※馬齢は2000年までの旧表記で記載する。
データ
本番までの動き
ミホノブルボンがデビューからここまで7戦無敗でクラシック二冠を達成し、史上5頭目、シンボリルドルフ以来2頭目の無敗での三冠達成が掛かっていた。さらに、シンボリルドルフは朝日杯に出走していなかったため、3歳GⅠを含む無敗で三冠達成となれば、初の偉業だった。
しかし、ミホノブルボン陣営が最も危惧していた馬がライスシャワーだった。
スプリングステークス(GⅡ)での初対決からここまで4度対戦して先着しているも、ブルボンとの着差は徐々に詰まっていった。
そしてミホノブルボン陣営にさらなる試練が立ちはだかる。京都新聞杯で大敗したキョウエイボーガン陣営が「どのような結果となっても道中でミホノブルボンに先頭は譲らない」と逃げ宣言を出したのだった…。
出走馬
枠番 | 馬番 | 名前 | 騎手 | 人気 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | ヤマニンミラクル | 河内洋 | 5 |
1 | 2 | メイキングテシオ | 大崎昭一 | 6 |
2 | 3 | サンキンタツマー | 石橋守 | 14 |
2 | 4 | メイショウセントロ | 上籠勝仁 | 18 |
3 | 5 | ワカサファイヤー | 小屋敷昭 | 10 |
3 | 6 | グラールストーン | 松永昌博 | 9 |
4 | 7 | ミホノブルボン | 小島貞博 | 1 |
4 | 8 | ライスシャワー | 的場均 | 2 |
5 | 9 | ランディーバーン | 菅谷正巳 | 16 |
5 | 10 | マチカネタンホイザ | 岡部幸雄 | 3 |
5 | 11 | ヘヴンリーヴォイス | 田面木博公 | 17 |
6 | 12 | キョウエイボーガン | 松永幹夫 | 11 |
6 | 13 | ヤングライジン | 佐藤哲三 | 12 |
6 | 14 | バンブーゲネシス | 武豊 | 7 |
7 | 15 | セキテイリュウオー | 田中勝春 | 13 |
7 | 16 | スーパーソブリン | 横山典弘 | 4 |
7 | 17 | セントライトシチー | 南井克巳 | 15 |
8 | 18 | ダイイチジョイフル | 千田輝彦 | 8 |
レース展開
ようやくここで、ようやくここでミホノブルボンが先頭に立った!
ミホノブルボン先頭で第4コーナーをカーブする!あと400mか!
どっからでもなんでも来い!という感じかミホノブルボン!ミホノブルボン!
ライスシャワーが襲い掛かってくる!外からライスシャワー!外からライスシャワー!
黄色い帽子はマチカネ!黄色い帽子はマチカネタンホイザ!
さあミホノブルボン逃げる逃げる!
外からライスシャワー!ライスシャワーかわしたか!ライスシャワーかわしたか!
内からマチカネ!内からマチカネ!あ~ライスシャワー先頭に立った!
ミホノブルボンは三冠にならず~!ライスシャワーです!ライスシャワーです!
あ~っという悲鳴に変わりましたゴール前!あ~っという悲鳴に変わりましたゴール前!
昨年のレオダーバンと同じように、ダービーの2着馬が菊花賞を制しました!
JRA公式動画
レース結果
着順
順位 | 枠番 | 馬番 | 名前 | 着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 9 | ライスシャワー | 3:05.0(レコード) | 2 |
2 | 1 | 2 | ミホノブルボン | 1と1/4 | 1 |
3 | 6 | 12 | マチカネタンホイザ | アタマ | 3 |
4 | 2 | 4 | メイキングテシオ | 7 | 6 |
5 | 5 | 10 | ダイイチジョイフル | 2 | 8 |
払い戻し
単勝 | 8 | 730円 |
---|---|---|
複勝 | 8 | 170円 |
複勝 | 7 | 110円 |
複勝 | 10 | 220円 |
枠連 | 4-4 | 490円 |
馬連 | 7-8 | 490円 |
その他
ミホノブルボンはライスシャワーに三冠を阻まれ初黒星を喫するも、三冠まであと一歩まで迫ったことから最優秀4歳牡馬および年度代表馬を受賞した。
その後ジャパンカップを目指して調教するも故障が発生し、そのまま復帰することなく1994年に引退。
なお、ミホノブルボンが果たせなかった「3歳(現2歳)GⅠを含む無敗で三冠達成」は、2020年にコントレイルが初めて達成した。
関連タグ
【前回】1991年(第52回) 優勝:レオダーバン
【次回】1993年(第54回) 優勝:ビワハヤヒデ