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アドマイヤジャパン

あどまいやじゃぱん

2002年生まれの競走馬。主な勝鞍は2005年の京成杯。三冠馬ディープインパクトのクラシックでのライバルの1頭としても知られるが、引退後には馬とは思えないある姿から日本中の注目を集めた。
目次 [非表示]

名声が与えられるかどうかは


時の巡り合わせ


最後に認めるのは

他ならぬ自分自身だ


《土曜名馬座◆第二百七十一夜「ダイスを振れ」より》


プロフィール編集

生年月日2002年4月16日
英字表記Admire Japan
性別牡→セン
毛色栗毛
サンデーサイレンス
ビワハイジ
母の父Carleon(IRE)
生産早田牧場新冠支場(北海道新冠町)
馬主近藤利一
調教師松田博資(栗東)
主戦騎手横山典弘
戦績10戦2勝
獲得賞金1億6863万円
企業広告出演料1000万円

父はサンデーサイレンス。母は1995年の最優秀3歳(現2歳)牝馬ビワハイジで、その第3仔。GⅠ6勝のブエナビスタは4歳下の半妹にあたる(父スペシャルウィーク)。

母父カーリアンは1983年のジョッケクルブ賞(フランスダービー)馬であり、引退後はニジンスキーの後継種牡馬の一角として活躍。日本調教馬でもビワハイジの他、日本ダービー馬フサイチコンコルドなど計5頭のGⅠ馬を輩出している。


なお、アドマイヤジャパンが生まれた直後に早田牧場は倒産した。母ビワハイジはノーザンファームに移り、のちに産駒から6頭が重賞馬に育つというJRA記録を打ち立てるのだが、ジャパンは産駒初かつ早田牧場時代の仔で唯一の重賞馬である。


アドマイヤの冠名から分かる通り、馬主は近藤利一。調教師は、後に妹のブエナビスタも手掛ける松田博資


競走馬時代編集

2歳(2004年)編集

2004年12月5日の新馬戦で安藤勝己を背にデビュー戦勝利を挙げた。

続いて初の重賞となるGⅢラジオたんぱ杯2歳ステークス(現GⅠホープフルステークス)に出走。

横山典弘に乗り代わったがヴァーミリアンの3着に敗れた。


3歳(2005年)編集

年明け初戦の京成杯(GⅢ)を1番人気に応えて勝利。なお、2着はのちに皐月賞2着馬となるシックスセンスだった。


そしてクラシックの有力馬として弥生賞(GⅡ)に挑むが、アドマイヤジャパンの前に立ちはだかったのは、稀代の怪物だった。

弥生賞は2着、皐月賞は3着、幸英明が乗った東京優駿は10着、再び横山に戻った神戸新聞杯(GⅡ)は5着。

そして、第66回菊花賞ではハナを切ったシャドウゲイトと2頭での大逃げを打ち、最終直線でシャドウゲイトを突き放し一時は後続に5馬身ほどもつけて先頭に立ったが、差されて2着。

この5戦を勝ったのはすべてディープインパクトであり、アドマイヤジャパンは三冠達成引き立て役となってしまった。


その後アドマイヤジャパンはジャパンカップに出走したが、アルカセットの11着に大敗した。


4歳(2006年)編集

古馬としての初戦は産経大阪杯(当時GⅡ)。

横山に代わって岩田康誠が騎乗。2番人気に推されたが、カンパニーの9着に敗れた。


その後、天皇賞(春)へ向けて調教していたが、屈腱炎を発症したため回避。そのまま9月に引退が発表された。


通算成績は10戦2勝。

ディープインパクトには0勝5敗と全く歯が立たなかった。


引退後編集

種牡馬成績編集

引退後は種牡馬となるも、直仔からはJRAの重賞勝利馬は出ず、2018年を以て種牡馬も引退。


2021年の阪神ジュベナイルフィリーズサークルオブライフが勝利し、母の父としてGⅠ勝利を挙げた。

Yogibo宣伝部長?編集

2019年7月、ヴェルサイユリゾートファームに移り、乗り馬となった。

そんなアドマイヤジャパンが再び脚光を浴びたのは、2022年の5月。

20歳となったアドマイヤジャパンがYogiboのソファ(ビーズクッション)を枕にして横たわる姿を映したヴェルサイユの公式動画がTwitter等でバズったことで、人をダメにするソファでダメになる馬」として、馬の無防備な寝姿は衝撃を持って全世界に受け止められ、競馬を知らない人たちからも注目されることとなった(馬は外敵の心配がない飼育されている環境であっても立って寝ることが多く、本当に安心しリラックスできる環境でない限り横にならない上に、仮に横になって寝たとしてもその時間は非常に短く合計して一日二時間あるかないかであるため、動画撮影時のアドマイヤジャパンは本当にリラックスしていたことになる)。


<公式CM・15秒バージョン>

<公式CM・30秒バージョン>

ついには2022年8月に、YogiboとのCMキャラクター契約締結が決定し、Yogiboの社長が作った擬似CMとほぼ同じ構成のテレビCMが日本全国で放送されることとなった

契約金額は1000万円。ちなみにこれは、牧場で消費されるニンジン12年分の金額に当たるらしい。

文字通り、自分の食事代を自分で稼いでいる

また、これによって、かまいたち指原莉乃はじめしゃちょーなど、これまでYogiboのCMに出演してきた数々の芸能人や著名人を差し置いて、ホームページのトップにアドマイヤジャパンが掲載、アドマイヤジャパンのテレビCMも2023年になっても引き続き放映されている。

更には、これにより引退馬の事業性が金融機関に認められたことで、ヴェルサイユリゾートファームが融資を受けられるようになったという、引退馬保護に関わる重大な一歩をも踏み出してみせた。


これまで、タイキシャトルの鼻息の匂いを嗅いで悶えたり、牧場猫ほっけの後ろを同じ速度でどこまでも追いかけたりといった面白動画を撮られたこともあったアドマイヤジャパン。ディープインパクトはこの世を去ったが、かつてのライバルは彼の分まで逞しく生きるであろう。


関連タグ編集

競走馬 05世代 Yogibo

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