概要
機械翻訳とは、翻訳という作業を機械(=コンピューター)を用いて行うこと。英語でもMachine translation、略してMTなどと呼ばれる。インターネットでの著名なツール(サービス)としてはGoogle翻訳(外部リンク)やDeepL翻訳(外部リンク)などがある。
これに対して、従来通り人間(人力)によって行われる翻訳を強いて区別する必要がある場合は、「人力翻訳」や「人手翻訳」と呼ばれる。
日本語と他言語の機械翻訳
機械翻訳はインターネットの普及が進んだ2000年代には、(特に欧米圏において)一般的なツールとなっていたものの、日本語は文法などが他言語と大きく違っていることもあり、英語などとの相互翻訳は到底使い物にならなかった。ただ、文法が比較的似ており共通語彙も多い韓国語との相互翻訳に限ってはそこそこ使えたため、韓流ファンや、いわゆる「韓国ウォッチャー」(韓国社会を愚弄・嘲笑の対象にするためにネタを漁る人々)を中心に、NAVERなどの韓国語翻訳サービスのお世話になっていた人も多かった。機械翻訳を頼みに韓国のサイトに出張してレスバや荒らしを展開する日本人もいた。韓国語との機械翻訳で生み出された珍妙な表現がネットスラングになったりもした。
機械学習の技術を取り入れた近年の機械翻訳は、精度が格段に向上し、日本語と、英語や中国語などとの相互翻訳も実用域に達した。海外のニュースを大雑把に理解する程度には十分に使えるため、下訳を機械翻訳に頼るプロの翻訳家も少なくない。
外国語から日本語への変換についても、明らかに不自然だが何とか読める程度の文章は仕上げられるようになり、pixivのタグ付けやキャプション、ピクシブ百科事典の執筆でお世話になっている非日本人ユーザーもいるかもしれない。