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概要

声:麻生美代子(1969年10月5日~2015年9月27日)、谷育子(2009年6月14日放送分のみの代役)→寺内よりえ(2015年10月4日~)


磯野フネは、『サザエさん』の登場人物である。

(原作では「磯野 舟」と漢字表記されていることもある)


磯野家の主婦で、サザエカツオワカメ母親。夫は波平マスオタラちゃん祖母に当たる。


初登場は連載第一回目の一コマ目である。正確にはカツオとワカメと一緒に挨拶という登場である。ちなみにサザエの初登場はその回の三コマ目。


隣人の伊佐坂家の主婦・お軽とは女学校の同級生で仲が良い友人関係である。アニメでは穏やかな人柄に描かれている。しかし、友達と遊びに行っていて夜になってもなかなかカツオが帰ってこないことを心配し、夜遅くになって帰ってきたとき母親として厳しく叱りつつも無事に帰ってきたことに感極まって泣いてしまったこともある。このときばかりはカツオも反省し「お母さんごめんなさい」と泣いていた。原作でのフネは気性の激しい面があり、カツオの友達が大勢遊びに来ていててんてこまいの中波平が「ぐったりしていて元気がない」と言い、どうやらそれは庭の植木のことだったらしく忙しさにイライラしていたフネが「なに植木?んなこたァどうでもよろしい!」と蹴りを入れるシーンがある。また、波平が「おつゆに髪の毛が入ってました!」と文句を言いその場は謝って納めたものの食器の後片付けをしながら「ひがみだわよ。髪の毛のこととなるとかならず文句いうのよ」と愚痴る。たまたま後ろにいた波平が「どうして?」と聞くとフネは「(頭の毛が)薄いからじゃない。アハハハ」と言い、波平がすねてしまう。実はフネが波平の「どうして?」という声をカツオのものと勘違いしていたというオチがつく。特にカツオ・ワカメに対しては厳しく当たることが多い。来客の前で粗相をしたワカメを頬が変形するほどつねった一方で、風邪をひいたワカメが「お薬飲むからお人形買って」とねだったときは目を細めて「はいはい」と応答するなど溺愛しているシーンもある。


現代の基準では老けて見えるが、原作の設定では48歳という説があり(原作開始時はサザエが未婚である)、アニメでは50ゥン歳とされているが波平が54歳なのでアニメ放送開始の頃の時代背景(姉さん女房が良く思われていなかったと言うが、逆に「姉さん女房は鉄の草鞋を履いてでも(苦労してでも)探せ」とも言われる)を考えると50~56の可能性が高い。普通こんなもんである(芸能人と比べてはいけない。この歳で若く見える人は珍しいから美魔女と言われるんであって。増してこの人はどう考えてもそっちが異常)。専業主婦であり、家事は娘のサザエと共にこなしている。家での姿は割烹着と丸髷がトレードマーク。外出時も大抵は和服を着ている。実家は静岡(原作では沼津市)にあり、姓は石田。兄の石田鯛造が農家をしている。鯛造には妻の石田おこぜと息子2人、娘2人がいるが、ストーリーによっては子どもがいないともいう。カツオとワカメが遊びに行ったこともある。

このほか東京の青山にトシオという弟もいるが、アニメには登場しておらず、原作でもトシオの名前こそ出てくるものの作中には本人の姿は出てきていない。彼にはトシコやナナコといった娘がおり、どちらもアニメで磯野家に悪態をついている。原作では初対面のサザエに向かって「どうしてそんなにそばかすがあるの?」とかなり失礼なことを聞いてきた。アニメ版で2回登場しており、2回目に登場したときはサザエに非礼を詫びるなど成長していることをうかがわせるシーンがある。


アニメ版の声優は初回放送以来ただ1度だけ谷育子が代役を務めた以外は麻生美代子が担当してきたが、麻生の年齢等を鑑み放送から丸46年目の節目に寺内よりえにバトンタッチされることになった。麻生は歴代のレギュラーキャストの中でも最年長であるため、現場を取り仕切る役目を担っていたとのこと。


pixivのタグとしては「フネ」が使われる事が多い。


注意

「フネが波平の二番目の妻である説」がまことしやかに語られる事があるが、そもそも原作からしてそんな設定すらない。この説の出元は東京サザエさん学会の謎本「磯野家の謎」の考察。当然非公認である。


関連イラスト

お父さん「お父さん見て下さい、カラメル焼きですよ!」


関連タグ

サザエさん

フネ 磯野家

CM等で「出演」した企業など

JA農協)/JA共済

日本郵船 - 海運業だけに「フネの会社です。」「今、フネが熱い。」と言うキャッチコピーが使用された。それだけにとどまらず、カツオやワカメに日本郵船への就職を勧めたりマスオに「サザエを世界一周クルーズに連れて行って」と言ってみたりと「三菱の源流ともあろうアンタが何やってんの」と言わんばかりのやりたい放題である。

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