出走表
馬番 | 馬名 | 性別年齢 | 騎手 |
---|---|---|---|
1 | コンラッド | 牡3 | 小牧太 |
2 | ヤマトスプリンター | 牡3 | 池添謙一 |
3 | ミツワスカイハイ | 牡3 | 渡辺薫彦 |
4 | ローゼンクロイツ | 牡3 | 安藤勝己 |
5 | アドマイヤフジ | 牡3 | 福永祐一 |
6 | アドマイヤジャパン | 牡3 | 横山典弘 |
7 | ディープインパクト | 牡3 | 武豊 |
8 | シャドウゲイト | 牡3 | 佐藤哲三 |
9 | エイシンサリヴァン | 牡3 | 吉田豊 |
10 | レットバトラー | 牡3 | 幸英明 |
11 | シックスセンス | 牡3 | 四位洋文 |
12 | ピサノパテック | 牡3 | 岩田康誠 |
13 | ディーエスハリアー | 牡3 | 石橋脩 |
14 | フサイチアウステル | 牡3 | 藤田伸二 |
15 | マルブツライト | 牡3 | 松岡正海 |
16 | マルカジーク | 牡3 | 角田晃一 |
レース前の前評判
この年の春のクラシックはディープインパクトが皐月賞、日本ダービーを勝っており、前哨戦となる神戸新聞杯も勝利。ここまで無敗だったため、シンボリルドルフ以来の無敗3冠がかかっていた。さらに日本ダービー2着のインティライミは故障で菊花賞を回避。これにより、対抗馬不在の状態となり、ディープインパクトは単勝1.0倍の1番人気に押された。最終的な単勝支持率は79.03%になり、1963年のメイズイの83.2%に次ぐ歴代2位となった。
あえて、対抗馬をいうなら前哨戦神戸新聞杯2着のシックスセンス。しかし、この馬の単勝ですら20倍以上。
ディープインパクトの三冠か、それとも世代屈指のステイヤーがディープインパクトの三冠を阻止するか。注目のレースが切って降ろされた。
レース展開
シャドウナイトとアドマイヤジャパンの大逃げでレースが展開。ディープインパクトがこれまでにない好スタートをきめたが、頭の良さが影響し、1周目の坂でかかってしまう。直線で立て直すと、中団に入った。そのままレースが進み、最終コーナーでアドマイヤジャパンがシャドウナイトを競り落とし、先頭に躍り出ると、残り400mからディープインパクトが一気に追い込む。一時は10馬身以上あった差はゴール前で逆転。そのままディープインパクトが2馬身の差をつけて優勝した。
レース結果
1着 ディープインパクト
2着 アドマイヤジャパン
3着 ローゼンクロイツ
4着 シックスセンス
5着 フサイチアウステル
快挙
この勝利によって、ディープインパクトは7戦7勝、シンボリルドルフ以来の無敗3冠を達成した。
また、この日の京都競馬場の入場者数は菊花賞が行われる週としては過去最多を更新。歴代でも2位の入場者数となった。
GⅠレースにおいて、単勝が100円元返しになったのはシンザンの天皇賞秋以来である。
備考
・この記事の読み仮名にもなっている『これが日本近代競馬の結晶だ!』はゴール前に実況の馬場鉄志アナが言った言葉であるが、ディープインパクトは両親ともに外国馬である。しかし、サンデーサイレンス、ウインドインハーヘアの経緯を考えれば、日本近代競馬の結晶と言われてもおかしくない。
・現在、よほどの人気でない限り、1.0倍のオッズに10円分がプラスされる「JRAプラス10」の制度の例に使われている。この制度が導入されていた場合、単勝は1.1倍になる。