概要
CV:永井一郎(1970年2月1日~2014年4月7日)→茶風林(2014年3月23日~)
ちょんまげに裃、長袴という姿をしているが、それ以外は波平そっくり。
変な名前だが、磯野家の名前法則からしてモズク、もしくはそのまま「藻屑」が由来だろう。
名前を分解すると以下のようになる。
1.「磯野(いその)」→姓
2.「藻屑(もくず)」→通称(これを「字(あざな)」といい、他者は基本この名前、もしくは官職などで呼ぶ)
3.「源(みなもとの)」→家系のルーツ
4.「素太皆(すたみな)」→諱(いみな。本名)
子孫たちとの関わり
基本的にお彼岸のエピソードに登場(なぜかお盆のエピソードはない)。
とっくに故人なので当然だが登場する際は幽霊のような状態で、直接子孫とやり取りしたりはしない(ただし時々波平の夢に出て「庭に小判のかめをいけておいたぞや」などとウソをついたり、仏壇のお供え物が年々貧相になっているとケチをつけたりする)。が、なかなかこの一家を気に入っている模様。
- おはぎ好き
筋金入りのおはぎ好きだったらしく、「お彼岸におはぎ38個を食べた」ことで殿様に褒められたという逸話を持つ(アニメ初登場回ではおはぎではなくまんじゅうだったが、どっちにしろ相当な食い意地)。春の彼岸では「ぼた餅を38個食べた」と表現している。
一口大でも何十個となればかなりキツいが、コイツの食べたおはぎは明らかに握り拳大くらいはある。どういう経緯でそんなにおはぎを食べたのか自体は不明だが、いずれにせよものすごい胃袋である。
お話によっては、カツオやワカメ、タラオは、波平から聞いて初めて知ったような反応をすることもあれば、はじめから知っていることもある。
おはぎ好きの血筋は子孫達にも受け継がれているらしい。
余談
- 源
単に「もずくはスタミナの源」的な言葉遊びという可能性もあるが、一部では考察として「源氏の家系であり、実在した戦国時代の磯野氏を反映している」という説もある模様。戦国武将として有名な宇多源氏佐々木氏流の磯野員昌(いそのかずまさ)は近江浅井家の配下で末裔も伊勢の藤堂家の家臣であるが、磯野氏の主家筋は後に筑前高祖城(怡土城)城主の原田氏の家臣に転じているため福岡に「磯野」姓の武士がいた可能性はある(なお原田氏家臣の磯野一族は、史実ではその後鋳物師に転じつつ存続しており、末裔には2代目福岡市長の磯野七平氏がいる)。
- 眼鏡
当初は波平と同じ「つる」を耳に掛ける近代的な眼鏡だったが、いつごろからか時代を反映して紐付き眼鏡に変わっていた。近代的な眼鏡が登場するのは一般的に明治以降とされているが、原型となるものが幕末に作られており、どちらを身に着けていてもおかしくはない。
- 藻屑は何代前?
原作では明治生まれの磯野波平が「ごいっしん(明治維新)のころ〜」と発言しており、祖父か曽祖父くらいになるらしい。つまりサザエから数えて3~4代前。