本来の意味
デジタルデバイドによって情報を得られない人、または得られたとしても「質」「量」「速度」に劣る情報しか得られず、情報を正しく扱えない人のことを指す。
先進国や都市部でブロードバンドの普及によるIT化が進み、情報や通信のインフラストラクチャが整うにつれ、次第に発展途上国や田舎(山村、離島など)での特有の問題に移行しつつありスケール的に決して小規模ではない問題となりつつある。
誤用される意味
ネットスラングとしては、知識不足、あるいは情報を仕入れる能力・ツールが不足の人間に対する蔑称とされている。略して「情弱」とも呼ぶ。
文字通り情報を知らない故に弱者となる様を皮肉った蔑称であるが、情報統制やツールの有無で情報を得る手段が無い者がいれば、情報を得る手段(インターネットやSNS)がいくらでもあるにもかかわらず自分で調べようとしない者もいるなど、理由は様々である。
前者は不可抗力であるのに対し、後者の方は他人任せで自分に都合のいい情報しか知ろうとしない傾向が強く、情報を求める際には「ソースを出せ」などと上から目線で要求するばかりか、都合の悪い情報を提示された途端にたとえ公的な情報であろうと「陰謀論」「○○のプロパガンダ」などといった難癖で突っぱねるケースが多い。
更には情報を提示した相手に対して「陰謀論者」「○○の工作員」などのレッテル貼りで人格攻撃をするケースもあり、もはや「弱者」ですらない「愚者」と言える。
そうならない方法の一つとして、新たな情報を得た時に、信じる信じないではなく「ひとまず仮案件」とし、辻褄の遭う情報を後で得た場合にその情報の信用性を高めるなどのやり方がある。ジャンルによっては、数年単位のブランクを経て繋がることもある。
注意
他人を情報弱者というのは簡単だが、SNS等で情報が溢れる時代だからこそその情報は玉石混交であり、真偽のほどは自分で確かめなければならない時代である事を忘れてはいけない。
- 詐欺師は「自分は騙されるはずがない」と過信している者を狙うのである。
- また、検索エンジンも「使用者の検索履歴から使用者の志向を読み取り情報を出している」のである。
- これについては利用者の行動追跡を行わないDuckDuckGoのような例外もある(日本に比べて欧米でよく使われているのはそのことをよく認知されているからである)。ただ、日本でよく知られている大手検索エンジンはどれも行動追跡を行っていると考えていい。
- 人間心理として、「これをやる」と決めたら自分に都合の良い情報しか集めなくなる傾向がある。
くれぐれも「明日は我が身」であることを忘れてはならない。