である『Zwei』では、女王としての成長を見せるが、為政者としての立場が、アリカが民衆の心情に共感する姿勢と対立してしまい、思い悩む事となる。ユナの襲撃に対抗する為、ニナ・ウォンとも『海神の翠玉』で一時的に契約を交わす。
前作で浮上した偽物疑惑は本編終盤で事実である事が確認されている。故にヴィントブルーム王族の血統とは無関係(マシロ本人は「大臣が何処からか連れてきた傀儡」だと推定している)。またシアーズの子孫でもなく(ミユやユナの識別ビジョンに反応が無い)、その出自は劇中では語られなかった。高次物質化エネルギーを遮断されたユナがマシロを取り込んだ際、それまでの真祖フミの擬態から急激に変容し、チャイルド(『舞-HiME』で一瞬だけ登場した鬼真白)の姿を披露している。
漫画版
本作では彼女に相当するキャラが物語冒頭で暗殺されており、その替え玉の少年である「マシロくん」が主人公となる展開。
序盤ではアニメ版と同じく「マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム、通称:マシロ姫」という表記だったが、後半からは「真白姫」と呼ばれる様になる。
マシロは元より、漫画版の真白姫の性格についても実はアニメ版のマシロ姫とは性格がかなり異なっている(ファンから「真黒姫」と呼ばれている事からお察し下さい)。
漫画版のネタバレ
実は、真白姫は一度自らの命を絶ち、暗黒の魔神と恐れられている「HiME」を召喚する力を得て蘇っていた。序盤から中盤までは登場しなかったが、後半になってマシロ達の前に姿を現す。
力と恐怖で世界を支配しようとする姿勢をマシロに反発され、抗争を繰り広げる事になる。
しかし、真白姫も真の黒幕だったセルゲイ・オーギュストの操り人形に過ぎず、終盤に自らが操作していたと思っていたオトメの真祖、フミ・ヒメノによって殺されてしまう。実際には彼女は蘇っておらず、セルゲイの支配下にあったフミが高次物質化能力によって作り上げた人形に彼女の魂を封じ込めただけに過ぎなかった。死の直前、マシロとは双子の兄妹である事をセルゲイに教えられた時は、口ではマシロを兄と認めようとせず、自分は両親の唯一の子供と複雑な涙を流しながらマシロの腕の中で息を引き取り消滅した。
後日譚の『嵐』では、最終回にて天国で出会ったナギ・ダイ・アルタイを尻に敷くイメージが出ている。